怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

さかさま文化

2016年11月10日 | カテゴリー分けするのに飽き
切手を郵便局などの窓口で買うときに、いつも疑問に思う。
「10枚の45セント切手をください」
まず、数量を先に、次にどの種類の品が欲しいのかを言う。
洋の東西の違いの一番面倒な部分はこれかもしれない、とも思うこの頃だ。
各スーパーでちょいと違うのだが、このスーパーのレシートは見るたびに仰天する。
まず、個数が上に来て、その次にその買い物の内容が印刷されているからだ。

一番上。7個の1.29ユーロの品。それが何かというと、次の行に「ボディソープ1リットル入り」そして、その合計金額。
その次の行。2個の69セントの品。それは250グラム入りクネッケパンだ。
 
クネッケパンとはこれ。日本でも3,40年前からどこかのメーカーが作っていたと記憶しているが、今もあるのだろうか?
胃にやさしいので私はかなり好きだ。クリームチーズを塗り、その上にジャムを薄く敷くと最高においしい。
勢いよくパリパリ食べていると、そこいらじゅうが細かいクネッケかすだらけになるのが難点かな。

そうそう、日付もここでは日本の正反対だものね。
一番上から二番目の右端「07.11.16」は2016年11月7日だ。
すでに中学の頃から習っている、英語(あるいはアルファベット)での住所の書き方も、日本と真逆だな。
どうして、まず名前が一番先に書かれるのだろう、と当時も思ったものだ。

りす
米山通り 五十三番地
インゴルシュタット市 〒110-2290
ドイツ連邦共和国

私に郵便物を送ってくれる人たちはこのように書かなくてはならないことに疑問をお持ちだろう。
まず、どの国に宛てるかが、先に来た方が郵便局員にわかりやすいではないか!
こうだ。

ドイツ連邦共和国
〒110-2290 インゴルシュタット市
米山通り 五十三番地
りす

このほうが合理的ではないか。
まず、大きい区分から、だんだん細かい宛先を下に持っていくほうがわかりやすいと思う。
西洋の物事は時として非合理的、と感じる。
まあ、要するに、慣れなのだけれどねぇ。義両親と同居と同じようなものさ。
困難は感じるが、なんとなくやっていける、というレベルの物事だ。
いちいち難癖つけずに上手くつきあわなくてはならない。
「何だ!7×って!?」
といちいち驚く生活もいいかもしれない。

そういえば、レシート下部の「B 7%」という部分は食品の消費税だ。
すでに、日本はドイツより食品の消費税が高くなっているということだ。
ただでさえ、日本は(私の知るのは関東周辺のスーパーの食品価格だが)食品が高い。
消費税まで高いとなると、満足に食べられない人々は多いのではないか、と予想している。
帰省するたびに、スーパーでため息をついて何も買わないことが多い私だ。


カラスかわいい

2016年11月10日 | カテゴリー分けするのに飽き
以前はカラスなど全く興味がなかったのに、ここ数年、ここのカラスが可愛く感じるようになった。

カラスと言えば、ゴミ収集所に集まっている嫌なイメージだったのに、ここのは畑などで何かをついばんでいることが多い。

田舎にはこのかわいい印象のハシボソカラス、実家周辺のような住宅密集地や都会には怖い印象のハシブトガラスが多い、と出ていたな。
ドイツのカラスがかわいいのではなく、カラスによって地域を住み分けているだけなのかな。

田舎の建物を背景に、のんびりとついばんでいる様子が愛らしい。

WhatsAppで日本語レッスン

2016年11月09日 | カテゴリー分けするのに飽き
M子さんは転職して、しばしば日本人客と接する仕事になった。
職場には日本語が達者なカンボジア人がいるとかで、彼女は彼に少々日本語を習っているうちに、だんだん強烈に興味を持つようになったようだ。
今じゃあ、私と毎日のようにWhatsAppの音声録音で日本語授業をやっているんだ。

