先週木曜日、彼女は骨折した。春にも骨折したのだが左足の踵付近。前回の10センチ横。前回もう翌日から少し足を引き摺りながらも歩いてた。今回はちょっとやばいかな?と思ってみてた。その夜ギブスを外して何やら自分で調整してた。そのうち足にガムテープで木片を貼り付けたり、段ボールの切れ端を噛ませたりし出した。どうやったら歩けるか工夫する。勝手にそんなことやっていいのかとハラハラしてたのだが左に体重乗っけた時どうやったら痛みが最小限になるかの研究と対策をするわけだ。病院からは松葉杖を預かってそれでしか歩けなかったのに、今回は痛みがきついと言ってたのに。
何とか松葉杖なしでガニ股ダンスのような格好で歩き出した。自分なら医者の言われるままにギブスをして大人しくしてるだろうに。
土日に買い物に行く予定があったから車椅子を貸してくれるようなお店しか候補になかったはずだがなんとか歩ける感じがしてカートを頼って歩いてみることにした。ゲッ、頼るは頼るんだが半分体重を乗せて歩行器がわりにして歩き出した。いつもは僕が勝手に歩いて逸れてしまうのだが、この週末は彼女が勝手にあちこち走り?回って見つけるのに大騒動した。まるで子供がスケートに乗って遊んでるみたいにビュービュー行ってしまう。恐れ入りました。
それが1。
2 買い物ついでに猫の首輪を二本買った。緑っぽいマイケルのと赤っぽいまるの物。鈴の付いた可愛いやつだ。マイケルのは難なく装着。ところがまるこの首には今なおそれが装着できない。もう4年か5年か?まだ彼女は僕の意のままにはできない。座ってると勝手に近づいてくるはくる。何とか隙を見て不器用な僕が彼女の首にかわいいハートと鈴の首輪をを着けることができるか?いつになるか?いつかは必ずやってみせる。
たしか、誰があの猫の首に鈴をつけられるかと相談するネズミの物語があったような気がする。情けない。
3 息子と別れた嫁、彼にとっては実の母親の話になった。母の母、ばあちゃんはもう92歳か?僕の母より一つ年上だが頭も体も元気いっぱい。お爺さんが亡くなってお婆さんは週3のデイサービスと土日は泊まり込みのショートステイ。
実家は荒れていると聞かされた。息子たちが母の実家に行こうとしても家には入らせてもらえない。そこでお婆さんが入所してるショートステイの施設へ訪問した。息子とその嫁と娘三人で訪問してくれたことに嬉しさいっぱいの祖母。孫やひ孫に何かを上げたくて仕方ないのだが何にも持たせてもらってない婆ば。花柄のマスクを手渡された。と。
僕にとって義母だった人。明るくて僕にはなんの注文つけるところのなかった人。不幸ではないとは思うが不憫だった。もしも許されるなら少しだけでもお小遣いをあげたいと思ってしまった。身勝手な思いだとは分かってるけど。