Rimshot!!!!

映画観たり、アメコミ読んだり、占いしたり。

第56回宣伝会議賞反省会:その4

2019-02-08 | コピー

宣伝会議賞一次審査の結果を確認いたしましたので、
とりあえず一次審査を落ちた課題の反省、というものを
数回にわけてやってみたいな、と思います。

第4回はこちらから。

12:構造計画研究所
課題:わかりにくい業務内容の当社に興味を持ってもらえるアイデア

工学の知識を活かし、研究機関と実業間をブリッジし、
構造分析や免震設計、防災設計、人流計測行動分析まで行うということで
「ビルを建てる際に相談したい専門家」と位置づけることにいたしました。

「ボディビルも、ビルも、鍛えるにはトレーナーが必要です。
 ビルのトレーナーは、私たちが担当いたします。」

「ビジネスにも、災害にも、強いビルづくりを。」

「安全性だけでいいんですか?
 よろしければ、集客力もいかがですか?」

人流計測行動分析まで行える、ということで、災害対策だけでなく
ビジネスにも強い研究所というイメージを押し出してみましたが
魅力を掴み損ねていたのかな・・・と思わなくもありません。

13:さくらインターネット
課題:さくらのレンタルサーバを多くの人に幅広く使ってもらえるアイデア

ジオシティーズ終了の報を聞き、個人のウェブサイトがどんどん消えていく時代に
それを残せる「引越し先」としての使用や、
SNSやPixivなどに載せるよりも自前の「作品置き場=ポートフォリオ」を持ってるほうが
安心じゃない?とクリエイターに訴えてみる、というパターンを考えました。

「「作品集のページはこちらです」
 そこから開ける縁もあります。」

「一瞬流行って、流れて、すぐ忘れられちゃうなんて、もういやだ。」

「自分色100%の、展示場をつくろう。」

「ネットの中に、あなたの個展会場をつくろう。
 常設の。」

クリエイター向けだけに絞った、という作戦が失敗、だったとは思わないので
表現力の問題なのかなぁ。

14:サマリー
課題:スマホで申し込める収納ボックス「サマリーポケット」を20~30代に使ってもらうアイデア

収納が少ないけど物へのこだわりが強い人々に
月額250円から使える貸し倉庫サービスを使ってもらう、という案件。
本やコレクションなど、場所を案外圧迫するけど捨てたくないものを
うまく保管してもらえれば、というアプローチです。

「月々、漫画の単行本一冊分で、入りきらない漫画をしまえる場所、お貸しできます。」

「電子書籍でこの本はまだ出ていない。でも本棚に空きがない。どうしよう。」

「見られたくないけど捨てたくないものは、誰にでもダンボールひと箱分はあるものです。」

「収納アイデアの本を、しまう場所が無くなった。」

Twitterで本を買いすぎる人ばかりフォローしているから&自分の本棚も足りないから
どうしても本に関する内容が多くなってしまった感があります。
もう一歩の飛躍、がほしかったかなぁ。

 

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長崎ランタンフェスティバル見てきたよ

2019-02-07 | 日記

宣伝会議賞反省会は一旦お休みして、
今日は休日ということで火曜から開催中の長崎ランタンフェスティバルに行ってきました。

まずは浜町アーケードへ。

浜屋百貨店の前の月下老人ランタンで、縁結びを祈願。
仕事もプライベートもご縁が大切、ですから。

そこから銅座方面に歩き、メイン会場の湊公園へ。

今年門を守っているのは「三国志」の孫策と周瑜のランタン。

まずは関帝聖君の祭壇にお参り。

お供え物はすべて本物、です。
おみくじは中平(末吉相当)でしたが内容が厳しい。

毎年干支で作っているメインの大ランタンですが、今年は麒麟。

五行を表す五色の麒麟。なお12年前に作られた豚のランタンも展示されてます。

その後、唐人屋敷跡会場へ。
毎年こちらで「ろうそく祈願四堂巡り」をすることにしているのです。
500円でろうそく4本と干支ストラップをもらい、4つのお堂を巡って
ろうそくを一本ずつ供えて祈願をする、というイベント。
こちらは撮影はしておりません。

