クリップ型のウエアラブルデバイスを下着に付け、就寝中の衣服内温度を測る
パナソニックは3日、女性の腹部周辺の体温を確認することで月経周期を把握できることがわかったと発表した。
日本大学工学部の村山嘉延准教授と共同実証を行い、温度管理にはパナソニックが独自開発したウエアラブル機器を用いた。機器については2025年中の実用化を目指している。
月経周期が分かるようになれば、体調変化のタイミングを把握でき、働く女性の場合は仕事面での予定調整がしやすくなる。
月経周期は毎朝の基礎体温測定である程度推定できるとされる。ただ測定に手間がかかることなどもあり、女性でも実践する人は少ないという。
今回の実証に使ったウエアラブル機器は約5センチメートル四方のクリップ型の形状で、就寝時に下着などに挟んで腹部周辺に配置して衣服内温度を測る。
実証は44人の女性を対象に約3カ月間行った。ウエアラブル端末を使って衣服内温度を測定。並行して、市販の体温計で基礎体温も測った。その結果、月経周期に伴って基礎体温と同等の温度変化を確認することができたという。
パナソニックくらしアプライアンス社の図師和彦氏は「今回開発した機器をベースに、新しい価値を生み出すような商品・サービスを25年内の早い段階で世の中に出していきたい」と話した。
日経記事2025.3.3より引用