彼女が話す日本語を私がもっと正確な発音で返す、というのが主なやり取りだ。
以前は自分の声の録音など聞きたくなかったものだが、M子さんにちゃんとした日本語が届いているか心配になって何度も聴きなしている。
M子さんとは普段はドイツ語会話だ。
彼女とドイツ語で話しているときは何も思わなかったけれど、日本語になるとおばさんっぽい低い声で、しかもけだるい感じで話すのが嫌に感じる。
お客さんと話すのだからもっと、元気にはきはきと発音しようね、とか思うのだけれど、まだまだ初心者の彼女だ。
それを言うのはもう少しあとにしておこう。

最近、日本や日本語に興味を持つドイツ人や在独外国人がとても増えたように感じる。
中国語を習う人々は、仕事のための場合が多いけれど、日本や日本語への関心を持つきっかけは日本という国に興味があるからだ。
少し前まで、インゴルシュタットでは中国語講師の需要がとても多かったのに、最近はちょいと勢いをなくしている様子。
なんだか、勝ったようで、ちょいと嬉しい。
そんなことで中国と対決しても意味ないのに、えへへへへ。

義母が庭から取ってきた「今年最後のばら」だ。

11月初旬まで庭のバラが楽しめる贅沢・・・「ドイツ生活、うれしい、うれしい」と思うように潜在意識に植えつけているところ。




中学一年の教科書を読めない

2016年11月09日 | カテゴリー分けするのに飽き
たぶんこの本は日本の中学一年生の年齢に相当する子供の歴史の教科書だ。

さて、どれくらい読めるかと思って開いてみたけれど・・・
うーん、知らない単語だらけだ。

写真やイラスト、日本で学んだ知識などを使って、だいたいの意味は把握できる。
細かいことを読み取るのは大変。
ああ、中学生レベルの書籍も読めないのね、と自分にがっかり。
日本在住の外国人が皆、日本の中学生の歴史教科書を読めるわけないのだから、そんなに落ち込むことはないだろう・・・と励ましてみる。





夫は物を壊す

2016年11月08日 | カテゴリー分けするのに飽き
数年に一度、トイレの水が流れっぱなしになる。
こういった場合のために、日本で修理の方法の本を買って持ってきている。
だが、修理大好きな義父を目の前に、彼を無視するわけにはいかない。
早速頼んだのだが、さすがの彼も今回は苦戦したようだ。
 
何が原因だったかというと、水道水中の石灰分がトイレタンクの内部にひどくこびりついていたからだそう。
湯沸しポットも使うたびに白いものがたまっていくくらいなので、普段は清掃できないトイレタンクは大変なことになっていただろう。

夫に頼まれ、目覚まし時計をセットしておいた。
まず、私が半時間ほど彼より早く起きて、朝食を用意する。
私が目覚まし時計で起きたのはいいが、スヌーズ機能を解除するのを忘れた。
階下でトーストを用意している間に、目覚まし時計が数分ごとに鳴ったようだ。
止め方がわからなかった夫は電池を外した。
 
ところが、電池を外した勢いなのか、時計の針を回す小さなつまみまで取ってしまった。
部屋中を探したのだけれど、見つからなかった。

夫が使わない下の階のトイレは全く故障しない。
今回の目覚まし時計つまみ紛失で、なんとなく思った。
夫が使うと物が壊される・・・

この目覚まし時計は日本で買った優れもの。
コチコチと音がしないので寝室に良い。上のボタンを押すと、電球がついて真っ暗な朝でも時刻を見ることができる。
ここで同等な目覚まし時計を500円程度で見つけられるとは思えない。
ああ、夫よ、もう少し、丁寧に物を扱ってくれよ、と怒鳴りたくなるところを押さえた。
そう、この時計500円で買ったものね。500円の損失でガタガタ言うのは止めておこう。
トイレも、なんだかんだ言って、義父が直したじゃあないか。
義父にとってこうした仕事ができることは喜びだ。息子が次々と破壊するものを直していくのは喜びかもしれない・・・

さあ、前向き、前向き。

ううっ、目覚まし時計!つまみがないと時刻調整できない!
ここで探すのは困難だし、品質も悪いだろうから、帰省までがまんだっ

予想したよりピアノを弾く人はいる

2016年11月08日 | カテゴリー分けするのに飽き
黒米入りおにぎりを一気に4個食べたドイツ人L子さんのために、この日は普通の白いおにぎりを作った。
いくつ食べるかそっと観察していたら、今回は3個だった。
食べているところを「おにぎりアクション2016」に応募するために撮影させて欲しい、と思いながら言い出せずにいた。
ああ、小心者の私!
彼女がピアノを弾いているところを撮影したい、と言うことは簡単にできたのに!


