女の子には内緒公演「うたたね姫」観劇

前回、前々回に続き、2014年３月22日の観劇。

ラストは、女の子には内緒さんの公演「うたたね姫」です。

先日仙台に観に行った、「埋もれて、白い」にも出演していた牧田夏姫さんが出演するという事で、千葉県松戸市まで行って来ました。

松戸は初めて行きました。でも、もしかしたらもう二度と行けないのかもしれません（なかなか機会が無い）。ただ、この公演を観た事によって、この街の空気を少しでも感じる事、記憶に残す事が出来た様な気がします。

とても街の記憶（匂い）に結び付いた公演でした。

以下、ツイッターに載せた文章に大幅加筆した感想です。







女の子には内緒公演「うたたね姫」感想。



素晴らしく良かったです！

前半、松戸市の街歩き。後半に演劇という構成でした。

まず参加者は、松戸駅前の白い木のオブジェの前に集合。



参加者にはｉＰＯＤと簡単な地図が渡され、ｉＰＯＤを聞きながら松戸市内の街歩きをします（約20分）。





地図を見ながら、幾つかのチェックポイントの場所を通り、ゴールで演劇の会場であるＰＡＲＡＤＩＳＥ　ＳＴＵＤＩＯへ向かうのですが、チェックポイントへの順番は自由だし、チェックポイントさえ通ればどういう道を通っても自由です。

ｉＰＯＤからは、街を歩きながらネットラジオを放送しているという設定の牧田さんの声が聞こえてきます。

まるで音声解説で街を案内させてるかの様な感じなのですが、これがとても心地よい（牧田さんの声が良い！）。



公園や……



街の中華のお店……



街中を色々と彷徨い歩き、音声が無くなる頃には、ゴールのＰＡＲＡＤＩＳＥ　ＳＴＵＤＩＯへ（写真撮り忘れた）。



ＰＡＲＡＤＩＳＥ　ＳＴＵＤＩＯは雑居ビルの上階にある元ラブホテルだった場所を、クリエイティブスペース・アーティストインレジテンスとして活用するスタジオ。

その、モロに安いラブホテルっぽい内装の一室（ただし、ベッドは撤去してある）で演劇パートは演じられる。


ある松戸に住む女の子とその彼氏。再開発によって移ろい行く街と、二人の関係性。


リアルな松戸という街を舞台にしていますが、現実的で乾いた視点ではなく、リリカルでセンチメンタルな空気、過去と現実を描く事によって立ち上がるノスタルジーを俺は感じました。

牧田さんの演技は、作品の空気感を作り出す核になっていたと思う。
声がいいよなー。

個人的には、この公演での牧田さんの演技が、今の所、彼女の出演作品の中で一番好きです。

演劇パートは35分（？多分）くらいだったと思うけど、物足りない感じはない。
まあ、もうちょっと長くてもいいかもしれないけど、これは観る人によって感じ方も違うかな。



街歩きや劇中のプロジェクターなど、演技以外の要素が素晴らしい。
色々な要素が演技に絡み合い、深みやリアリティーを与えている。

とにかく、組合わさった時のセンスが良いと思いました。
素晴らしい音楽を聴いた時の衝撃と似た感覚を味わう。

遠くまで観に行きましたが、思った以上に満足した公演でした。

女の子には内緒さんの公演は、他の公演も是非観に行きたいと思います（なかなか今の所、観に行けてませんが）。

ホテルの中の様子は、女の子には内緒さんのホームページに写真が載っているので、是非見てみて下さい。

http://niha-naisho.info/tagged/%E3%81%86%E3%81%9F%E3%81%9F%E3%81%AD%E5%A7%AB