想い事 家族の記録

難病の父と生きる
鬱病
ふたり暮らし

けんめいに いきるひとに。

2015-10-15 19:38:23 | 日記

今日も 仕事

メンバーふたりでは 忙しい現場

現場に入るなり 「11時に立ち寄りあり」の情報に

大慌て

あまりにパニクッて 大事なカメラを落として

日よけのカバーの部分を破損してしまった

カメラ自体壊れたら 弁償するつもりだったが 

そちらは問題なかった

よかった … 30万くらいすると思って 真っ青になったよ

撮って 走って 加工して 販売して …

その割には 販売率は伸びず 疲労だけが残った

日中に嫌な汗をかいたせいか 帰ってからぐったりしてしまった

遅い昼食を食べて 少し眠ったら なんか やたら 寒い

悪寒がする 微熱 …

寒暖の差に 耐えられないらしい 脆弱な身体

今日はお鍋の予定だったので あったまろうと思いつつ起きると 電話

ようやく保健所から 電話がきた

やはり 難病患者の現状把握の訪問をしたいとのこと

ちょうど じいが三泊で帰る日にしてもらおうと思ったが

どうにも相手の都合がつかない

実は 特別疾病手当の事情で じいは ギリギリの条件下で入退院を繰り返しているのだ

我が家の家計がひっ迫していることを

SWさんもCMさんも理解してくれて うまく橋渡しをしてくれていた

保健所の訪問は あくまでも レスパイト入院の患者に対するものであって

病院での療養生活に変わってしまったじいには 本当は必要ない

でも 条件を満たしていれば 今まで通り 月に25000円の手当てが受けられる

じいの年金はたったの3万

疾病手当が 命綱だった

私の稼ぎでは 娘を食べさせるのがやっと

足りない時は 貯金を切り崩すという現状

その貯金すら じいは いくらも持っていない

昔 何度も住処を変え 借金を繰り返してきた両親

早く ついの住処にたどりついていれば 借金だってなかったのに

やがて 母が亡くなり じいは故郷に戻って落ち着いた

借金も完済し これから余生を楽しもうという時に

私の元旦那にお金を騙しとられ 泥棒に入られ金庫を盗まれ …

再婚まで考えた彼女には

「あんなに家をあちこち移動しなければ 俺は億を稼いだ男だ」

と威張っているのを聞いた時は ブチ切れそうになった

あの借金地獄の中で苦しみながら死んでいった母が あまりにもかわいそうだ

そして 人に騙され 奪われ 病を患った

不治の難病

医者に「治せない」と云われ

彼女は じいの元から去った

次女は 家を出て行った

疾病手当を手放すまいと 必死に頭を悩ませる

一年に一度の見舞い金の廃止

無料だった難病治療も 1割負担となった

とにかく山ほどある薬に お金がかかる

疾病手当が打ち切られれば オムツの無料支給も打ち切り

しかし ついにSWさんも 「これ以上は 無理かもしれません」と云った

「覚悟はできてます」と云いつつも 冷たい風に 背中を撫ぜられる想いだった

覚悟はできていた 条件がギリギリ

条件を優先すれば 私が 身体もメンタルも ギリギリ

もう 少ない貯金を崩して ひっそりと生きてゆくしかないよ

保険も解約して … 葬儀代は? 密葬だから そんなにかからないかな …

死に向かうのに お金の問題は シビアにある

これが 我が家の現状

かわいそうな じい

そんな贅沢をしたわけでもないのに 煙草も ギャンブルもせず

少しのお酒は飲んでいたけど 仕事一筋の職人の末路が これ

ALSを患ったじいの元から 何人のひとが 逃げていっただろう

実の娘にも 去られ …

私は?

妹のように 逃げる手段と普通に働く身体があったら 逃げていただろうか?

結婚生活がうまくいっていたら ここには 戻らなかっただろうか?

人を ひとでなしと 非難する権利なんかない

だから 逃げて行ったひとを 恨むこともなくなった

諦めがついた それほど過酷な介護生活だったから もう 云うまい

結局 私も あの温泉郷に じいを置いてきたのだ

でも もう できなかった

介護と 仕事 育児

全ては 抱えられなかった

だから 私だけは 最期まで じいの傍にいようと想う

じいの最期は 必ず見届けようと思う

仕事が落ち着いたら 行くよ 温泉郷に

例え少しの時間でも じいに寄り添うよ

嫌な事されても もう 私は大丈夫だと思う

私たちの課題は 最終段階に入った

それが判るから …



夕飯は 大好きな鍋だというのに あまり食べられなかった

疲れたので 友人が作ってくれた愛情有いっぱいの梅干しを練り梅にして

納豆に混ぜ込んだ小鉢を作った

寒い 喉が痛い 寒い …



明日は 仕事が休み

少し ゆっくりしようと思う。
















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