怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

手打ちうどん

2009年07月15日 | 食べ物
数ヶ月前にドイツ語のクラスで隣の席の王さんに水餃子をご馳走になった。
そのとき約束「手打ちうどんの招待」が先日果たされた。

まず、具を調理。

左、ジャガイモの千切りをにんにく・香辛料と一緒に炒める。
右、卵を溶き、多目の油で炒める。


卵を取り出し、トマトを炒める。両方を合わせ、塩少々で調味する。


料理に忙しいのに、私にお茶を出す気遣いをする王さん。
実家から届いたらしい貴重品の茶葉を使用

前日から作って寝かせておいたうどん生地。
切った太さを見ると、不安になってきた。こんないい加減なものなのぉ???


次の彼女の作業に驚いた!
これって、私はテレビでしか見たことがないぞっ!切った生地の両端を持って軽く振ると、あれよあれよという間に細長く伸びてゆく!
「王さん、うどんマイスター!
感動のあまり叫んだ私の言葉。
おそらく中国に数ある麺類の一種の作り方なのだろう。彼女に中国の家庭では手作り麺が普通なのかと尋ねたら、そうではないのだそう。
お母さん、お祖母さんも手作りするそうなので、子供の頃から自然に身に付いたものらしい。
乾麺を買って調理することはほとんどない、と王さんは言う。
自国産の食材が信用できないこの頃、これは身を守る手段の一つになっているのかもしれない。
(訊いて見たかったけど、ちょっとね・・・)

できたうどんは次々と沸騰した湯に入れていく。



茹で上がった麺の上に調理したジャガイモ、トマトと卵の炒め物を載せ、混ぜる。


調味に左の酢を使う。米や小麦が材料の酢だが、日本人にはなじみのない味である。
右は、できあがって、王さんが私に出してくれたもの。
箸を使う文化を共有しているが、少々その扱いが違うところが興味深いところである。
さて、お味は~
この麺、途中で「うどん」と書いてしまったが、本当に日本のうどんとほぼ差がない。
中国は中華風の麺ばかりかと思っていた。
うどんと野菜の炒め物を酢で調味。おいしいぞぉ~
ただ、うどん表面が粘ついていたのが難点。王さんに「茹で上がったら水洗いするとよい」と教えてあげてあげたかったが・・・
釈迦に説法、になるだろうから、やめておいた。
ちょいと、たまたま忘れていたのだろうな~

さて、この日のもう一つのメニューは「巻き寿司」だった。
王さんが私に作り方を教えてほしい、と頼んできたのでこの機会に一緒に作ったのだ。
だが・・・
私は巻き簾で海苔巻きを作るのに自信がない。
仕方がないので、海苔巻き器も一緒に持参し、双方で作り方を教えたら、なんと王さん、
「代金を払うから、海苔巻き器を買ってきてほしい」
と言い出すではないか!!!(ドイツ・中国では売っていないらしい、私は日本のダイソーで入手)
ひええぇ~
日本の食文化、怠惰な方法で海外流出である!
うれしそうな王さんの表情の影で私は日本代表として少々恥ずかしくなったものだ!

王さん人生初の自作海苔巻きと記念撮影

巻き簾(これはドイツで購入)の上にある半透明のプラスチック容器が海苔巻き器。