怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

パン屋にハエ

2008年07月08日 | 文化
うちの近所には酪農農家があるせいか、あるいは庭で堆肥を作っているせいか、ともかく不衛生にしているわけではないのにハエがたくさん生息している。

義母など、慣れたもので、ハエを素手で捕獲することができる。
止まっているハエに静かに片手を広げて近づける。
ハエがぼうっとしているところをぱっとつかむのだ。
生け捕り・・・・
次に、何回見てもショッキングなシーンなのだが、両手でハエをもみもみして殺害。
きったねぇ~
手を洗いに行くかと思いきや、そのまま料理や食事を続けていたりするので、ドイツのハエは「病原菌を運ぶ害虫」という烙印がないのかもしれない。
ううう・・・きったねぇ~
確かに、ここに来てからほぼ毎日義母の手料理を食べているが、具合が悪くなったことはない。
でも、きたないよね~

気温が高いこの頃、バスの中にもハエがいる。
いったい、どうやって、何のために(バスの中にはハエの好物はないはず)乗ってくるのだろう。
日本でバスにハエが乗っていたら、苦情殺到だろうなぁ~
きったないバスだって。

もっとすごいのは~
パン屋にハエがいる・・・・
こちらのパン屋は日本のように自分で選んでレジに運ぶスタイルはまだ少数で、対面式で店員に希望するパンを取ってもらい袋に入れてもらうのだ。

下の写真は夫の陰に隠れて撮った店内の写真。



一見きれいだが~
この日、この店、このショウケースの中に、ハエが一匹ぶんぶんしていた・・・
これは、決して珍しいことではなく気温の高い夏季にはどこのパン屋もハエが1,2匹、または蜂もついでに何匹かいたりする。

店員もその昆虫類を始末する様子もなく、ぶんぶん勝手にやらせている。
下手にハエ叩きなどでつぶしたら、商品に影響するからかしら?
義母のように素手で周囲を汚さずに捕まえることができないからかしら?

日本で、客の目の前でハエがたかったパンを売る、なんて考えられないことだ。
いやぁ~、ドイツ人、細菌類に強いのか?!

もっともっと凄いのは、店によっては、店員が素手で注文のパンをつかんで袋に入れることだ。
代金受け渡しも、その手でやる。
その都度、手を洗うなんてことはない。
少し前、わたしの拙いドイツ語がよく聞き取れない店員は
「これですか?」
と、ショウケースの中のパンを指先でぐいっと押し付け、指跡をつけた。
わたしはもちろん「違います、いらないです」と答えてやったぁ~

こうした販売方法について、問題になったことはないのだろう。
病人や死者がでたことがない、ということだ。
まあ、安心して食べていいということだな・・・

そういえば、トイレや道端の犬の排泄物にハエが群がっているところを見たことがない。
もしかして、ドイツのハエはそうしたものに興味がないから、きれいなのかしらん・・・
それを知っているドイツ人は、ハエに寛大なのかしら・・・?
う~ん、いったいどうなっているのぉ?







不満、書かせて。

2008年07月07日 | 家族
10年ほど前、ここの家ではロシアからの留学生二人がしばらく生活していたそう。
義父は何かというと、そのふたりがドイツ語習得に熱心で、上達が早かったことをわたしに話す。
「ドイツ語上達にはわたしたちを使いなさい」
幾度となく、わたしに向かって繰り返された言葉だ。

結論から言うと、退職して時間をもてあます義父、ひょっこりやってきたわたしを構いたくて仕方ない、というところなのだ。

「パラサイトのせめてもの恩返し」と思い、しばらく義父のドイツ語レッスンに付き合うのだが、だんだん興が乗って高圧的な口調になってくる義父が、わたしには怖く感じ、なんだかんだ言って、避けてしまっている。

そんな日々が続くと、再びわたしを捕まえ、
「ユリア(ロシア人留学生)はメモを持ち歩いて単語を書きとめていたぞ」
とか、
「ユリアはわたし達と一緒にテレビを見て勉強したぞ」
などと、ユリアがいかに優秀な学生だったかを説明し始める。

ちょっとまて、わたしは反論したい。
そのユリア、通訳目指してドイツ語を勉強していたのだろう。将来ドイツ語で稼ごう、という彼女と日常会話で十分、と考えているわたしともともとの動機の差に違いがありすぎる!
そのユリア、当時、まさか、40歳過ぎちゃあいまい。
年齢と語学習得能力にとの程度関連があるか知識はないが、記憶、という部分ではある程度、若年者に有利であることはなんとなくわかるだろう。

