カンカラ三線…

三線を始めて早二ヶ月近く経った。

僕はいまいち上達できていないものの、嫁さんの方は どんどん上達していて、今やテンポの早い曲も難なく奏でられるようになっている。

「このままでは嫁さんに置いてけぼりをくらう一方だ。もっと練習量を増やさねばいけない」

…そう思い、職場の昼休み時間にも練習出来ないかなと考えた。けれど三線を毎日持参して通勤するのはしんどいので、職場用に三線をもうひとつ揃えることにした。けれど そんなに懐具合が良いわけでもないので、職場用三線は安価なカンカラ三線にすることにした。

カンカラ三線とは三線の胴の部分に缶詰の缶が使われているもので、本物の三線に比べると(本物の三線のなかでも ヘビ革と人工革の違いがあったりするが…)素人の僕でも明らかに音色が違うのがわかる。けれど 練習用なら これで十分かなぁと思うし、この安っぽい感じが 半人前のいまの僕には合ってるような気がして 結構気に入っている(笑)

「よーし!!練習するぞぉ」

春の嵐と鳩山会館…

日曜日は春の嵐にめげず文京区音羽にある鳩山会館に行ってきた。

言わずと知れた鳩山一族の旧宅で、静かな音羽の街にぽこりと突き出た丘の上に 立派な洋館は建っていた。現在はビルが周りを囲んでしまっているが、高層建築がなかった頃はかなり目立つ建物だったろうなぁと思った。

実は何週間か前にも娘と一緒に来たことがあるのだが その時はあいにく閉館時間を過ぎてしまっていたため、入る事ができなかった。今回は同じ過ちを繰り返さないよう しっかりと開館時間と休館日をチェックしてきたので、今回は無事に施設内に入ることができた。

一階は素敵な西洋家具がいっぱいの部屋が幾つかあり、そこに展示されている ソファーなどに実際座る事が出来たので「せっかくだし…」と思い、遠慮なく座ってみたら、我が家のソファーとは 比べようにならないほど良い座り心地でビックリだった(現代においても 庶民は某カフェチェーンの大したことないソファーでさえ取り合っているというのに…)
書斎などには 故人らが愛用していた品々が多数展示されていて、どう見ても高価そうなものばかりだった。一通り館内を見て回ったあと、花々が綺麗だという庭にも足を運ぼうとしたのだが とにかく雨風が凄まじく、しばらくサンルームに設置された喫茶スペースで雨宿りしたあと 小雨になったのを見計らい、駆け足で会館を後にして地下鉄の入り口へ急いだ。