怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

見たぞ。

2009年07月31日 | 義母
先週末、義姉が子供たちを連れてやってきた。

午後の到着だったので、義母はケーキと孫たちの好物のトマトスープを作った。

その日の朝、義母はいつものように庭を巡り、水をやったり作物の状況を確かめていた。
「N子にはきゅうりとズッキーニを持って行かせようかしら?レタスもたくさんあるし。トマトはまだ青いからだめね」
都会で生活している娘に持たせるものの算段をしていた。

さて、彼女らが到着し、お茶の時間になった。

いつものようにでっかくて、こってりしたケーキがお出まし。
義母の「食え食え攻撃」この日も快調、
家族のそれぞれはいかにそれを体よく断るか苦心していた。

どうにもこうにも3分の1余ったので、義母は言った。
「N子、持って帰ったら?」
私も義姉が持っていってくれれば明日にケーキを食べなくていいので加勢した~
「そうよ、お義姉さん、私たちはいらないから、どうぞ持っていってください」
と私が言い終わらないうちに彼女の表情が一瞬曇ったのを私は見逃さなかった!

「あ、車だから、道中で悪くなってももったいないし・・・」
なにやらケーキを持っていけない理由を言い出す彼女。

おやおやぁ~
もしかして、義姉も義母の料理にちょいと食傷気味かい???

大学の頃からずっと実家を離れて生活している彼女(夫も私が嫁に来るまでそうだったのだが)
月に一度、帰省するかしないかわからないくらいすでに母親の料理に接する機会がないのに、
それでもケーキを持っていきたくないなんて・・・・
やっぱ、このケーキ、強烈なのかな、ドイツ人にも。

なんだか、味方が増えたようだぞ。

この日、義姉が持たされた食品は・・・
帰る車に積み込む物資を観察した私。
自家りんごでつくったジュース約一ダース(これは子供達に喜ばれるらしい)
と、かわいそうに、ケーキの余り・・・・

義母が朝に算段していた野菜類は持っていかなかったようだ。
買ったところで、そんなに値段がするものでもないし
(東京周辺の野菜類よりは安価である)
アパート生活はそんなに物を置くスペースもないし。

これは想像だが、子供の頃、多くのクラスメートが夏休みに家族旅行に出かけたのに、
両親の庭の手入れのせいでどこにも行かない夏休みを過ごしたここの息子娘、
いまだに畑や庭の草花に恨みを抱いているのかもしれない。

いずれにせよ、わたしにとっては少々気味の良いできごとであった。




髪を伸ばしている姪のP子ちゃん。
普段、私はあまり金髪がきれいと思わないのだが、
この日の彼女の髪はいつもと違って見えた~
背中にかかる部分があまりにも豪華に見えたので、写真を撮ろうと思ったけど、断念。
後ろからの撮影は、子供にも不気味に感じるかもしれないから~

彼女はおばあちゃんの作るトマトスープは大好きだそう。
いつまでも食べてやってね、わたしのかわりに~