もっといえば、婚約から結婚まで何年もかかった、というのはわたしのドイツ行きがあまり積極的でない、というのをわかってほしい~(無駄か・・・)
お義父さんも、認識しているでしょう、あなたの息子、なんだか妙な性格だって!
(付き合い始めてしばらくはわたしの前ではその妙な部分を夫は見事に隠していたのだ~)
そぉ~んな息子に嫁が来たのだから、それだけで奇跡と思ってくれ~

義父にとって気に入らないのはわたしがなかなかドイツ語の上達しないことではなく、同居しているのにあまり話さないからだと思う。
わたしはもともと一人で過ごすのが得意である。
子供のころ友達と遊ぶのが苦手で、苦労したものだ。家の中で一人でお絵かき、本・テレビ鑑賞の心地よいこと!

で、今もそれは続いている。
買い物・旅行も一人のほうが楽チンに感じる。
家の中では、お絵かき・本読み・テレビはさすがに難しいのでパソコンかな~

ストレス満載の海外生活1年目。
そりゃあ、ドイツ語上達したいさぁ~
でも、強制しないで、お義父さん~


はあぁ~、なんだか、書いたらすっきりしたぞ。さっきまで、かなりいらいらしていたもので・・・・











留学生C子ちゃん

2008年07月05日 | 近隣の人たち
16歳のC子ちゃんは来年3月から1年間、日本で生活をする。
その前に少しでも日本語を勉強しておこう、ということで、ドイツ語を勉強したい私と教えあおう、ということになった。

お互い電話とメールで連絡した後、今日、初めて会う約束になった。

少々早めに約束の場所に着き、うろうろする私。
不安と期待が入り混じったこの気持ち~、どんな女の子かな~?

おじさんが声をかけてきた。
「あなたはりすさんですか?」
「あ、は、はい?」
見ると、後ろに小柄な女の子が・・・
え?これがC子ちゃん・・・

明らかに染めたと思われる金髪、そこまではいい、日本人の金髪よりは自然だ。
が~
前髪の一部をに染めている~
おお~
う~ん、な、なんだぁ~?

そ、それに、このおじさんは?
「それで、あなたはどちらさまで・・・?」
間抜けな質問をしてしまった。
「あぁ~、C子の父です、よろしく」
C子ちゃんの髪型と、お父さん付き添いのイメージが合わないが、青色の髪の毛の女の子と2人きりで話すより、楽だ。

聞けば、C子ちゃん、幼い頃から日本のサブカルチャーが大好きのようで、私には別世界の日本の物事を教えてくれた・・・
いったい、これはなんだぁ~?
「An Cafe」
「Gacht」
この2つはなんとかインターネットで検索できて、何者かわかったが、
「Visual Uei」がまだ不明だ。

アンカフェの皆さんはちょうど、彼女のような髪の色や形をしているので、C子ちゃんのことが理解できた~
でも、ドイツ人の子供達がなぜ日本のこのようなものが気に入るのか、さっぱりわからない・・・・
キティちゃんなど、サンリオのヨーロッパ進出が成功しているのは理解できる。
あ、わたしもそれで育ったものね。
日本で「アメリカではウルトラマンのファンクラブがあります」という内容のテレビ放送を見たことがあるが、それも、理解できる。
あ、わたしもそれで育ったから~


2時間ほど3人で様子を伺いあった。
C子ちゃんは明らかに日本語をガンガン勉強に行く、というより、子供の頃から好きだったものがたくさんある日本で生活してみたい、という印象を受けた。
学校の制服、も楽しみなのだそう!えらく素敵にみえるそうな・・・
だろうな~
まあ、気持ちもわからないではないけど~
ドイツより日本のほうが本当にいろいろな物、や物事がある。(少なくとも私にはそう感じる)
「日本は、ここよりかわいい服がたくさんあります」
と、言ったら、C子ちゃんは目をきらきらさせていた。

まだホストファミリーが決まっていないので日本のどの地域に行くかわからない。
彼女の目的を達成するなら、やっぱ、東京でしょうねぇ~

どこへ行くにしても、その髪、一度、自分の色にしてホストファミリーに会ったほうがいいと思うのだけど~
下手すると、空港でスタンプもらえないかもよ~
余計なお世話かなぁ~?









