あの日から一年…

朝から娘をおんぶして散歩に出かけた。

天気が良く、春を待つ田園風景はいつもと同じで穏やかだった。
一年前のあの日も 僕だけに限らず全ての人が“いつもと同じ”と思い、過ごしていたに違いない。

「地震ほど不条理なものはないなと思う」

今日で東日本大震災から一年が経った。

娘と畦道を歩きながら、震災当日のことを思い出す。
心の奥で眠り続けていた恐怖感が ちらっと顔を出す。

震災の記憶（１）
震災の記憶（２）
震災の記憶（３）
震災の記憶（４）

皆 多かれ少なかれ震災により、トラウマを抱えてしまったように思う。被災地からずっと遠い東京にいた僕ですら、こんな状況であるから 被災した人たちの精神的ショックやストレスの大きさは どれ程のものか計り知れない。

「自分ができる事は何だろう？」

震災を風化させてはいけないと思いつつも、薄れてしまっていた気持ちを改めて引き締めた。