そして今年は今までほとんど行ったことがなかった孔子廟会場へ。
縁結びの祈願を孔子廟でやってると聞いてどんなものか気になったのもありますが
一度しっかりと孔子廟自体を見ておきたいなぁ、と。
高校、大学時代「論語」は読んではいましたが、
どちらかといえばはまって読んでいたのは「老子」「荘子」のほうだったので
そこまで儒家思想にはなじみがない、とはいえ
実際に入ってみると「立派だなぁ」という感慨はあり。
こちらでのおみくじは大吉でした。やったね。

電車で中央公園会場まで移動。
ここは昼間は店は開けてないのですが
動物系のランタンが多く展示されています。
そしてランタンフェスでお馴染みのこいつもここに。

通称人食いパンダ。夜には体内から光ります。
湊公園には最近作ったかわいいパンダもありますが、個人的にはこっちが好きかも。

時間帯の関係からイベントや飲食関係は全然触れていないし、
あまりぴんとこないので今年の「キングダム」関連もスルーしていますが
今年のランタンフェスも、これはこれで楽しかったなぁ。

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第56回宣伝会議賞反省会:その3

2019-02-06 | コピー

宣伝会議賞一次審査の結果を確認いたしましたので、
とりあえず一次審査を落ちた課題の反省、というものを
数回にわけてやってみたいな、と思います。

第3回はこちらから。

9:グルメ杵屋
課題:そじ坊の魅力を伝えるアイデア

よかった、食べにいける店だ。
ということで、前に行った記憶や調べた情報で何案か下敷きを考えた後
実際に行って定食を食べてきました。

「わさびが切れてたな、ざるそば食べて帰ろうか。」

「全国どこでも、江戸っ子気分の昼下がり。」

「「酒を呑まないならそば屋に行かなければいい」
 そんな意見には、我々は真っ向から反対します。」

「かきこむ、すする、つまむ、ちびちびやる。」

「家族とも、
 恋人とも、
 同僚とも、
 一人でも、
 使えるお店です。」

『呑める和風ファミレス』であり、『生わさびを持ち帰れる店』をポイントにして
家族連れから昼下がりの一人呑みまでをそれぞれ焦点を当ててみましたが、
もうひとひねり、が足りなかった模様。

10:クレディセゾン
課題:カードのポイント運用サービスの周知

「溜まったポイントを運用して増やせる」という感覚がよくわからなく、
思い切り後回しにしていた課題です。

『お年寄りに説明する感じでどうだろう』という切り口から、

「気がつきゃ溜まってるものを、さらに意識して増やせるのかい。
 いいねぇ、それ。」

「買い物で得して、もっと得する方法があるのか。
 頑張ってるんだねぇ。」

などの方向性を提案してみるも、やはりサービスを自分自身で理解できてない感じもあり。

11:工学院大学
課題:女子高校生が理系を志したくなるアイデア

思いいれが強いけど全滅した課題その1。

最初から「今更リケジョってどうなん?」と思っていたところに、
会期中に降ってきた東京医科大学などの一連の女子足切り問題。
「こんな中で安易に女子高校生に『リケジョになってみない?』というコピー書けるのか?」
という自問自答があったり、「そもそも理系選ぶのに性差って関係あるのか?」
「社会に女子に理系を選択させない何か(求人など)があるのでは?」と考え、
「女子が理系を志せる社会へと変革するアイデア」という方向性を見出しました。

