怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

かぼちゃ禁止令

2015年09月12日 | おいしいもの
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義母はこれまでの人生であらゆる作物を育ててきたらしい。私が寄生し始めてからかぼちゃを作っている様子がなかったので、春先に頼んでみた。八月下旬には収穫できた。
 
義母はお冠だった。「このかぼちゃ、葉っぱやツルばかり育って二個しかできないじゃあないの!」
在独日本人のあなたは写真を見てすぐにお気づきだろう。去年の帰省時に料理したかぼちゃの種をこちらに持ってきて義母に渡したんだ!二個しか収穫できなかったのはきちんとした種でなかったからか?ここの土壌や気候が合わなかったからか?
「来年はもうやりませんからね」とかぼちゃ禁止令が施行されることとなった。
かぼちゃばかりでなく、トマトもきゅうりもりんごもインゲン豆も、全部不作だった。だから、かぼちゃだけがおかしかったわけではないのは明確だ。
このかぼちゃを義母に食べさせたら、こちらの普通の品種と違うおいしさに気付いて栽培禁止令を解くかもしれない。
そう思って、料理することにした。
 
ドイツ人に一般的なかぼちゃ料理、スープにするのが惜しくなり、煮物を作ってみることにした。
脇から義母が「その包丁でなく、こちらにしなさい」とか「なぜ皮をむかないのだ」などと私のやることなすことにアドバイスをくれるのでやけくそになってきた。えーい!砂糖と醤油で煮てやれっ!

そういうわけで、義母が絶対手を出さない煮物が出来上がった。
一人でおいしくいただいたぞ。
来年はちゃんとした製品の種から育ててみよう。義母をどう説得するか半年作戦を練ろう。