怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

着物を着たい

2013年09月08日 | 交友関係
「着物を貸して欲しい」とドイツ人に頼まれた。「着物を持っているか」とか「見せてほしい」などと尋ねられることを承知でいた。汚れても破れても構わない品を持って来ている私だ。
早速持参で彼女宅を訪問し、そのS子さんに「簡単な着方」を教えた。私はきちんと着物を着ることができない。合わせ方を逆にしないこと、丈が長いのは胸の下あたりではしょって着るため、の二点だけを強調しておいた。
一緒に練習したのだけれど、何だか心もとない・・・ま、どうでもいいや、楽しみで着るだけなのだから、ドイツだからどんなに変でもOK,などと自分を納得させた。
   注(本人にブログ掲載許可済み)

  
数日後に彼女から届いた写真がこれだ。驚いた!なかなかさまになっているじゃあないか。
もちろん「違う!」のだけれど、欧州人一般がイメージする着物の着方で表現しているところが素晴らしいと思った。ちなみに髪飾りと扇は彼女自身の持ち物だ。
どうもコスプレのイベント参加だったらしく、彼女は今回は着物に挑戦してみたかったようだ。
去年、街中で偶然撮影会に遭遇したことがあったな。「秘密の一日」2012年5月20日記事

そうそう、コスプレの撮影会を見学したことがある。

東京某所の洋館だ。建物の外観や内装に似つかわしく装った男女が集っていた。お互いに撮影しあうだけなのだが見学していても結構楽しい。

要するに、その服を着ると気分も変わるらしいのだ。カメラを向けるときりっと服にふさわしい表情になるのが印象的だった。
また、皆さん、かなり博学でその服の時代背景をよく知っている。
左端の女性のドレスは南北戦争の頃のアメリカの品だそうで私は仰天した。「その頃のお金持ちは毎日毎時間着替えて楽しんでいた。だから現在でも残っているドレスがある」とのこと。
上の写真、右から3番目の男性の軍服は確かドイツの品と言っていた記憶が・・・。彼の話も非常に面白かった。どういうわけか台湾事情にまで話が飛び「セデック・バレ」を観るように勧めてくれたのも彼(日本人)だった。
そういうわけで、今回初着物を経験したドイツ人S子さんには今後日本文化に親しんでもらおうと思っている。
まずは、おにぎり攻撃かな。寿司とおにぎりの違い(実際、おにぎりを「寿司」と言うドイツ人が多すぎっ)を教育しよう、うほほ~


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ここドイツでは2月頃のカーニバルがおおやけのコスプレ日だ。また着物を貸してくれ、と頼まれるかもしれないので大きめの浴衣を用意しておこうということに決まった。自分で着ないのに他人のために用意するのも何だか理屈に合わないとは思うのだけれど。
日本文化を広めるってことで貢献しているんだ、と考えることにしようか・・・

写真中の男性の一人(上の集合写真、左から三番目)は以下のような業務をしている。楽しかったのでお礼がてらにここに宣伝。彼がインゴルシュタットの軍事博物館を訪れたことがあると言っていた記憶がある。
武器屋