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EU、銀行規制の一部適用を1年延期 「バーゼル3」関連

2024-06-19 17:35:02 | 世界経済と金融


バーゼル委員会はスイスにある国際決済銀行(BIS)に事務局を設けている

 

 

【ベルリン=南毅郎】

欧州連合(EU)のマクギネス欧州委員(金融サービス担当)は18日、国際的な銀行の新たな資本規制「バーゼル3」の最終規則の一部について適用時期を2026年1月に1年延期すると発表した。

米国での導入が遅れる見通しで、公平な競争環境の維持を優先させる。

 

適用を先送りするのは、市場リスクに関する規定だ。バーゼル3では有価証券の短期売買などトレーディング勘定のリスクを厳格に考慮するよう求めている。その他の規定は計画通りに順守する方針だ。

マクギネス氏は規則について「米国で26年1月までに適用される可能性が極めて低い」と指摘した。今回の延期により「欧州の大手銀行は世界的に公平な競争の場を確保する」と強調した。

 

EUは5月、バーゼル3の最終規則を25年1月から適用することで最終承認したと表明していた。

バーゼル3はリーマン・ショックを踏まえ、主要国の銀行監督当局などで構成するバーゼル銀行監督委員会が導入を決めた。

危機に備えて銀行の自己資本を手厚く積むことで、財務の健全性を確保する狙いだ。株式などの保有リスクも厳しく評価する。

 
 
 
日経記事2024.06.19より引用
 

 

 



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