小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

春の夜はNHK~"the old spring tour"

2008-05-20 01:51:56 | 週間日記
5月の風のバラ ・5月19日


おお、もう1か月半も遅れてる週間日記から。

●3月
31日(月)荏原中延、前夜のOB・TK君宅で起床~ついでに築地事務所でいろいろ仕事~帰って、車検帰りの車受取~おおぎやでもやしあんかけラーメン+50円券餃子
●4月
1日(火)昼は再校赤入れ~クロネコヤマト~新中1・初の出張授業~長崎ちゃんめん
2日(水)昼、原稿~夕、生協で間違い購入の“冷蔵”牛肉だめになりそうなので久々のハヤシライス作成。同じくあまってたキャベツも入れてうまかった~中3出張授業
3日(木)昼~夕、桜が咲いたのでわんこ散歩のOG・Eさんに便歩。唐沢沿いから仕事先ホテル関係事務所にも寄る~同級生Mト君一家と黒んぼ食堂でカレー~Mト君宅で続飲
4日(金)OB・M島君宅にCLのDVDもらいに~晩、新高1・M君と塾。宿題片づけ、新聞の数独に熱中
5日(土)Mト君一家を駅まで送る~原稿+競馬
6日(日)昼は原稿+競馬~なぜか冬の間登場ゼロのおでんをつくりたくなって作成~産直ダイコン切れでJAからヤオコーで同級生K子さんがいておでんの話

【カウンター08】
ラーメン2/22 他外食1/15 アウェイ飲み1/15

何だか仕事してるか酒飲んでるかくらいしか記憶にない日々。夜にも働いていると、阪神はどうした、朝青龍はちゃんとやってるのかと心配にもなり、23:30のNHKを楽しみにするが、気がつくともう地方ニュースになっていることもしばしば。対策として始まる前からつけておく作戦にしたが(←何と初歩的)、おかげで普段みることのない番組をいくつかみたので今回の付録はその話を。

1)4月22日 爆笑問題の番組に出てた木田元
これはいきなりだった。何の準備もなく23:25頃テレビをつけたら木田元が出ていた。
ハイデカーと現象学の木田元は何冊か読んでいる。あまり同じ著者を数読む方でないから、ファンといっていい。しかしテレビでみるのは、というか、どんな顔をしているかさえ知らなかった、いや、より正確にいえば、顔があって話をするとは考えてもみなかった。
思い出したのは10年くらい前か、「ミュージックマガジン」で誰だったかが書いていたリッキー・リー・ジョーンズのライブ評。評者はリッキー・リーがこんなおばさんになっているとは思っていなかったと驚いていて、おお、それはと写真はなかったのに納得してしまった。
その時に思い知らされたのは、自分が文筆業者や音楽業者がどんな顔をしているかにほとんど興味がないということ。たとえばそうだな、エミリー・ブロンテ『嵐が丘』は大好きだけど、ブロンテがどんな顔をしていたか考えたことはなかった(←さっきwikipediaで確認。でもこんな肖像信用できない)し、思い出せば、ステレオラブなんかはCDきいただけでライブに行ってから、こういうやつらだったのかと愕然とした記憶もある。いってみれば、本やら音楽やらに関しては「顔が何だ派」として長年生きてきたわけだ。
しかしテレビの木田元には恐れ入った。何しろ最後5分なので、何だったのかはわからない太田の発言に対し、
「いやあ、ぼくがあなたのいうことをどれだけわかっているかわからないけれど…」といっていたのには、そう、レッド・ツェッペリン in the evening 途中のよくわからないコード一発をきいた時のように頭の後ろを撃たれた。[がポ、ぎゃバポポん…]
それは木田元を読んでいる時にもっとも強く感じる驚き、わかるものをわかるといい、わからないものをわからないという、「わかることの明確な線引き」とまったく同じ。自分がどちらかというと、わかっているのかわからないのかをいつも曖昧にし、それを留保することに言葉を費やしていることの対極にあるものとしてたじろいでいる種類のスタンスなのだ。それが文章でなく、顔と言葉で画面に映っているのをみるのは、文章でしか知らないステゴザウルスの絵を見たかのような新鮮な経験だった。
呆然と感動しているうちに5分みたら番組は終わり、その時に思った。自分のことを「ぼく」というのは幼稚園の時以来40年近く封印してきたが、70歳くらいまで生きていたら言い出そう、「ぼかあ、あなたのいってることが…」。おお、「あなた」ってのも歌うたう時と英語の訳くらいしかいったことがないな。
いずれにしても充実の5分間でした。