「ようこそ、バカのふりをしなくていい世界へ。」

「「女性」という役割が演じられるなら、
 「女性研究者」という役割も、演じてみませんか。」

「ここに来るまでに戦わなければいけなかったあなたに、
 わたしたちはできるかぎりのものを用意しなくてはいけない。」

「この道を選んだあなたを、後悔させない大人でありたい。」

「人間は、性別にかかわらず、同じ物理法則上に生きている、はずです。」

「女性が研究したから素晴らしいんじゃない、
 「あなた」が研究したから素晴らしいんだ。」

「4年後のあなたを「必要ない」という企業は、きっともう社会に必要のない企業だと思う。」

ユーモアをもっとまぶし、耳障りのいい言葉にしてしまえば
もっと評価されたかもしれないけれど、
このテーマではどうしてもこういう言葉しか選べなかった。

一次審査のコピーライターの方々や、工学院大学の広報の人は
どんな言葉を選んだのかを、実は楽しみにしているのです。

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第56回宣伝会議賞反省会:その2

2019-02-05 | コピー

宣伝会議賞一次審査の結果を確認いたしましたので、
とりあえず一次審査を落ちた課題の反省、というものを
数回にわけてやってみたいな、と思います。

第2回は一次審査を通ってるキヤノンマーケティングを飛ばして。

6:牛乳石鹸
課題:バウンシアボディソープの認知度アップ

「とっても気持ちのいい濃密泡のクッション」で洗えるボディソープであることを
認知してもらえるようなアイデアを、ということで、

「毛穴の奥の汚れも、思わず弾みたくなる泡クッション。」

とか

「みっちりともっちり、どっちを選ぶか迷っています。
 実際に使って、どっちが似合うか決めてくれますか?」

とか

「これが、石鹸業界を席巻する泡か。」

というコピーを考えていたのですが

途中で「泡洗顔を全身で」というコンセプトにたどり着き、

「顔だけじゃなくて、この泡で全身を洗えるなんて。」

「まだコスって
 オトしているなんて
 ヤバンね。」

などのコピーを応募いたしました。

・・・これに関しては実際に通った作品見ないと落ちた理由がわからない気がしてきた。
もう一個コンセプトを見つけられればよかったかな?

7:京セラ
課題:京セラがどんな会社かを魅力的に伝えるアイデア

京セラドームは知ってるけど、京セラがどんな会社か知らない。
そんな人に伝わる表現を、ということで、まずは京セラの事業内容を調べたわけですが
そこをうまく要約して15秒なり20秒なりで飲み込んでもらえるかがわからない。

だったらとにかくキャッチで興味を引いて、
説明はボディコピーなり検索結果なりに投げたほうがよくない?と考えました。
(この考え方は他の課題でもちょこちょこ出てきます)

「実は、小さくて新しいもので、世界を変えてる会社です。」

「京都生まれの技術マスター、セラミックのスペシャリスト、最先端のテクニシャン。
 自分で言うのは、ちょっとどころじゃない恥ずかしさですけど。」

「京都で最新技術の老舗をやっています。京セラです。」

「あのドームに名前つけられるくらい、儲かる技術を持ってる会社です。」

といった作品で挑戦しましたが、
やはりもう少し「技術」の中身に寄ったほうがよかったのかな、とも。

8:霧島酒造
課題:体にうれしい本格焼酎の魅力が伝わるキャッチフレーズ

本格焼酎は糖質ゼロ・プリン体ゼロ、ということを宣伝してほしい。
なお、「糖質ゼロ・プリン体ゼロ」というワードを使う場合は商品名でなく「本格焼酎は」とセットで。
というお題になっております。

ということなので今回は「霧島酒造」の広告であることを一旦脇に置こう、と考えました。

「本格焼酎で作るチューハイ、糖質・プリン体ゼロで、
 度数はあなた次第でいくらでもストロング、です。」

「気持ちいい酔いと深い味、翌日の飲みすぎた後悔だけを残す酒が、本格焼酎です。」

「雑なものには、本格は名乗れない。
 余計なものは、本格にはいらない。」

「酔えればどんなのでもいい、が、
 できるだけ健康に呑みたい、に変わったので
 呑むものが本格焼酎になりました。」

こうして並べてみると、パンチ力不足に気がつきます。
もっと突っ込んだ表現をすればよかったのかな。

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第56回宣伝会議賞反省会:その1

2019-02-04 | コピー

宣伝会議賞、昨日一次審査の結果を確認いたしましたので、
とりあえず一次審査を落ちた課題の反省、というものを
数回にわけてやってみたいな、と思います。

1:オージス総研
課題:「宅ふぁいる便」の未来を表現する魅力的なアイデア

前半は「宅ふぁいる便」を使うことでどうなったか、というコンセプトで
「現在」から離れられなかったのですが、
後半になって「未来」にこのサービスがあったらどうなっている?に
ようやく軸足を移せたという部分があります。

