Records にへーのブログ

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PJ平成一揆「脳内パラドックスゲーム

2015-03-26 12:50:00 | 演劇
日曜日(22日)の観劇、その2です。

PJ平成一揆さんの公演「脳内パラドックスゲーム」を、西荻窪のギャラリーがらん西荻で観て来ました。





PJ平成一揆は、前に新潟の劇団カタコンベさんにいた新田澄夏さん主宰の演劇ユニット。

前から観たいと思っていのですが、今回タイミングが合って、観に行く事が出来ました。

PJ平成一揆さんは今、1年間で6本の公演をするという企画をやっていて、今回はその5本目に当たります。

ちなみに劇団名は「ぷろじぇくとへいせいいっき」と読む様です。

ちょっと偉そうな事を書いてしまいますが、以下感想です。







PJ平成一揆公演「脳内パラドックスゲーム」感想。



物語は近未来。脳にメモリー・チップを入れ、人工的に生み出された人間(クローン?)を生み出す事によって、人口の調整が行われている世界。
若者のほとんどが、人工的に生み出されたされた人間になり、彼らは疑似家族の中で成長して行く。
ネット内のヴァーチャル・ゲームや犯罪を疑われている男がなどを描き、物語が進んでいく(60分)。



登場人物はそれぞれの想いや主張があるが、それは相手に伝わらない。

声高に主張はするが、(表向きは理解してる風に装っているが)相手の意見に関心が無い(信じない)という閉じた感情、ディスコミュニケーションな人々を描く所が印象に残る。



正直な感想を言えば、今回の公演だけ見れば、まだまだこれからの劇団なのだろうなと思う。

作・演出の新田さんは、ENBUゼミを卒業してまだ1年という事ですが、今回に限って言えば、もうちょっと掘り下げられたかなと。

面白いと思う要素も幾つかあるので、多分じっくり時間を掛けてやれば、また違った出来になっていたのではないか。



終演後、新田さんと少しお話が出来たのだけど、今回の6部作は色々な事にチャレンジする試みという事で、SFや殺陣を取り入れたのも今回が初めてだとの事。

いつもは青年団っぽい作風といわれているらしいのだけど、今回の作風からは想像出来ない(役者がお客に背を向けて話す所は青年団っぽい)。

6部作終了後に、時間を掛けて初の本公演(旗揚げ公演)をすると言う。


そう言われると、色々と腑に落ちる。

6作通して観た時に、習作公演としての面白味みたいな物も出るんだろうなぁと。

観てる最中にも思ったのだけど、今はまだ発展途上なのだろうなぁと。


この6部作を走り抜けた後の新田さんがどんな作品を作るのか?

それが本当に楽しみです。








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