
私の作った帽子に見事に水墨画(墨絵)の野ぶどうが描かれた。
友人で水墨画の先生をしているOさんから「帽子を作って」と
頼まれたので、「それならご自身で何か書いてはいかが」という私の提案を
Oさんは快く受けてくださった。
Oさんは今までも無地の帯に直接水墨画を書いたりしてはいるものの、
途中まで縫った立体型の帽子に絵を書くことは大変だったに違いない。
(裏を付ける前の段階まで作ってとOさんからの依頼)
それでもあっさりと素敵な絵を描いてくれた。
その後に私が裏地をつけ仕上げてOさんのもとに。
絵がかかれたことで私のいつもの形の帽子が突然高級品になったことは確かだ。
天から二物も三物ももらったような美人のOさんがこの帽子を
被って街を歩いたらきっとすれ違う人たちが振り返ることだろうと
想像している。