ピアノを弾けるドイツ人が予想していたよりたくさんいることに驚いたものだ。
すでに2,30年以上前から国際コンクールの上位入賞者には東洋人ばかりが並んでいることを考えると、ピアノをたしなむ人々の絶対数が東洋の方が多いと思っていた。
ピアノを子供の教育のために買い与える経済力と気力があるのも欧州より東洋だろう。
日本在住時に読んだりテレビなどで観たりする欧州情報は、街並みや家屋、休暇システムなどは日本より優れていそうに感じたが、物資一般に関しては、なんだか貧しげな印象だった。
収入のほとんどを税金として支払い、普段の生活は日本より質素というイメージで、実際、義両親の生活ぶりは本当にそうだ。
今朝も夫の朝食を作るため、トーストを天板に並べながら、何度も使っているオーブンペーパーの真っ黒なところにビンボー臭さを感じた。
紙ぐらい、いくらもしないだろう、替えていいかっ!?
と、イラっとしたけれど、すぐにこの嫌な気分を退散させた。紙ぐらいで朝から気分悪くなるのは損だもの。

そういう多くの国民が質素な生活をしている中で、ピアノを習う、習わせる気力、経済力のある家庭に育ったと思われるL子さん。
いったいどんな両親なのかな。
実際、60、70歳代のドイツ人にも、ピアノをたしなむ人は多い。
L子さんの弾くこのピアノの持ち主は60歳代で、お祖母さんから譲り受けた品だとか。

そいえば、南米にもピアノを所有する人々がかなりいたことを思い出す。
多くは、欧州からの品で、非常に古いものばかりだった。
先祖が欧州から移住するときに一緒に持ってきた、みたいな。

なんでも新しい方が価値がある、と感じるのはどちらかというとやはり東洋人だ。
金が回りやすいのは東洋かな・・・
L子さんが弾くのを聴きながら、ピアノのことから金回りのことまで発想が至ってしまった。

箸を普通に使うドイツ

2016年11月07日 | カテゴリー分けするのに飽き
集落の中心地を歩いていたら、箸らしきものが落ちていた。

本当に箸だった。割り箸。もう一方も一メートルくらい先に落ちていた。

このゴミ発生地は、その落ちていた場所から数十メートル先のこの屋台だと容易に想像ができた。

一年ほど前からだろうか、タイ人らしい(はっきりはわからない、タイ料理を歌っている看板だからタイ人営業だと思っているだけ)女性が昼時に営業しているのをよく見る。
ここでは割り箸も用意されていて、客の要望で箸を渡すのだと想像。
中国人やベトナム人が経営するレストランでは箸とナイフ・フォークが一緒に用意されていることが多い。
夫などは、こうした場所に行くと、必ず箸で食べたがるのでそういったドイツ人も多いのだろうなと想像する。

アメリカ映画やドラマでも、中国料理のテイクアウトの容器を持って、箸で食べているシーンが多くなったものだ。
へたくそだな、と思うものだが、それは我々がナイフ・フォークを危なっかしく使っているのと同じだから笑えない。
いや、俳優はもっと上手に食べるシーンも要求されるだろうから、今後のアメリカ映画・ドラマの箸使いシーンに期待しちゃおう。

割り箸がいくら普及しても、ここではマイ箸運動など起こりそうもない。
自然・環境破壊などという壮大なテーマを日常的に考える人がどれくらいいるのか、と感じるからだ。
もしかしたら、私の交際範囲がそういうレベルの人々なのかもしれないが。
割り箸が有料になったら、マイ箸が普及するだろう。
いや、プラスチックのナイフ・フォークが無料である限りそちらを選んでしまうかな。
ではいっそのこと、容器も箸もナイフ・フォークも有料にしてしまえー
ああー、こうした外食産業、売れなくなるぞ?!

