監督 ジョナサン・グレイザー
ナチスドイツ占領下にあった1945年のポーランド。アウシュビッツ強制収容所で所長を務めるルドルフ・ヘス(クリスティアン・フリーデル)と妻のヘドウィグ(ザンドラ・ヒュラー)は、収容所と壁を隔てたすぐ隣の家で暮らしていた。収容所からの音や立ち上る煙などが間近にありながら、一家は満ち足りた日常を送っていた。
予告ではもっとおどろおどろしい音楽と共に、怖い映画を連想させる感じだったけど、実際は淡々と平穏な生活が映し出されるだけの退屈な映画です。
とはいえ、壁を隔てた反対側で聞こえる銃声や怒号、泣き叫ぶ声、人を焼いていると思われる煙突からの煙や炎の影・・・・。
最初は気になるけど、気付くと特になんとも思わなくなる怖さ。。。。
主人公家族の妻と言えばこの家が理想と言い出し、夫を単身赴任させてしまうほどの関心の無さ。
まさに関心領域でした。
そして、突然現れるエンドロール、ここで我に返り、急に鳥肌が止まりませんでした。
やっぱり我に返ると怖かったんだと思い知らされました。
ただただ淡々と何を観させられているんだと思いつつ、時々出る場違いな音楽。
音響賞も頷けます。