木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

80歳のリスタート

2022-12-29 02:27:36 | 生活

叔母の葬儀の際に叔母のご主人と母の弟である叔父の二人から僕の作った鏡餅が欲しいと言われた。叔母が僕の仕事を知っていたのでその影響だったのでしょう。でもまぁ社交辞令的な希望かもしれない。でもそれにしては熱心に言われたので仕事納めの前に二つ10cmクラスの鏡餅を作って昨夜届けてきた。叔父の家は留守だったのでみぃにパッケージしてもらった物を名刺と共に置いてきた。後で電話がかかってきてお金を払うからと言われたのだが固辞。それでも押し付けられそうな勢いなので負けないようにしなくちゃ。

叔母の所へ行ったらご主人が出てきた。やはり元気がなさそうだった。話をしてると叔母のことを思い出してまた泣き顔になる。寂しいを連発して叔母を失ったその喪失感が半端じゃなかった。でもどうもこのおじさんも鏡餅を心から欲していたのが分かった。僕の留守に二度ほどうちを訪ねてきて鏡餅が欲しいのリクエストをしようとしていたと聞かされた。そして僕が持って行った物を大事に大事に受け取ってくれたのでした。ありがたかった。

この人は仕事の達人。仏師であり仏具店を営んでいたのだが誰もが目をつける前に中国に渡っていち早く仕事を軌道に乗せ、そこで得たお金を不動産に回して近所に幾つかのアパートを所有している。そう言うことでお金の心配は全くない。仕事は長男が引き継いでいる。三男は京都でお寺さんと直接お付き合いをしながらネット販売も手がけているようでこっちは完全に別会社。その跡を継いでる長男の方が全く伸びないので暇でしょうがないと心配していた。その御大が僕の仕事を褒めてくれた。木工所とマンション経営ともう一つ母と同じところに住んでいることが彼にとって一番羨ましい状況だったようだ。上手にやっとるを連発してくれてそれしかできないからしたのにも関わらず過大な言葉を頂いてしまったわけです。本当は別のところにアパートを持ってやる方がどれほど難しいかしれない。でも彼にとっては息子が一緒に生活してくれてないことがこうなっては寂しいということ。それのみになってしまったようです。今住んでいるところを壊して新しい家を建て直すつもりだったのに一人になってはやる気にならず自分の狭いアパートに一人で住んで壊したところは駐車場にしようかと思い始めたとか。もう引っ越しを始めてたところでした。

寂しい話をたくさん聞いてデイサービスなどのことも少しお話ししてきました。ちょっと興味を持ったみたい。

80歳のおじさんに幸あれ。 それしか思えなかった。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする