木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

卓球部

2017-11-20 23:58:58 | タイムマシン
小学校の6年1組だったころ、クラスのトップの女の子がHさんだった
彼女はいつも授業中にも自分を主張してて先生に何か言われて癪に障ると「もう、トサカに来ちゃう」って口走る
それだけ先生との隔たりが少なくて、僕らほかの生徒からは一線を隔した「上の存在」だったのかもしれない
彼女は先生から「トサカ」というニックネームを頂いたのだが、本人は多分気に入ってなかったはず・・・
僕は彼女があまり好きではなかった
嫌いではないんだが一段上の人だったから
でもそれを誰かに言うほど僕の存在感もなかったわけだ

やがて卒業をし同じ中学に進んだ
2年生になるとまた「トサカ」とおんなじクラスになった
小学校を卒業してからトサカを口にする友人もいなくなりその言葉は忘れられていた  が僕の心にはしっかりと張り付いていた
小学生だったころは中の上くらいだった僕の成績は中学になると少し上向き 2年の頃は上の下くらいになった
前期の学級委員が生徒会の副会長になったので、後期はその役が僕に回ってきた
そして副委員長がトサカだった
彼女はその時もまだ僕らの一段上にいる人だったからやりにくかった覚えがある

中二の担任は一風変わった美術の教師だ
「僕の好きな先生」のようにいつも美術室にいるってわけでもなかった
小柄でガニ股で柔道の顧問もしていた
先生に言われた中で一つだけ覚えている言葉がある
美術の時間に定規を出してビルを描こうとしていた僕に
「おい、直線だと思ってもそれを定規で描くな。いいか人間の手で描く線が一番美しいんだ」と
あんまり尊敬してなかった先生だがこの時は少し尊敬した

そのあまり尊敬してなかった先生はトサカに恋をした
恋をするのは自由だが結婚を申し込んだから話はややこしくなる
トサカはクラス全員の署名を集め出した 「M先生を辞めさせる署名」だった
いきなりそんなものが回って来て僕は面食らった
副委員長が委員長を差し置いてそういうことを始めたから
当時はそのカラクリには気付かず 僕はその署名を握り潰した
僕らは意味が分からなかったが先生は学校に来なくなった 

20歳を過ぎて、ある時今でも付き合ってるW君がYさんが好きだったから彼女の友達と4人で飲みに行こうと誘ってきた
そのYさんと共に来たのがトサカだった
そこで当時の署名の真相を初めて聞かされたのだ

30過ぎた冴えない美術教師が担当クラスの女子中学生を好きになって、口説いて失敗して職場を追われた
もしかしたら次の中学校へ行ったのだろうか

 
実はこんな話をするつもりはなかったのだが
2017 Swedish Op WD F HAYATA Hina(早田ひな) ITO Mima(伊藤美誠) - CHEN Meng(陳夢) ZHU Yuling(朱雨玲 CHN)


この試合を見てたら思い出してしまったのだ
彼女は当時卓球部だったからね

それにしても世界ランクの1位2位がペアになってる中国選手に完勝
素晴らしい
卓球女子の選手層の厚さよ








コメント (4)
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