タワレコオンラインに頼んでいた
B'z「FRIENDS III」とKIRINJI「crepuscular」がようやく届いたので
最寄りのコンビニまで取りに。
まぁそのついでにピザ食べたり神社お参りしたり古着屋見たりしたんですが。
かたやトータルCDセールスランキング不動の1位が25年ぶりに出したコンセプトアルバム続編。
一方はミュージシャンズミュージシャンとしてものすごい支持率の新体制ファースト。
J-POPという多面体のジャンルのそれぞれの面でのキング、といえる2者が同日リリースだったわけですが
AOR/シティポップ的なサウンドを指向した、という部分以外にも
どちらも「コロナ禍」というものと向き合った結果に生まれた作品、という共通点があります。
歌詞にコロナ禍の日常を織り込み、その中での感情の動きを描いた堀込高樹。
アメリカから帰国時のコロナ禍での14日間の隔離生活で1日1曲の作曲をノルマに設定し
その作品の発表の場として忘れていた「FRIENDS」というシリーズを思い出した松本孝弘。
(忘れていたとはいっても、「FRIENDS」シリーズ的な音楽を通常のB'zの作品として、や
それぞれのソロ活動の中で発表するようになっていた、という側面があるわけですが)
そしてこの両者、歌詞の面でもそれぞれに天才的…というか変態的でもあるわけですが
(堀込高樹と稲葉浩志、これに岡村靖幸を加えると日本3大変態天才作詞家と言っていい気もしています)
それぞれ今作では「Butterfly」=蝶、の使い方が面白いな、と。
「ただの風邪」で看病してくれる手を蝶に例え、愛情の象徴とする堀込、
「Butterfly」で己を飛ばない蝶に例える女性を描き、嫉妬の象徴とした稲葉。
同じもの、同じ言葉をこうも違って使えるのだな、と改めて感心してみたり。
どちらも長いキャリアと高い評価を受けるベテランではありますが、
コロナ禍、という制約の中で曲を作り、配信を行い、有人ライブを開催し…と
確実に「やれること」「新しいこと」を行っていった人々の、最新の作品。
KIRINJIのほうはサブスク配信も行っている(B'zは今作はまだ、ですね…)ので
一人でも多くの人に触れてほしい作品、でございます。