Julia で RGB による色指定を行うには、主に Colors.jl パッケージを使用します。このパッケージでは、RGB(r, g, b) 形式で色を指定できます。r, g, b は 0.0 から 1.0 の範囲の Float64 値です。
1. Colors.jl のインストール
まず Colors.jl をインストールします。
using Pkg
Pkg.add("Colors")
2. RGB 色の指定
using Colors
color1 = RGB(1.0, 0.0, 0.0) # 赤
color2 = RGB(0.0, 1.0, 0.0) # 緑
color3 = RGB(0.0, 0.0, 1.0) # 青
color4 = RGB(0.5, 0.5, 0.5) # グレー
3. 255スケールのRGB値を使う場合
通常の 0-255 スケールの RGB 値を使いたい場合は、RGB24 を使うか、255 で割ることで対応できます。
color5 = RGB(255/255, 128/255, 64/255) # RGB(1.0, 0.5, 0.25)
color6 = RGB24(255, 128, 64) # `RGB24` は 8ビット整数表現
RGB24 は 8 ビット整数 (0-255) での指定が可能ですが、内部的には RGB に変換されます。
4. HTML カラーコード (16進数) の使用
16進数のカラーコードから RGB に変換するには parse を使います。
color7 = parse(Colorant, "#FF8040") # オレンジ系
5. 色の成分取得
定義した色から R, G, B の成分を取得するには以下のようにします。
r = red(color5) # 1.0
g = green(color5) # 0.5
b = blue(color5) # 0.25
6. 可視化例 (Plots.jl を使用)
例えば、Plots.jl を使って作成したプロットに色を適用することも可能です。
using Plots
plot(1:10, rand(10), color=color5, lw=3)
このように Colors.jl を使うと、RGB 形式で柔軟に色を指定できます。