私だったら、付いてきたこの箸、家に持って帰って再利用するのにな。
ゴミ箱に入れるのが面倒だったのか、気付かずに落としたのか。
割り箸さえ普通に落ちているドイツって凄いではないか。確実に多民族国家まっしぐらのドイツ。

義母のパウンドケーキは不味い。

2016年11月07日 | カテゴリー分けするのに飽き
義母は私に風邪をうつされて先週から苦しそうにしている。
彼女は私のように寝込まず、日中はせっせとあれこれ忙しそうにしている。
具合の悪いときぐらい、ケーキなど焼かなくても家族は飢えること無いに、焼いていた。

パウンドケーキ、義母のは不味いのよね。
油分が多すぎて不味い。
もっと、しっとりとしたものが好きな私。
義母は「おいしいから食べなさい」と言っているので、彼女の好みの味なのだろう。
いつもその言葉を信じて、食べてみるのだけれど、いつものようにがっかりする。
もっと油を減らして、と懇願しても私を一喝するだけだろう。
「これはこういうものですっ」って。

冷凍庫の古い肉塊処分のためにか、焼いていた。
これも、見た目が気持ち悪くて、わたしは全く食べる気になれなかった。

もともと肉食が嫌いな私。仕方がない。
こんな状態で、食糧小部屋に置かれていて「自由に食べなさい」と命令した。

無視して、全く手を付けなかったけれど、肉好きの義両親たちがテレビを見ながらの夕食にあっという間に食べつくした。

伝統建築物を外国に売らないようにする対策

2016年11月06日 | カテゴリー分けするのに飽き
街中のポスター。
田舎の美しい風景写真に、何か足りないぞ、と添えている。
白く抜かれている部分は教会だったのか?

うん、教会みたいだな。

こうした伝統的な建築物維持のための寄付を募るキャンペーンのようだ。
そういえば、スコットランド在住日本人が私に書いていたな。
「教会維持ができなくて、アジア各国に売る」と。
へ?教会を売るって、建物?
そうらしい。どういう風に運搬するのか想像も付かないが、輸送して現地でその建物が甦るらしい。
結婚式場などになると書いてあったかな。
スコットランドに住んでいて身近に触れるさまざまな状況報告を読んでいると、それはドイツの未来にも思えた。
例えば難民と原住民の差なども。難民の方がいろいろな面で優遇されているんですって。
医療費の窓口負担はないが、そうした保険を使う場合、診察は数週間から数ヵ月後になるのだそう。(ドイツも風邪引いて病院に行こうとすると数週間後にやっと診てもらえる、と聞いたことがある。私は風邪くらいでは医療を受けることはないので経験していない)

スコットランド在住E子さんの記述を許可を得て、ここにちょいと紹介。
大多数の庶民は 町医者に会うのに4週間待ち。人間ドックなんて 存在さえ知りません。子供の予防接種を拒否したら、町医者の患者リストから削除され、医者にかかれなくなります。歯医者はもっと足らなくて、プライベートじゃなきゃ歯医者に逢えず よほど痛くないと、何年も歯科医院に行ってない大人が ごろごろしていそうな国ですよ。 医療保険は 高いから公務員の我が家には払えませんから、国営のNational health seevice に頼っています。税金から賄われているので、毎度 財政難で 何も期待はしていません(涙)

国民皆保険制度は、第二次大戦後の英国から始まりました。英国は NHS(国営保険)は無料です。かかりつけ医に登録して、必要に応じて、専門医にまわされます。薬代は 一部負担から、子供は無料とかありますが、歯科は子供は無料らしいですが、大人は有料で、100%プライベートしか見ない歯科医もるとか。

アメリカは医療が高いでしょ。英国は無料だから 具合が悪くなると帰ってくる人もいるんですよ!


