ロンドン10日発共同
ノルウェーのノーベル賞委員会は十日、2002年のノーベル平和賞を米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長へ授与すると正式に発表した。
満場一致での選出であり、ゲイツ会長の辞退が無い限り本年末に表彰式が行われる。
受賞理由は、
「WindowsNTの普及により、核戦争を未然に防止した」
という多大な功績を賞したもので、委員会の満場一致の裁決も納得の行くというものであろう。
受賞の詳細経緯は以下の通り。
2002年、イラクのサダム・フセイン大統領が、久々に出場したワールドカップ本大会の予選リーグにて自国チームが米国に大敗したことを逆恨みし、
「思い知らせてやる」などと叫びながら大陸横断ミサイルのボタンを怒りに任せて押してしまった事件が発生。
しかし、米国大陸めがけて発射されたミサイルは、その制御OSがWindowsNTであったことが災いし、大西洋上にて突如アプリケーションエラーにて自爆。
また、人工衛星にてICBMの発射を探知した米国国防総省は、クリントン大統領の要請により核ミサイルでのイラクへの報復措置を実施しようとしたが、その
制御装置も一年前に総入れ替えた最新型WindowsNT5.0を採用しており、
「不正な命令が実行されました」
「そのミサイルはサポートされていません」
などの訳の分からないメッセージが多発。
ペンタゴンの作戦司令本部の大画面に突如VisualCのデバック画面が大々的に映し出され、指令本部は一時パニック状態となった。
クリントン大統領は一回10万ドルのホットラインにておそるおそるゲイツ会長に問い合わせたが、
「こちらでは再現しない」
「そちらのハードの問題だろう」
などとの回答しか得られず、業を煮やしたコーエン国防長官は独断にてWindowsNTの再インストール作業を敢行。
しかしこの作業中にも周辺機器の探知を開始したままインストーラーが行方不明になるなどの現象が多発し、事態が泥沼化してきたところへ、フセイン大統領から正式に
「少し感情的になりすぎたようだ。すまん」
との謝罪声明と和平案が提示されるに至った。
クリントン大統領はそれを受理。
核戦争が未然に防げたというもの。
この件に対しフセイン大統領は
「もし我が国やペンタゴンがWindowNT以外のOSを使っていたなら、
悲劇は到底防げるものではなかっただろう。
今回の措置に対して未然にエラーを発生して核戦争を防止させるに至った
マイクロソフトの技術力とゲイツ会長に心から感謝する」
とコメントした。
また、クリントン大統領も
「今回、我々は貴重な米国民の血税と、イラクという産油国を未然に救うことができた。
これはマイクロソフト社の日ごろからのマーケティング戦略とそれに見合わない
技術力のたまものであり、同じ米国民を代表してゲイツ会長に心から感謝の意を表したい。」と表明。久々に息の合った見解を披露した2人は全世界の喝采を浴びることとなった。
ノーベル賞委員会はゲイツ会長の手腕を高く評価し、この表彰により全世界の軍事関連システムのOSへのWindowsNTのインストールを呼びかけることとなった。
「これでだれも恐くて戦争などできなくなるだろう」
授賞式は12月10日、オスロで行われ、受賞者に賞金七百五十万スウェーデン・クローナ(約一億二千万円)が贈られる。
今回の受賞に対してゲイツ会長は、
「受賞理由についてはよくわからないが、とりあえず賞金だけはいただくこととする」
とコメントしたとのことだ。