思いついたアイデアとしては、データ転送を3Dプリンタで出力することで
「実物」の転送ができるのでは、というものでTVCM案を2案出したのが中心かな。
アイデアに気付くのがもっと早ければもっと幅が出たのかなぁ。

「〆切までなら、好きな時間に、好きな場所で働ける、ということ。
・・・あんまり、無茶は言わないでね。」

「重い荷物は、宅配便で。
 重いデータは、宅ふぁいる便で。」

「コーヒーの冷めない時間でビジネスができるのも
 宅ファイル便のおかげです。ちくしょう。」

(TVCM案)
『病院。医師が電話で誰かと話している。
「送っていただけますか、ご協力ありがとうございます!」

医師は宅ファイル便でデータを受信すると、3Dプリンタを起動。
3Dプリンタは、子供サイズの人工臓器を生成していく。

医師が両親に説明。
「適合するDNAのデータを送っていただき、移植用の臓器を作ることができました。
 移植手術もすぐ行えますよ」
安心した顔の両親。

移植手術を終え、笑顔の子供と両親。
医師はその姿を見て、満足そうに頷く。

(ナレーション)
こんな未来も、そう遠くないかもしれません。
ファイル転送で、ビジネスを支える宅ファイル便。

宅ファイル便のロゴが医師の顔に重なる。』
(これ、今にして思うと遺伝病とかでなければ本人DNAから作成すればいいよね)

※3/4追記
オージス総研、協賛企業賞の選出・発表を中止、だそうで。
宅ふぁいる便の大規模な不正アクセス事件とサービス停止を受けてのことだと思いますが、
「企業はどういう傾向を求めていたのか?」がわからなかったのは残念です。

2:OpenStreet
課題:思わずアプリをダウンロードして「HELLO CYCLING」に乗りたくなるキャッチフレーズ

スタートは「シェアサイクルの利点ってなーに」。
自分が「所有しない」ので駐輪スペースが必要ない、メンテナンスもおまかせ、
旅先でちょい乗りできるサイクルツーリズム・・・が最初に浮かんできまして。

そして旅先ではどれくらい歩くのがきつい、
どれくらいの距離ならタクシーを使うか、
その中間なら自転車を使うのではないのかな・・・と
サイクルツーリズム、というアイデアを軸に考えておりました。

敗因は・・・実際に使えないこと、だったかなぁ・・・。
感覚がつかめないと難しいなぁ、と。

「この町の片隅に、あなたを待ってる店がある。
 ただ、歩くにはちょっと遠い。」

「支払うのは少しのお金と、ちょっぴりの疲れ。
 得られるのは爽やかさと、有効に使える時間。」

「風になりたい、でも置き場所はない。」

「歩きをイメージすると、5kmは「ちょっと遠い」。
 でも、自転車なら、どうだろう。」

3:カクイチ
課題:ホースを使いたくなるアイデア

とにかくホースを自分がどういう環境で使い、
どういうイメージを持っているのか、からのスタート。

そこから龍や大蛇といったものにイメージを結び付けたり、
ホースから連想する単語を結び付けてみたり。

突飛なアイデア、を思いつけなかったことが敗因かな。

「使えば、何かが確実にきれいになる道具。」

「蛇になり、龍になり、銃になる。
 水撒きは、エンターテイメントだ。」

「庭の木や花も、時にはあなたの命だって救っちゃうかもしれない万能アイテムがこれです。」

4:キッコーマン
課題:国境を越えておいしさの出会いを広げ続けるキッコーマンの企業広告

醤油のバリエーションの(意外な)多さに着目しよう、というところからスタートしました。
多種の醤油の使い分け=ダイバーシティ、と。

植物由来でハラル認証も得られる場合がある醤油という調味料は
世界中で使える・・・という視点から、なのですが
これはたぶん、他の参加者もたどり着いてる視点なんですよね・・・。

そこからさらに踏み込めなかったのが敗因、でしょうな。

「こいくち、うすくち、あまくち、しろ、だし。
 こういう多様性を、大事にしたい。」

「濃さも甘さも色々あるのが、しょうゆであり、世界です。」

「しょう油だって、ひとつじゃない。
 だから、何にでも合わせられるのかもしれない。」

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