(追記 現在は大人も処方箋薬は 無料、ただし、高価なものは処方できないとか。)

とりあえず、ドイツはスコットランドに続かないよう、教会を売らずに寄付金集めで維持しようとしているのだろう。
ちゃんと口座番号が詳しく書かれている。
熱心に撮影していた私を、通り過ぎる人々は「寄付するのかな」と見ていたかもしれない。


私の行動範囲で観察する限り、ここは次々と新しい店、レストランやカフェができていく。
数日前に開店したこのカフェ、ずっと満席のようだ。
そうだ、みんな、頑張って稼いで、税金払ってここの教会を中国や韓国に(日本も買っているかも?)売らないように頑張って欲しい。

席を譲らない理由を述べる

2016年11月06日 | カテゴリー分けするのに飽き
バスはほぼ満席だった。私も座席が無くて立っていた。
二人の高齢夫人が乗車してきた。

向かい合った席の向こう側に男女が座っていて、こちら側の窓側に一人座っていた。
向こう側の男女は大きなスーツケースのようなかばんを前に置いていた。
二人連れの女性の一人が、男女の前の通路側の空いている席に座るために尋ねた。
「そのかばんをどかして、彼女を座らせてくれませんか」
すると、座っている女性の方が答えた。
「どこにかのかばんを移動すればいいっていうの?」
この答えに、周囲のみんなは驚いた表情をしていたが、誰一人、彼女を責める人はいなかった。
確かに、立っている人も多く、かばんを移動するのは難しかった。
その女は更に言った。
「そこの席が空いているではないですか!」
彼女が指差したそこは、欧州人成人が二人座るには少し窮屈な場所だった。
しかし、そのおばあさんは反撃することも無く、そこに座ることとなった。
先に座っていたこれまた高齢の女性は大きなお尻を一生懸命詰めて、彼女のために席を作った。

座った彼女は、この凄い仕打ちについて、周囲に聴こえる声で話し合っていた。
反撃か?

ここは言いたいことを言ったほうが勝ちのようだ。
とても私には真似できない。
席を譲りたくなかったら、その理由を言うことができるだろうか?
今のところ、席を譲りたくないという経験が無いので幸運だ。
具合が悪くて、どこかに座りたくなった満席のバスでは、片っ端から尋ねていかなくてはならないだろう。
「私はいやです」
という答えが容易に返ってくるのだろうから、このドイツ!

この譲りたくなかった女は、降りるときにも暴言を吐いていた。
「ほら、どいてよっ!ここで降りなくちゃあいけないんだから!」
と、混んでいる車内で大きな声で騒いでいた。
もともとひどい性格の女なのだろう。
ドイツ中がこんな女に満ちているわけではないだろう。
大丈夫。
それにしても、今後バスを使うのがちょいと嫌に感じた経験だった。



おにぎり食べ過ぎないで!

2016年11月05日 | カテゴリー分けするのに飽き
持っていたおにぎり。

集会ではなかったので、ぱらぱらと来る人々に勧めてみた。
推定年齢20歳代半ば、長い金髪、身長は180センチを越すのではないかと思われる女性に会うのは二度目だった。
彼女はぼそぼそと早口で話すので、私は聞き取りづらく会話をするのが面倒になってきた。
そこで、おにぎりを勧めてみた。
「食べるものは慣れですからね。初めての食べ物がおいしく感じることはあまりありません」
と私なりのおにぎり論や作り方を説明してやった。
「うん、おいしいわ。もう一つ、いただいていいかしら」
おいしい、という言葉がお世辞でないのはもう一つ所望するところに現れている。へへっ、とほくそ笑んだ。
更にもう一個。
決して大きくないおにぎりだ。彼女の体格では三つぐらい前菜だろう。

帰り際に「もう一個いいかしら?」と尋ねられて、私は心配になった。
義父の「食べ慣れないものはたくさん食べるべからず」という言葉が急に甦ってきたんだ。
もちろん、たくさん食べてもらうのは構わないのだが、一気に初めての料理をそんなに食べて大丈夫か!?
私は「この袋に入れますから、お家で食べたらいかがですか」と勧めてみた。
「いいえ、今食べたいんです」
と彼女は言い張った。
食べ過ぎて具合が悪くなったとしても、わたしの責任にされる可能性はここドイツではほとんどないだろう。
嬉しいような、心配な、複雑な気分なおにぎり普及活動だった。

