もう、一か月経った。
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少しずつ、父の介護部屋を片付ける。
年末に出したごみが、まだそこにある。
足では運べない、粗大ごみ。
ごみごと、置いて行かれるのかも知れない。
姪っ子は、怒涛の如く送られてくる物件のFAXを見ている。
退院の時間、決めようにも、
「早すぎると、お昼が面倒くさいし、
遅いと昼寝できないし」とはっきりしない妹。
「自分のことばかり。昼ご飯は私が作るし、
午前中に退院できれば、あなたは昼寝できるでしょ」と云いつつ、
激しく脱力する。
「そんな意味で云ったんじゃない」
「嫌味じゃないから。父のことは私がやる。いいよ」
それきり、メールは途切れ、
結局、時間が決まらない。
…11時にしよう。
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最悪、バスで行けばいい。
今宵、新月。テーマは「依存」。
私も、そろそろ、ね。
卒業ソングを聞いている。
胸が、張り裂けそうだ。
それほどに、愛しくてならない。
この家に集う者たちよ。