さらに思い出すのは、「枕草子」で平安時代に清少納言により執筆された、随筆である。
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆくーーー」
「夏は夜。月のころはさらなりーーー」
「秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。---」
この烏が飛ぶ様の、「三つ四つ、二つ三つ」の表現が、「実に素晴らしい」と高校の国語の轟先生から教わって、私も感嘆の声を上げた、とはオーバーだろうか?情景が目に浮かぶのである。
何しろリズム感があって、普通に「一つ二つ、三つ四つ」では面白くないからである。
そんな高校時代から50年。肩痛やら、いびきなど眠りに悩まされてきた。
2年前に地元紙に載った、「まくらぼ」の宣伝を見て八王子東急スクエアに出かけた。
「まくらんぼ」ではありません。
「オーダーまくら」として、「人生の3分の1は睡眠の時間です」がキャッチコピーだ。
「永久メンテナンス付き」ともあった。
自分にあった枕を作ってくれるのだ。25000円(税別)とちょっと高いが、肩が痛いのは枕のせいだと思っていたので、相談してみた。
人はそれぞれ頭の形が違うから、私の頭を計測し私に合わせた枕を作ってくれた。
この時点では、もちろん半信半疑である。
自宅に持って帰って使用したところ、うまくフィットして家人に「いびきがうるさく無くなった」と言われたし、肩の激痛が改善したのは良かった。
買ったのは年末のセール期間中で、抽選のため名前などを書いて箱に投函した。
私はくじに当った試しが無いくらい、運が悪い。
ところが、5000円分の商品券が当った知らせが来たのだ。(500円券を10枚)
喜んで、東急スクエアのレストランで使いまくった。
8階のそば・丼の「笹陣」、イタリアン「ナポリピッツァ&パスタ マル」、9階の和食居酒屋茅ヶ崎「海ぶね」を利用して、特に「マル」のランチが気に入った。
平日のランチは2種のパスタとサラダや、ドリンクがついて、お得である。
いつ行っても知っている係り3人が、気持ち良く迎えてくれて味も良い。
先日は、枕の「無料メンテナンス」の知らせがあり、高さの調節をしてもらった。
やはり使えばへこむので、調節は必要である。
枕は割と大きく、中は8か所のポケットがあり、それぞれ堅さの違うビニールパイプが入っている。
除菌などしていただいた為かなりの時間を要したが、代わりの担当者がそばに来たので、つい私のこのブログについて話をしたら、「非常に面白く楽しい」と喜んでくれた。
話に夢中になり、時の経つのも忘れていた程だった。
そうこうしてしているうちに、メンテナスが終了して枕を受け取った。
無料でしかも、風呂に入れるイタリア製の「バスソルト」をプレゼントしてくれた。
3~4人の係りの人が丁寧に見送ってくれた。皆さん笑顔で気持ちが良い。
このブログをアップするような話をしたので、多分見てくれるかもしれない。