ネットで小麦粉食は米飯食より金がかからない、と読んだ。
ふと考えると、私はここの小麦粉の値段を知らない。基本的な食材の管理は義母が牛耳っているので、私が食糧を買うことはあまりない。
小麦粉を買ってみた。

1キロ34セント、約40円なり。
日本の数分の一の値段ではないか。食費の節約は、日本の数倍できる、と喜んだ。
いろいろ節約レシピを読んで、唸った。
どれもちょいと手間がかかる。水で溶いてフライパンで焼く、という怖ろしく原始的なパンも、道具を洗ったりする手間を考えると、あまり節約にならないと感じた。
そういうわけで、小麦粉節約献立計画はボツ。
だいたい、ほとんど義母が食材を管理している、って書いておいて、私が節約云々思うのがおかしい。
せいぜい、義母に甘えて、余計な食材を買わないのがもっとも効果的な節約方法ということを改めて思い知った。

義母が作った夫用夕食。

夫は小麦粉食が大好きだ。
この菓子の材料は出来合いのパイ生地だ。自分で生地を作ればもっと安くなるのだろうが、やはり手間かかりすぎで節約にならないだろう。
それにしても、大量の甘いもの食事。
節約より健康を損ねるのではないか、と心配になるのは私だけ。ドイツ人は大丈夫なのだろう。

上の彼女など、おにぎりばかり夕食に5,6個食べる生活を続けることができるかも?
脚気にならないようにねー、なんて、余計な心配。(もっとも、写真のおにぎりは黒米や雑穀を混ぜているのでその心配は無し)


天候に左右されない気分

2016年11月04日 | カテゴリー分けするのに飽き
午前七時半の庭の様子。外気温約0度。
朝っぱらからこんなに暗くて寒いとやる気が一気になくなった過去。
今じゃあ、天候や気温だなど構っちゃあいられない。

外出先に持って行くおにぎり弁当。

義母が朝食を準備している隣でおにぎりを作った。
これは義父の朝食。朝から豪華だ。昔はソーセージやハムをふんだんに使ったらしい。
置かれている錠剤はサプリメントなのか薬品なのかよく知らない。

おにぎりを作り終えると、夫のための朝食準備だ。
 
野菜トースト。
チーズに隠れて野菜が見えない。以前はパンの大きさに合わせてチーズを切っていたが、面倒になってそのままの大きさを置くようになった。
はみ出た部分はぱりぱりになって、おいしくなることも発見。

私の朝食?
おにぎりの味見をしたり、安く売られていたミューズリをちょいとつまんだりしておなかが一杯になってしまった。
最近、コーヒーを飲む気になれない。
やはり胃の調子は良くないのだろうな。

欧州の暗くて陰鬱な季節の始まり

2016年11月04日 | カテゴリー分けするのに飽き
最高気温が10度を下回る日々が続く。

厚い雲に覆われるドイツの晩秋とそれに続く冬だぞ。
以前はこの陰鬱な空を嫌ったものだが、今じゃあ「どんどん寒くなれー」と暖冬打破を期待しているのだからニンゲンって変わるものだよなぁ、と感心しているところ。
森の散歩も、夏場とは全く違う雰囲気を歩く。これが同じ場所か、と毎年驚いている。
何かよろしくないものが出てきそうでねぇ。どろどろどろ~ あ、ここはあっさりしているから期待しても出てこない!

でたっ!ちょいと怖いもの。
夏場に書かれたかぎ十字のいたずら書き、消した上にまた登場。
しつこいなぁ。いったい、どんな奴らが書くのだろう。こんな田舎のこんな森にやってくるのは、街中に住むドイツ人で、散歩にここまで自動車でやってくる人々だ。そして、私のような近隣住民。

この森は、山のような高い部分はない。
整備された道から数メートル先が急に崖のようになっていて、下のほうにも木々が茂っている場所がたくさんある。

写真では上手く撮れないのが残念。結構怖いけれど、ちょいと下まで歩いて行ってみたい、という衝動にかられる。
一人で散歩の時には携帯電話持参必須だ。
冒険心を抑えられなくて、転げ落ちたときのために、ね!


