怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

おにぎり食べ過ぎないで!

2016年11月05日 | カテゴリー分けするのに飽き
持っていたおにぎり。

集会ではなかったので、ぱらぱらと来る人々に勧めてみた。
推定年齢20歳代半ば、長い金髪、身長は180センチを越すのではないかと思われる女性に会うのは二度目だった。
彼女はぼそぼそと早口で話すので、私は聞き取りづらく会話をするのが面倒になってきた。
そこで、おにぎりを勧めてみた。
「食べるものは慣れですからね。初めての食べ物がおいしく感じることはあまりありません」
と私なりのおにぎり論や作り方を説明してやった。
「うん、おいしいわ。もう一つ、いただいていいかしら」
おいしい、という言葉がお世辞でないのはもう一つ所望するところに現れている。へへっ、とほくそ笑んだ。
更にもう一個。
決して大きくないおにぎりだ。彼女の体格では三つぐらい前菜だろう。

帰り際に「もう一個いいかしら?」と尋ねられて、私は心配になった。
義父の「食べ慣れないものはたくさん食べるべからず」という言葉が急に甦ってきたんだ。
もちろん、たくさん食べてもらうのは構わないのだが、一気に初めての料理をそんなに食べて大丈夫か!?
私は「この袋に入れますから、お家で食べたらいかがですか」と勧めてみた。
「いいえ、今食べたいんです」
と彼女は言い張った。
食べ過ぎて具合が悪くなったとしても、わたしの責任にされる可能性はここドイツではほとんどないだろう。
嬉しいような、心配な、複雑な気分なおにぎり普及活動だった。

ネットで小麦粉食は米飯食より金がかからない、と読んだ。
ふと考えると、私はここの小麦粉の値段を知らない。基本的な食材の管理は義母が牛耳っているので、私が食糧を買うことはあまりない。
小麦粉を買ってみた。

1キロ34セント、約40円なり。
日本の数分の一の値段ではないか。食費の節約は、日本の数倍できる、と喜んだ。
いろいろ節約レシピを読んで、唸った。
どれもちょいと手間がかかる。水で溶いてフライパンで焼く、という怖ろしく原始的なパンも、道具を洗ったりする手間を考えると、あまり節約にならないと感じた。
そういうわけで、小麦粉節約献立計画はボツ。
だいたい、ほとんど義母が食材を管理している、って書いておいて、私が節約云々思うのがおかしい。
せいぜい、義母に甘えて、余計な食材を買わないのがもっとも効果的な節約方法ということを改めて思い知った。

義母が作った夫用夕食。

夫は小麦粉食が大好きだ。
この菓子の材料は出来合いのパイ生地だ。自分で生地を作ればもっと安くなるのだろうが、やはり手間かかりすぎで節約にならないだろう。
それにしても、大量の甘いもの食事。
節約より健康を損ねるのではないか、と心配になるのは私だけ。ドイツ人は大丈夫なのだろう。

上の彼女など、おにぎりばかり夕食に5,6個食べる生活を続けることができるかも?
脚気にならないようにねー、なんて、余計な心配。(もっとも、写真のおにぎりは黒米や雑穀を混ぜているのでその心配は無し)