怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

流行のベジタリアン

2017年02月18日 | カテゴリー分けするのに飽き
友人に誘われてベジタリアンレストランに行った。

二つの献立を二人で分けて食べた。左はじゃがいものスープ。スープという名前が付いていたけれど、水分はほとんどなく、じゃがいものカレー風味煮物という感じだった。
添えられたパンはスープに付いてきたもの。
右は野菜とレンズ豆を、おそらくしょうゆで味付けた全粒粉パスタ。
どちらも油分が少ないことが私にはとても気に入った。ここの食事、特に外食は食器にべっとりと油が残ることが多い。あっさりとしたこの味、義母には合わないだろうな、と思った。
驚いたことに、12時を過ぎると次々と客がやってきて、セルフサービスの店内は行列ができていた。
客層は、3,40歳代と思われる女性が多かった。
60歳代のドイツ人女性に「りすさん、あなたまだ肉なんか食べているの」と責められたことがあったな。
肉食を避ける人々が増えているのだろう。
肉を食べたくないとは思わないが、油分・塩分の濃い食事を好んで食べたくはないな。
そういった意味では、このレストランは私にあっている。
 
客たちにカメラを向けることができなかったので、こんな風に。
タイマーで自分たちを撮影するフリをして、店の内装を撮ってみた。自分たちも撮れているけど!

さて、この青いシャツを着た友人は、食べ終わると携帯電話を取り出して知人と話し始めた。
10分近く過ぎても終わらないので、私はちょいとイライラしてきた。
去年の夏、彼女と一緒に外出したとき彼女はポケモンGOに夢中でろくに私と会話をしなかった。
「やっぱり、中国人はダメだな」
とちらりと考えた次の瞬間、反省した。
彼女以外の中国人友人たちは、私と一緒のときは決して長電話をしたりゲームに夢中になったりしない。
彼女自身の性格を中国人全体のものとして見てしまいそうになった自分を戒めた。

紙切れに「次のバスで帰ります」と書いて、通話中の彼女に見せた。
話を終えることができないのか、そのまま席を立つ準備をしていた彼女。
バス停まで一緒に歩いたけれど、ずっと話しっぱなしだった。
もう、一緒に外出しないぞ、と私が決心したとき、彼女は通話を終えた。
「ごめんね!5分くらいで済むと思ったに、なかなか終わらなくて!」
そうか、一応、悪いと思っていたのね。謝罪にそっけなく「大丈夫よ」と答えておいた。

家に戻ると、メッセージに謝罪文が入っていた。
日本人以外がこんな風に重ねて謝ることは珍しい。本気で悪いと思っていたのね。
んじゃ、今後も一緒に食事や散歩に出かけることにしようか。

義母のやり方に従う

2017年02月17日 | カテゴリー分けするのに飽き
私が長期でここにいない間、義母は夫の朝食をずっと作っていた。
それは助かったのは確かだが、義母の自分のやり方が確立してしまった。
 
「ピザトーストはこうするのよ」と講義が始まった。
彼女によると、パプリカの薄切りでパンの四方を土手にするといいのだそう。具が調理中や食べているときに落ちないからだとか。
具の一種にコーンとグリンピースの缶詰がある。私は缶詰は一度開けたら別の容器に保存するのだけれど、義母によるとその必要はないのだそう。これはもう長いこと私に主張していたのだが、私が従わないのを苦々しく思っていたらしい。とうとう私もそのようにすることにした。夫は健康を損ねている様子もないし。
昼食を摂らない夫のために、義母は朝食のボリュームをアップしたようだ。
にんじんのみじん切りを入れろ、と。面倒だな。義母は私の様子を見て悟ったのか、毎朝、にんじんのみじん切りを作っておいてくれる・・・・。

ま、そのうち私のやり方に戻す予定だから、しばらくは義母のやり方に従っておこう。
コリアンダーやクミンパウダーでカレー風味、大豆で作られたひき肉とか豆腐を載せてみたい。
義母の知らない食材を堂々と目の前で使う元気はもう少し先になるかな。

これでもまだ使い続ける

2017年02月16日 | カテゴリー分けするのに飽き
義母ご愛用のマグカップ。

私が来た頃にはすでにあったと思う。確かに、取っ手がなくても充分使える。
捨てるのが惜しくなる高価な品ではなく、日本では100円ショップで売っていそうなレベルの品だ。
使っているうちにうっかり欠けた部分で怪我をしたりすることもない様子だ。少なくとも9年以上はこの状態で使っているのだから。
ドイツ人高齢者の多くがこうなのか、義母が特別に物を大事にするほうなのかよく知らない。

日本に帰省すると、外食産業や一般家庭で使われている食器の美しさに感動する。

ウチの普段使いの皿。
どれも何十年も使っている。うっかり割ってしまって枚数が減ってくると、義両親たちは新しいものを買わず、中古屋へ行って一枚数十円の皿を買ってくる。
角が欠けていたり、ヒビが入っていてもそれくらいでは処分しない。
日本ではそんな食器の使い方は考えられないのではなかろうか?
あるいはドイツでも、こんな家庭は珍しいのかしら。

食器も、一般的には日本で販売されている品の方が上質のように感じる。
実家の食器でさえ、ここの家で使われているものより丈夫で美しさを保っているもの。
なぜか、ここのはすぐにしみのようなものが付く。一生懸命こすっても取れない。
日本からたくさん食器を持って来たいものだけれど、なにしろ重量がある物資だから、永遠に実行できない。
たとえ持ってきたとしても、義母はかたくなに新しいものを使うのを拒むだろう。

ドイツに移住していろいろな部分で生活レベルが下がったけれど、食器のレベルが下がったのも一つ。
いや、遠い将来、私が台所を支配するようになったらヒビ、欠け、シミのない食器に交換することができるかな~!