さて、無事に自動車道に戻って、バス停の前を通りかかると、またもや迷い猫のポスターが。

この、透明ポケットに入れて貼り付けるところがなんとも不思議だ。
紙のままより強度が増す、という意味なのはわかる。でも、バインダー用の穴部分があまり美しくないと思わないのだろうか。

私も持っている。
こちらの品は透明度が悪く、なんとなく白っぽい品が多い。もしかして、透明に作るには技術がいるのかしら。
ここはそういう技術を持たないのか・・・などと意地悪く考えてしまう。
これもまた、以前はイライラしたものだ。中に入れた書類の文字が読みにくいのだ。帰省時にちゃんときれいな透明の品を仕入れたりしたものだ。
でもその読みにくさになれるのよね。
ヒトって、生活レベル低下にも充分対応するんだぞ。すごいなー。
ますます低下させて、外国住まいのストレスとできるだけ少なくしていきたいと意気込んでいる。

時給5ユーロと黄金のおしゃぶり

2016年11月03日 | カテゴリー分けするのに飽き
どこでも建築工事だらけだ。

多くのそうした現場がきちんと整理整頓されていないことを私は嘆いて記事にしたものだ。
知人によると、そういった場所で働いているのはチェコ人なのだそう。
指導するのはドイツ語ができるチェコ人で、その他は全くドイツ語ができないらしい。
チェコだって、素晴らしい建築物がたくさんある国じゃあないか。彼らの仕事ぶりは整理整頓とは関係ないのかも、などと考えてしまった。

この画像の右下に写りこんでいる男性たちも、どこか東欧風の言葉を話していた。
この現場はかなりきちんと整然としていて見ていて気持ちが良かった。

チェコ人たちは時給5ユーロで働いているのだそう。
ドイツの最低賃金は時給8.50ユーロだとか。(約千円)法律など、末端で働く外国人には関係ないのだろう。
母国の所得と比較したら、ここで働くことに喜びを感じているのかもしれない。
日本でも建築現場で中国語会話が聞こえるそう。彼らも最低賃金法の存在を知らずにいるのだろうか。

そんなことを考えながら、街中の貴金属店の前を通り過ぎた。
あまり興味は無いが、一般的な知識としてどんな品がどんな値段で売られているか観察しておくんだ。

え。おしゃぶり?キティちゃん柄?これって、金?

妙な製品を造るものだな。だいたい、ここに展示するのは雰囲気が揃わないではないか?
金であることを強調するために装飾品と一緒に並べているのか。

時給5ユーロで働くチェコ人がこれを見たら、気付くだろうか。
ドイツの赤ん坊は金おしゃぶりを使っているのに我々の給与では無理そうだと。
いや、そんなこと承知だ、とにかく稼ぐためにはなりふり構っていられない、というところかな。

余計な心配

2016年11月03日 | カテゴリー分けするのに飽き
ゴールデンレトリバーのエイミーちゃんのママは高齢者だ。
 
この画像の後姿は小柄に見えるが、立って話すときは、私は彼女を見上げなければならないほど背が高い女性だ。
私のことは根掘り葉掘り尋ねるのに、彼女は自分のことをほとんど話さない。
エイミーちゃんと二人暮らしなのは確かなようだ。
大抵、子供や孫の話をしたがるはずなのだが、それもない。
この街の昔話をしてくれるので、昔からここに住んでいるのだろう。
高齢者と言えば、方言が強くて聞き取りにくいことが多いのに、彼女はきれいな標準語を話す。
仕事を持ってずっと独身でやってきたのかな。
長身細身の彼女が大きな犬を連れて歩いていると、とても目立つ。
もう少し、服装や髪型に気合を入れると、凄まじくかっこいい婆さんになるだろう。

エイミーちゃんが年をとったら世話が大変だろう。
寝たきりになる犬も多いだろう。
病院に連れて行くときはどうするのだろう。
大型犬を飼うドイツの高齢女性、それだけの体力気力があるのを考えると、やはり日本人女性と違うなあ、と力強い彼女らをうらやましく思う。