 番組サイト
http://www.nhk.or.jp/bakumon/previous/20080422.html

2)5月13日 オーディション番組のようなパフォーの菊地成孔と尾上祐一
これは23:30前の番宣で菊地成孔が出るといっていたので、ほう、と初めてだったがみてみた。
ジャズの人菊地は音源をいくつか、ライブでも大友良英といっしょに生でみたことがあるが、話す人としては J-WAVE で去年あたりまでやっていて愛聴していた番組だけ。すでに木田例があっただけに、顔と話に同時に接するのは初めてなので期待が膨らんだ。
それで実際の話は、細身のスーツにカウボーイハットというあやしげないでたち同様に想定内だったのだが、ヒューマンビートボックスの2人組とともに菊地が選んだという、なんといったらいいか「発明音楽家」の尾上祐一には最初にジミー・ペイジのボウイング奏法をみた時のようにどきもを抜かれた。そうか、こういうのも音楽なんだ。[ウイういうウウウウウウーーーーん]
菊地が通されたマンションの一室には、24音階キーボードとか、謎めいたスチールギターのように横に置いて演奏するリボンコントローラとか、不思議な楽器に満ちていた。すごいのは発明家である尾上が、そのいずれもの特徴を活かしたこの上なく奇妙な曲を創作していることだ。
菊地がいう、「どうみてもキワモノなのに、一つひとつの音は実にしっかりしている」に得心。その音は確かに、「この楽器あってこそ」と思える。しかし、エレキギターがなければ I feel fine のフィードバックはなかったし、テルミンと出会って Good vibrations は別の生命を与えられたことを忘れてはなるまい。

 探したらあった。番組で奥様も賛辞の名曲『草原の馬乗り』
http://cgi2.nhk.or.jp/paphooo/result/search_result.cgi?action=detail&file_no=495

 こっちは個人のサイト。楽器ミュージアムもある
http://torigoya.main.jp/

3)5月15日 熱中夜話 ビートルズ
ウルトラマンあたりも評判よかった番組でやはり番宣で知ってみた。大御所の鈴木慶一、萩原健太がゲストと豪華。
しかしあまりに疲れていたため、始まってわずか、これからイントロクイズというところでいったん寝てしまって1問も記憶なし。もう20年近く前か「カルトQ」、うじきつよしもぶっ飛んでいた最初のコードクイズ(fool on the hill, help などけっこう急所を突いていた)では、いっしょにみていた弟とその後輩Y君もびびらせる正解率を記録していただけに残念。めざめた時には「ミスター・カイト」の馬の名前は? というすごい問題をやっていてこれは知らなかった。ファンの3~4割、萩原正解。
内容は↓)の通りだが、12歳や16歳なんかがメンバーの絵を描いていたりするとしみじみする。小4で carry that weight をきいてジョンの10年後を思ったという12歳はこれからどんな日々を送るのだろう。何かで出てきたらおぼえていたい。もちろん最新の……といって名前が出てこないような音楽をきく12歳はそれはそれでいいだろうが、10年後に話をするとしたらこういう子の方が通じるだろうな、同じ文化を共有するというのはありがたいな、などと勝手なことを思う。
「ハマッた一曲」に、 I feel fine のフィードバックをあげた鈴木、hello goodbye のドレミファソラシドを指摘した萩原もよかったが、さすがに戦略的な萩原発言には後ずさった。おそらく多くの人に質問しているだろう hard day's night のイントロのコードをファンにきいてみたり、最後にまとめとして、「ビートルズファンの方でいつも思うのは、ビートルズしかきかない方が多いってことなんです。でも、ビートルズしか知らないんじゃわからないビートルズのすごさがある。彼らがきいていた音楽をきくことで、ビートルズをより楽しんでください」(←引用不正確)という発言には、「音楽評論家」の職業的矜持を感じて思わず喝采。『アンソロジー』シリーズが出た時、「若い人はこれからきいちゃいけない。オリジナルを1000回きいてからきかなきゃ、『アンソロジー』をきく資格はない」(←回数は何回だったか)といっていたのを思い出す。

 番組サイト
http://www.nhk.or.jp/nettyu/2008/beatles/index.html

というわけで、何だかわからないまま過ぎていく春なのでした。
暑くなったり寒くなったり。

(BGMはNHKには関係ないがハイ・ラマズ can cladders。そういえばビーチボーイズフリークか。ハモンド、ハープ、弦のアンサンブルが絶妙のM1 the old spring tour が気に入っている)

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当該週画像

桜の頃の庭に咲いてました  ・4月2日


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最近画像

このごろよく来る暫定名ウー。この間、ついに触れました。 ・5月15日


午前7時48分、畑  ・5月15日


植えないうちにこりゃ待てんと出たきゅうりと見張り番のティー  ・5月14日
コメント
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