3月3日、所用で名古屋に行った。
新横浜から新幹線「のぞみ」に乗ったが、車両に入った途端ちょんまげを結った力士が着物姿で、後ろ向きに大勢座っているのが分かった。皆、大阪場所に向かう途中だったのだ。
車内は「鬢付け油」の良いにおいがした。3人掛けの通路側縦一列で座っていた。ちょんまげの形から十両か幕下だろう。ちらっと見てもマスクをしているから、力士名は分からない。隣の席はほとんど空いていたのでゆったりだ。
曇っていたので残念ながら富士山は裾野だけで頂上は見えなかった。従っていつもある車内放送も無かった。
新横浜で「シュウマイ弁当」は売れ切れだったので、私は幕の内弁当、連れ合いは深川弁当にして名古屋に着く前に食べてしまった。
名古屋には12時前に着き、先ず観光案内所でロッカーや名古屋城行き、夜の食事処を聞き、名古屋市内の地図ももらった。
名古屋城まではバスに乗った。名古屋は大きなビルが立ち並び、道路も広いので東京と変わらないと思った。市役所前で降りる。
名古屋城の天守閣は閉館中だった。それでもやはり城内は広く、石垣は大きな石が一杯だ。良く上手く積み上げたものだ。天守閣の左側に見えるのが本丸御殿で、ここには入られた。
本丸御殿は慶長20年、家康の命によって建てられた。空襲にあって焼失したが復元して平成30年に完成公開した。
狩野派の豪華絢爛の襖絵に圧倒される。入り口で注意があったらしいが気が付かずシャッターを押したら、係員から「ストロボは禁止です」と言われ、あわてて解除したが、結構光って写っている。
梅枝も見事である。各部屋は12畳以上もあるような大きな部屋がいくつもあり、その大きさに圧倒される。当時はどのような生活をしていたのだろうか。
名古屋には小学6年生の時に修学旅行で来た。その時は名城公園から名古屋城天守閣を見上げただけだった。松坂屋では生まれて初めてエスカレーターに乗って面白かった。お土産に金の鯱と名古屋城を買い、今でも部屋に飾ってある。
名古屋での半日コースを調べたところ、名古屋城と熱田神宮が表示されたので、次は熱田神宮に向かった。東京と同じ「スイカ」が使用出来たので良かった。
市役所前駅から地下鉄で神宮西駅まで行く。乗って20分ほどだ。
神宮西駅を出て、何となく目の前の歩道を歩いて行くと、大きな鳥居があった。
毎年ある全日本大学駅伝対校選手権は、熱田神宮西門前から伊勢神宮内宮宇治橋まで8区間、106.8キロを走る。昨年11月6日は駒沢大学が優勝した。3連覇である。
熱田神宮は三種の神器の草薙神剣をご神体としてお祀りし、由緒ある神宮として年間700万人が訪れるらしい。境内は大楠や肌がきれいになるという「清水」もあった。
時間はたっぷりあったので、休憩所でコーヒーを飲んだ。
帰りは、名鉄名古屋本線の神宮前駅から名古屋駅まで12分だった。
ロッカーは最初に「スイカ」で精算する方法は初めてで苦労したが、取り出し時もやっとこさっとこ取り出せた。
夕食予定の「うまいもん通り」や高島屋レストランなどを見学して、泊まる予定の「アパホテル」に向かった。途中「エスカ」にも飲食店が相当数あった。
東京でも有名な「コメダ珈琲」のはす向かいに「ダフネ珈琲」があり、レンガ作りの外観がそっくりでびっくりした。調べると別会社で創業も同じ年。メニューも似ているらしい。
5時にチェックインして、身軽にして6時に知人と待ち合わせの蕎麦・酒処「みやび」に行って、日本酒と「天ざる蕎麦」を注文した。
宿泊したアパホテルは開業して未だ3年以内だったので、最新式。2階の大浴場も気持ちよかった。朝食はバイキング式で台湾大皿から好きなものを選ぶ。私はサラダ、シュウマイ、小籠包、焼きそば、小さい鯖焼き、玉子スクランブル、ソーセージ、漬物、ヨーグルト、ご飯、味噌汁だった。食後にコーヒーを飲んだら又、クロワッサンも欲しくなり、半分に切られたのをいただいた。