2024年の大納会を迎えた30日の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前週末比386円(1%)安の3万9894円で終えた。年間の上げ幅は6430円(19%)となった。
生成AI(人工知能)ブームや上場企業の資本効率改革を背景に年前半に大きく上げ、年末値として35年ぶりに最高値を更新した。夏場の相場急落後も企業の自社株買いや脱デフレへの期待が続き、底堅さをみせた1年だった。
年間ベースでの上昇は2年連続となった。年末終値は1989年につけたこれまでの年末最高値(3万8915円)を上回った。年間を通じた高値は7月11日につけた4万2224円、安値は8月5日の3万1458円だった。
日経平均が2月におよそ34年ぶりに最高値を更新する原動力となったのが、生成AIブームだ。生成AIに使う画像処理半導体(GPU)で主軸の米エヌビディアの躍進をきっかけに、アドバンテストなど半導体関連株が大きく上昇した。
資本効率改革の進展にも評価が集まった。大手損保各社が政策保有株をゼロにする計画を公表し、市場全体で縮減が進む流れをつくった。
リクルートホールディングスは7月に6000億円を上限とする自社株買いを発表するなど積極的な姿勢をみせ、同社のPBR(株価純資産倍率)は23年末時点の4倍台から足元10倍台まで上昇した。
3万9894円で2024年の取引を終えた日経平均株価(30日、東京都中央区)
日本株の上昇の勢いは夏場以降に失速した。対ドルの円相場の上昇と米国の景気不安を背景に、8月5日には日経平均が4451円安と過去最大の下落幅を記録した。
年間の高値から安値までの値幅は1万765円だった。バブル経済の崩壊で株価水準が急落した1990年(1万8491円)、新型コロナウイルス禍で市場が荒れた2020年(1万1015円)に次ぎ、過去3番目の大きさとなった。
ボラティリティー(変動率)の高さなどが嫌気され、年後半は海外投資家の日本株買いが失速した。日本取引所グループの投資部門別売買動向によると、海外投資家は24年の初めから12月第3週までに現物株を累計で2755億円売り越した。
5月半ばまでは5兆円弱の買い越しだったが、年後半に一気に吐き出した。
もっとも、海外投資家の売り姿勢に対し、上場企業による自社株買いが相場を支えた。「事業法人」は年初から7兆8000億円の買い越しだった。
東海東京インテリジェンス・ラボの仙石誠シニアエクイティマーケットアナリストは「海外投資家が売りに転じる中でも日本株が大崩れしなかった要因となり、日本株市場の新たな強みがみられた」と話す。
大納会で手締めをする市場関係者ら(30日、東証)
日本取引所グループの山道裕己・最高経営責任者(CEO)は30日の大納会の式典で「24年の相場上昇は何より賃金と物価の好循環の兆しがみられ、約30年間続いたデフレ経済からの本格的な脱却への道筋が見えてきたことが大きな要因である」と話した。
25年に向けて、UBS SuMi TRUSTウェルス・マネジメントの青木大樹最高投資責任者は「トランプ次期米大統領の関税引き上げ策への警戒から年明けしばらくは変動率が高く推移しそうだ」とみる。
その上で、「巻き返しに向けて再編などの動きが出てきた自動車株のように、企業変革の動きが一段と広がるかが注目点になる」と話す。
ひとこと解説
4万円台をつけて年越しというわけにはいきませんでしたが、チャートの年足は立派な陽線。
個別企業では前向きな動きがいろいろ出て、悪くない年だったと思います。
逆にテクニカルな要因でするするっと上がってしまうとイヤな感じが残るところでした。バブル期最高値をつけた1989年末のように、です。
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ひとこと解説
外国人が年前半の買い越しを帳消しにしたことは、マネーの見切りの早さを示しています。
アベノミクス相場でも経験しました。
2013年から2年で20兆円も買い越しましたが、2020年までに売り切りました。
ただ日々のニュースに見るとおり、外国の買収ファンドは依然日本に強気です。
日本企業は改革の余地が大きいので、買収して変えてみせると言っているのです。
企業自らが変わること。これが昨年のバフェット氏来日以降続く株高が来年、3年連続となる条件です。
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別の視点
株価の上昇も目立った1年でしたが、それ以上に上昇したのは国内金価格でした。
指標になる田中貴金属工業の小売価格は年初1月5日の1万507円(消費税込み)から12月27日の1万4746円まで上昇率が40%に達しました。
今年の金の国際相場は年間平均で1トロイオンス2400ドル近くになると思います。
もちろん過去最高水準です。実物資産の金から見るとドルの信任、価値も大きく低下したことが分かります。国内円建て価格にはさらに円安の進行が加わりました。
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壁谷洋和大和証券 エクイティ調査部長 チーフストラテジスト
ひとこと解説
各種の好材料が日経平均株価の年末値を過去最高まで押し上げました。
年の後半は円安進行が、株価を下支えした形です。
引き続き、円安には輸出企業の業績改善を促す効果が期待できると見ていますが、円安が一定の水準を超えて進んでもなお、この構図が維持されるかどうかは不透明です。
さらなる円安進行が輸入物価に上昇圧力をかけ、個人消費に逆風にならないかどうか、注意深く見守っていく必要があります。
為替動向に影響を与える日米の金融政策次第では、来年の株価の変動性が高まると予想されますが、そうした振幅に惑わされずに、株価本来のトレンドを見失わないようにしたいところです。
現時点での日本株の想定線は、あくまでも上向きです。
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日経記事2024.12.30より引用
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アホボン・安部と高市のプロパガンダデマをPRしまくる、実社会で評価されないオッサン、爺さんの集まりのダイレクト出版、文化人放送局、Will、CGSよ、どうした?
岸田は親中だから米大統領は会ってくれない、岸田政権で日本経済崩壊。 石破も同じように言ってましたね。 残念でした。 またまた大外れ。
アホのくせに知ったかぶるコイツらを信じる阿呆がまだいることに呆れる。
コイツらに言わせると、今まで言っていたことは全て当たっているとデマばかり垂れ流している。 デジタル情報はネットにすべて残ってますよ。 これをデジタルタトウと言うのを知らないのか?www
コイツらは、有料サイトを運営しているようだが、ちょっとは日経を読んで勉強しなさい。 ドアホらが!!
『何事も、失敗の原因の本質は無知。 そして、根拠なき思い込みと根拠なき楽観!』
ビジネスもプライベートも同じです。
『馬鹿につける薬なし!、馬鹿は死ななきゃ治らない!』 Renaissancejapan
来年に向けて、Good Luck!