暑い。

2008年07月03日 | ここの生活

ここしばらく、ドイツに暑さが続いている。

「私のからだは熱帯仕様」と自慢の私も、義母には負けている。
朝早くから、庭の手入れやその他でくるくる働いている彼女の目を盗み、暑さでだるくて眠くてどうしようもない私は、ソファの影で熟睡したりしている。

ああ、ドイツにも夏がある~

義父は雨どいの修理を頼んだ。
午後の暑い時間に職人一家がやってきて仕事をしていた。



悪いねぇ~暑いところ~
と、ねぎらいの言葉をかけたかったが、今のドイツ語力じゃあせいぜい、
「写真とっていいですか?」
ぐらいで、なさけないことこの上ない。

普段、あまりサンダルなど履かないのだが、熱帯仕様のはずの私の足も蒸れはじめてきた。
で、急きょ、セールを始めた靴屋にいった~
義母も一緒に~


義母とわたしの意見が一致した二足を買った。
左の茶色は20ユーロ(約3300円)、右の黒は10ユーロ(約1700円)

私の知る限りではたいていのドイツの家の中は外で使う靴と家の中のものを分けている。
うちもそうで、脱いだ靴は玄関の隅に置いておくのだが、義母はそれらをよく見ている。
で、彼女に気に入らないサンダルを買うのが恐ろしく、一緒に行った次第。



夜九時を過ぎた今、湿度の低いここはすぐに過ごしやすくなるので暑さで寝不足になる心配は無用・・・・
なんだけど、やっぱり、明日の午後も暑さで眠くなっちゃうかも~
あしたはどこで隠れて寝ようかぁ・・・





P子ちゃんの名前

2008年07月02日 | 家族


これは義姉の長女、P子ちゃん生後6ヶ月ごろの写真。
この頃、私は夫と婚約して、ここの家に挨拶に来ていた。

夫に少々ぎょっとする報告を聴かされた。
ヨーロッパには、なぜだかまだわからないのだが、名前をいくつも付ける習慣がある。
P子ちゃんもP子のほかに2つの名前を持っている。
その一つ目は彼女のひいおばあさんの名前、オルガ。このオルガさん、義父のお母さんで、1970年代に60歳代で亡くなっている。
で、もうひとつ、私の名前、を付けた。

ええ~!
どうして~!?
私はうろたえた。
婚約はしたけど、結婚するかどうか、まだわからないじゃないか!
当時、私の実家の状況、夫の転職など、難題があった。
また、夫本人も転職騒ぎでかなり精神的に参っていて、小さいどうでもいいことでも私に当たるようになっていて「こんな弱い人で、大丈夫なのか・・・」と真剣に婚約破棄を考えていたものだ。

P子ちゃんは自分の名前の由来について、質問するだろう。
「オルガはひいおばあちゃんよ」
義姉は答えるだろう。
P子「じゃあ、”りす”はだれ?」
義姉「ああ、ハーゼ叔父さんの日本人の婚約者だったのだけど、逃げられたのよ~」
こんな会話がなされるのを想像しつつ、不安になった。
そんな余計な名前、本人がかわいそうだ!

公的なあらゆる書類に叔父の逃げられた女の名前が付きまとうのだ。
ドイツは名前の変更手続きは面倒なのだろうか、心配だ、かわいそうに、P子!

と、当時とそれから数年はわたしは心を痛めたが(もしかして、義姉も不安だったかもしれない)無事に嫁に来たので、この問題はひとまず終わった。

まあ、離婚の可能性も絶対ないともいえないが、離婚率50パーセントのドイツ、
「叔父の離婚した女の名前」
をもっていたところでさして問題はなかろう。
「叔父の逃げられた女の名前」より上等だ~!

P子ちゃんの両親は法律上の婚姻関係はなく、ヨーロッパ流行の事実婚である。
詳しい仕組みは知らないが、P子ちゃんの名前はこうなのだそうだ。

P子 オルガ リス お父さんの姓 お母さんの姓

・・・・

なんと、オスカルさまより長々しい名前・・・
名前に負けず、いい子に育ってちょうだい、
私の名前も持っていることだし~


下は、先日P子ちゃんに描いてもらったもの。
P子ちゃん、ただいま6歳と半年・・・
日本の標準の子供のよりかなり稚拙なような~
がんばれ、P子!