超一流の医学研究者である渡邊昌先生のロングセラーの秀逸な本の内容を紹介します。
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/f85cfa932acdeab805da09571da6f910
糖尿病の第一期は、手の施しようがなく,目に見える症状から診断をつけ、効果の上がらない対処療法をしていた時代です。
第二期は、インスリンの発見により、ほとんど死を待つだけの患者を生存させる手段を手に入れた時代と言えます。
そして、現代は第三期の予防の時代に入ったと考えられます。 つまり、今まで死の病として恐れられていた糖尿病を、未然に予防しようという時代に入ったのです。
ここで、糖尿病とはどのような病態をいうのか、現代的な見直しが必要になってきます。 つまり、歴史的記述に見えるような尿に糖がでるのは、糖尿病の進行した状態で、インスリンの発見により手遅れではなくなったのですが、現代では、それ以前の対策が必要と考えられるようになったのです。
つまり、単に血糖値が高めの状態から、糖尿病を予防する対策が必要だということが明らかになってきました。 血統と普通いうのはブドウ糖のことですが、食事によってブドウ糖が吸収されるたびに血液中の糖分の値は変わります。
ブドウ糖は細胞のエネルギーの元になる燃料ですから、空腹のときでも肝臓に蓄えられたグリコーゲンが分解され、通常、血液一〇〇ミリリットルあたり七〇から一一〇ミリグラムの範囲で一定に保たれています。
正常であれば、食後に血糖が上がり始めると膵臓からただちにインスリンが分泌され、血糖値は最高でも一八〇ミリグラム程度に抑えられ、食後二時間もたつと元の値に戻るのです。
然し糖尿病になると、空腹時でも血糖値が二〇〇ミリグラムから三〇〇三リグラム台に上がることがあります。 そんなに高い血糖値がつづくと、生体の重要な構成成分であるタンパク質にブドウ糖が結合し、糖化タンパク質となります。
これができると、タンパク質の機能を失うのみでなく、血管壁を傷めたり、細い血管を詰まらせたりします。 それが、糖尿病の合併症です。
後で詳しく述べますが、血糖値が常に高めであるなら、やがてさまざまな合併症を持つ『重症の2型糖尿病』に進展するのです。 糖尿病の進行は、血管病変に基づくことが多く、網膜症による失明や腎不全になるリスクを高めます。
実際、平成十四年の糖尿病実態調査によると、糖尿病性網膜症で治療を受けている人は十三.一パーセント、腎臓で治療を受けている人は十五.ニパーセント、足壊疽になった人は一.六パーセントもいるのですから大変です。
さらに心臓病は十五.八パーセント、脳卒中既往が七.九パーセントですから、非常に多くの人が糖尿病の合併症を持つように病気を進行させているのです。
合併症をともなうような『重症の2型糖尿病』になると、本人の苦痛や家族の負担もさることながら、国としても三十兆円にのぼる莫大な医療費負担が問題になってきています。
そのため、検査で高血糖を指摘された人は、とにかく自分自身の健康や、生活のクオリティを守るためにも、重症の糖尿病になるのを予防することが大事です。
血糖値を測ることにより、そのようなことが可能になったのです。 それが現代の糖尿病対策であり、糖尿病との闘いの第三期にあたると考えられます。
(関連情報)
・超一流の医学研究者である渡邊昌先生のロングセラーの秀逸な本の内容を紹介します。https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/f85cfa932acdeab805da09571da6f910
・糖尿病は薬なしで治せる-1 はじめにhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ad6647c72d88efe29b0481d6b0ce77a0
・糖尿病は薬なしで治せる-2 糖尿病とはどんな病気か? 古代から世界での記述
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ccf0fdb2c952f151b95a418a4eec3a24
・糖尿病は薬なしで治せる-3 死の病(糖尿病)をストップさせたインスリン
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/7349b4c431852bfd0a7b43385d066415
・糖尿病は薬なしで治せる-4 二種類の糖尿病https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/b1fc6de41b522e545a15e208ac5a3327