考えたら…「重松清さん」の本を紹介するのは、初めてだの…(笑)
彼の本が面白くないってな訳ではなく、まったくその逆なんだが
読み終わった後に心に軽い脱力感を感じるもんで、色々と書くのが面倒になるんじゃ
まず、軽く「重松氏」のプロフィールをば
1963年に岡山県でオギャーと生まれる。(オギャーと言ったかどうかは解らんがの)
出版社に勤務し、その後作家活動に入る。(よくあるパターンだの)
91年に「ビフォア・ラン」でデビューし、01年に「ビタミンF」で直木賞を受賞
彼の作品は何作か読んだが…「流星ワゴン」が好きかな(笑)
今回読んだ「みぞれ」は、地味なお話しが短編で11個載っている
地味と言っては身も蓋もないか…「身近なお話し」っと置き換えた方がエエかもしれん。
人は生きていると、ちょっと嫌な出来事に沢山ぶつかる(笑)
自分で招くこともあるが、人との繋がりや、仕事関係などの縁から起こる嫌な事もある
嫌なことだからと言って、目を背ける訳にも行かず
かといって解決出来る策がある訳でもなく…
気が付けば時の流れと共に心に大きくのしかかってくる
こういう事に転機というモノがあるのかどうかは解らないのだが
心に大きく重くのしかかっていた「嫌な出来事」が、ある日ストンっと落ち着く時がある
解決はしていない。
なるようになったとしか言えない状況なのだが、それでも少し気持ちが軽くなる。
そんなお話しが11編載っているのだ(笑)
「石の女」
子供の居ない夫婦が、犬に人間の名前を付けた
年賀状に「○○も3歳になりました」と書いてしまったことがキッカケで
子供が居ることになってしまった。
本書ではウソと書いてあるが、私は決してウソを言った訳ではないと思うな
ただ本当の事が言えなかっただけ。そういう時もある(笑)
ところがその友人が家に訪ねてくると言う。さて、困った、どうしよう~
「メグちゃん危機一髪」
業務縮小のため営業一課と二課が合併される。
それぞれの課に課長はいるが、合併されれば課長は一人しか要らない。
同期のどちらかがリストラされることになった
おりしも都会の川には、アザラシのメグちゃんが登場し、メディアは湧き上がっていた
40歳。家も買ったし、子供も居る。地方に飛ばされるかリストラか…
「メグちゃん可愛い~」と脳天気に騒ぐ世間が疎ましい~
「みぞれ」
親が好きな酒を絶って、爪に火を灯すような生活をし
子供だった自分のためにお金を使ってくれた記憶はまったくない
むしろ、金も無いのに酒だけはきらさず、好きな様に生きてきた親父である。
自分も親を当てになどせず、自分の力で頑張って生きてきた。
だからと言って親を恨んだことなどない。今ならソレもイイ経験だと思う。
足腰の弱った父母を妹夫婦が引き取ることになり、リフォーム費用も少しだが出した
ところが親は、古い我が家がイイと勝手に戻ってしまう
子供に関しちゃウチも居ないんだが、居ると言ってしまった事は一度もない(笑)
ただ年賀状に「○○も3歳になりました」と書かれていたとして
イコール子供が居るとは思わんな(アハハハハ)一行だけのその文章では解らんもんの
多摩川にタマちゃんが登場していた時も、一度も可愛いと思ったことなんぞない。
川沿いに人が沢山集まり騒いでいる風景は、なんだか変な感じがしたな(笑)
エサをやる・やらない、捕獲する・しないで論争を呼んでいたのをテレビで見た時に
平和日本を痛感した。
親に関しては…こりゃ困った問題だの
ウチの親も、子のためにお金は一切出してはおらん。っと思っておったが…
友達と比べれば全然劣るのだが、食うものも、着るものもあったし
学校にも通わせて貰ってもいた(途中から自力になったがの…笑)
それに楽しい思い出も結構ある。
だから親にも、最後まで好きなようにさせてあげたい気持ちの方が強い。
とはいえ、足腰が弱って、自力で病院にも通えない状況の父母を放っても置けん
ウチも親は北海道だし、私は神奈川に住んでいる
「頼むよ、ワガママなんぞ言ってる場合じゃないっしょ」っと言いたくなる気持ち
ものすご~~く、良く解る。
この話を読んで泣いた人が居るらしいが…私しゃ泣くどころじゃなかった
いずれ来る老々看護の実態を考えると泣く前に呆れた…
どう考えても、ウチの親もやりそうな事が書いてあったもんで
こんな事くらいで、心が折れないようにしようっと心に誓った(笑)
まるで身近な話ばかりだし、嫌な出来事からスタートするので
最初の読み始めはウンザリする。
でも、読み終わると気持ちがホ~っと暖かくなっているので…また次の話も読んでしまう
(アハハハハハ)
そんな不思議な文章を書ける人なんだな、「重松さん」って(笑)
通勤電車に揺られながら読むには持って来いな本だと思います
機会があれば、一読あれ~(笑)
ポチっとで、作者のヤル気でるかもです(笑)
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私の場合、ブログは自己主張のためにやっている一種の趣味です
好きなことを思う存分書くために、ぼちぼちとですが自由にやってますです。
とはいえ、とても丁寧なコメントでしたので好感が持てました(笑)
お仕事が旨く行きますように。願ってます。頑張って下さい
重松清さんの本はいつも読ませてもらってます。
岡山県出身の人じゃわあ。なんて単純な発想で本屋さんで手に取ったのがはじまりでした。
流星ワゴンも良かったですね、卒業も良かったです。みぞれも読んでみなくては!
重松さんの本は読んだ後いつも温かい気持ちにさせてくれるので、疲れた時に読むにはもってこいですね。
そうなんよ。重松さんの本は重いテーマであろうと悲しいテーマであろうと
なぜか最後には爽やか~な気持ちになるから、やめられん(笑)
そうか、まいらいふどんも好きなのか~
しっかと告白を聞いてしまっただよ(ハハハハ)
みぞれは短編だから、寝る前にチョコっと読むには最適だと思っただ
ぜひ、読んで感想を聞かせてたもれ~
でも、2ヶ月近くかけたので、初めの内容は
忘れてしまってた。
新聞の紹介欄で見て、あまり読書しない私も
読んでみたの。
軽いような重いような・・・
誰もが一つは思い当たるようなお話だね。
親の話は・・こんな親は多いんじゃないかな~。
↑満天ちゃん、着々と陶芸の腕を上げてるね。
この作品なら、雰囲気のある喫茶店のギャラリーコーナーに、
展示させてもらえそうだわ!
>2ヶ月近くかけたので、初めの内容は
忘れてしまってた。
(ブワハハハハハハハ)
んでも、ある。ある。
間があいてしまうと、前の方の内容が解らん状態に良くなるだ
んだから出来るだけ一気に読むようにしておるんだが…(笑)
それでも、2冊同時とかしちゃうとこんがらがる(アハハハハ)
>軽いような重いような・・・
ほんと、この表現、ピッタリだの。
重い話かっと思って身構えれば、軽くって
軽いのかと思えば、思わぬところで重い(笑)
この作家さんは油断が出来んの(ハハハハ)
>陶芸
うきゃ~~。まだまだ無理っす(笑)
ほいでも何時かネ。夢は何時までも持ち続けていたいっす~