石田衣良 著
「ラスト」をテーマにした短編集です。
何と説明したらいいのか難しい所ですが主人公は大抵、残念な方ばかり。。。。。
終わり方は大体がなんとなく清々しかったりしているような気がしますが、とても救いようのある話には思えず、厳しい現実に開き直っているだけのような・・・・・
借金の形に嫁と娘を売るか自分が死ぬか・・・・・、旦那に内緒で膨れ上がったカードローンの返済のために体を売るか悩む主婦とか、啖呵を切って会社を辞めたはいいが再就職が見つからずホームレスに成り下がる男の話とか・・・・・。
こんな話ばかりかと思いきや、底辺の生活から一発逆転を仕掛ける話とか。
多種多様な短編集で、なかなか面白かったですが、できれば趣旨の一貫性を通した方が良かったような気がします。
上げたり下げたりされた分、読み応えに欠けたような気がします。
それでも石田氏らしさは存分に感じられましたけどね
中古で¥84しか払わずに購入した私にはこのくらいの感想が妥当かな
少なくとも購入した値段以上に楽しめたことは間違いありませんよ