(昨日のはなし)
嫁さんと一緒に 恩人に会いに行ってきた。
僕と嫁さんが同期で入社した会社の社長さんで、特別秀でた能力などない僕を採用してくれただけでなく、地方出身で何も知らなかった僕の面倒をいろいろとみてくれた。
身の丈に合わない程に期待してくれて、まだ若かった僕はそれが重荷でしかなく、結果 中途半端に会社を去ってしまい恩を仇で返すかたちになった。
…その事がずっと気になって、会社を辞めたその日以降、顔を合わすこともできなかったが この度 高齢となった社長が会社を閉めることにしたという話を聞き、居てもたっても居られず前の職場へとアポなしで伺った。
もとの職場は僕が在籍していた頃のまんまで、変わっているのはテレビが薄型になっているくらい。
社長は僕のことを当時と同じように旧姓で呼び(僕は結婚し姓が変わった)何事にも断言するように話す様は 相変わらず独善的で、相変わらずワンマン社長であったが その裏側に見え隠れする大きな愛情みたいなものも相変わらずで話しているうち、涙が出そうだった。
期待に応えられなかった僕や嫁さんを責めることなく、社長らしい遠まわしな言い方で応援までしてくれた。
「きっと この人と出会わなかったら いまの自分はないだろうな…」
“金はまるでなかったが 何かが充実していた”あの頃の経験があるからこそ いま強く生きれているように思う…。
嫁さんと一緒に 恩人に会いに行ってきた。
僕と嫁さんが同期で入社した会社の社長さんで、特別秀でた能力などない僕を採用してくれただけでなく、地方出身で何も知らなかった僕の面倒をいろいろとみてくれた。
身の丈に合わない程に期待してくれて、まだ若かった僕はそれが重荷でしかなく、結果 中途半端に会社を去ってしまい恩を仇で返すかたちになった。
…その事がずっと気になって、会社を辞めたその日以降、顔を合わすこともできなかったが この度 高齢となった社長が会社を閉めることにしたという話を聞き、居てもたっても居られず前の職場へとアポなしで伺った。
もとの職場は僕が在籍していた頃のまんまで、変わっているのはテレビが薄型になっているくらい。
社長は僕のことを当時と同じように旧姓で呼び(僕は結婚し姓が変わった)何事にも断言するように話す様は 相変わらず独善的で、相変わらずワンマン社長であったが その裏側に見え隠れする大きな愛情みたいなものも相変わらずで話しているうち、涙が出そうだった。
期待に応えられなかった僕や嫁さんを責めることなく、社長らしい遠まわしな言い方で応援までしてくれた。
「きっと この人と出会わなかったら いまの自分はないだろうな…」
“金はまるでなかったが 何かが充実していた”あの頃の経験があるからこそ いま強く生きれているように思う…。