三浦しをん 著
私は、彼の何を知っているというのか? 彼は私に何を求めていたのだろう? 大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘――それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。
だが、それは愛というようなものだったのか……。
「私」は、彼の中に何を見ていたのか。
迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。
登場人物たちは皆どこか歪んでいて、未完成さをかもし出している感じ。
でも最後には、正しいのかどうかは置いておいて、みんな自分なりの選択をし、先へ進んだり進めなかったり。。。。
村川教授の影をどこかに隠し持ちつつ自己との葛藤を描いた小説って感じかな?
純文学と言っていいのか分かりませんが、そこそこ綺麗に仕上げた一冊ではないでしょうか。
ただ、個人的にはちょっと理解しがたい作品でした
イマイチ感情移入し辛いんだよね。。。。。。。
ただ、「予言」はかなり良かった!
やっぱり青春ぽいやつが好きなんだな・・・・・。
青くて、汗臭くて、甘酸っぱい感じは嫌いじゃないです