エロい動画もドイツ人に人気

2017年02月14日 | カテゴリー分けするのに飽き
「いやー、バレンタインデーって好きだな」
と、ドイツ人Mさんは言った。
ドイツ人男性にとって、バレンタインデーはチョコ集めの日ではないだろう。いったい、どこが好きなのか。
夫も、何気に嬉しそうにしていたな。
二人とも、日本の生活経験があるが、日本のバレンタインデーの習慣に特に関心があるわけでもなさそうだ。

Mさんが言うには、男女間を問わず、お互いの愛を確かめる日なのだそうだ。
「お母さんに電話した?」
と尋ねるので、びっくりした。母親に対して娘が愛を表現する日としてもふさわしいのだとか。

「愛」という言葉を繰り返すうちに、Mさんは日本の「素晴らしい映画」を思い出した。
そのタイトルを英語で聞いたのだが、私はわからず、Mさんはネットでそれを探し出した。


あ、愛のむきだし・・・
もう、題名からエロさ満載じゃあないかい?!
実際、この予告編だけで女子高生の白いパンツが何度出てきたか!?
こ、これが素晴らしい作品?!Mさん、どうしちゃった?!
たいして親しくもない男性と、こうした作品をじっと見つめているのは妙な感じだが、もしかしてドイツ人にとってパンツを見せるくらいはたいしたことではないのか?
こちらの高校生はめったに短いスカート姿にならないから、なかなかパンツを拝めない。
Mさんにとって、これは貴重な作品なのかもしれない。

バレンタインデーと「愛のむきだし」。
ま、男性にとってはいい組み合わせなのだろうな。





サンルームが活躍する冬の日

2017年02月14日 | カテゴリー分けするのに飽き
屋根と壁の三方がガラス面の部屋がある。
夏場にしか使わないことが多いのだけれど、冬のよく晴れた日には最高の場所になる。
 
義父は左側のソファーに横たわって新聞を読んでいる。義母は右側の椅子で読書。

暖房なしのこのサンルームの室温は25度。湿度をみるといつも怖くなって顔にクリームを塗りたくりたくなる。

普段は居住空間としてあまり使わないので、天候に恵まれたときだけの贅沢な部屋だ。
夏場に外に出しておく観葉植物の冬場の保存場所にもなっているので、まったく無駄なことはないのだけれどね。
ここだって、掃除しなくてはならない。
特に、ガラスばかり使われているから春の窓ガラス磨き時期には大変な思いをしなければならない。
快適な空間を維持するのはカネもかかるかもしれないが、労力も相当使うぞっ
・・・と考えながらたっぷりと冬の日光に当たる贅沢、嬉しいぞーっ

おいしいエールフランス

2017年02月13日 | カテゴリー分けするのに飽き
もう、ずいぶん長いことエールフランスしか使っていない。
一番の理由は、安いからだ。また、夫が嫌いなミュンヘンの空港を使わなくていいこと。
乗り換えやその待ち時間があるのは私の身体に非常に負担だけれど、安さに魅せられ続けているので仕方がない。
いろいろ悪い評判もあるエールフランスだけれど、機内食が比較的おいしいのが魅力だ。

これは近距離路線の朝の軽食だ。
パンが旨いんだ。
この日はクロワッサンだったが、いろいろなバリエーションがある。
どれもおいしい。初めは一個だけしかもらえないのだけれど、しばらくするとパン籠を持ってまわって来るので、私はいつももう一つを取る。
飲み物はコーヒーがあまりおいしくないことが多い。今回はカプチーノにしたら大当たりだった。

砂糖とクリーミングパウダーを使わないことが多い私は持って帰る。
いくつか自宅にあって、いつか使うだろうと思っている。
いつも眺めるばかり。

そういうわけで、最近初めてエールフランスもちょっとはお勧めできる航空会社なのではないか、と思うようになった。
ここに至るまで、いろいろあったのだけれどね・・・
私の事情で往復で買った格安航空券を片道だけ使うため、さまざまな書類の提出や翻訳をした先月。
今となってはいい思い出・・・になるかなっ
少なくとも、機内食はおいしいことが多いので、機会があったら乗ってみて欲しいエールフランス。


太らせる食事

2017年02月12日 | カテゴリー分けするのに飽き
ストレスが長く続いたせいか、ひどく痩せてしまった。
三キロ増やすために夫や義母と毎日の献立を検討した結果、多めのたんぱく質摂取を目指すこととなった。

ソーセージ入りのレンズ豆スープ。
夫は私には肉類を食べるのを勧めるのに、自分はソーセージを避けて盛り付けていた。
義両親たちはパンと一緒に。私は久しぶりの黒米入り米飯を投入。実家近所のスーパーの黒米は驚くほど高価でとても買うことができなかった。

次の日は鶏もも肉のオーブン焼き。四人のために三本しか料理しないのは、高齢者世帯だからだな、うほほ。

いや違う。夫はこの日も「私は鶏肉が嫌いです」と機嫌を悪くしていたんだ。私が彼の分をほとんど食べた。

週末ケーキは何やら珍しい形状に。
バターをたくさん含んだ生地を伸ばして、芥子の実を塗って巻いて焼き上げた。
切り分けたら、形が崩れてしまったようだ。味は良かった。たくさん食べられなかったけれどね。

これは昨日のケーキ。庭で収穫したプラムを冷凍しておいたものを使ったケーキ。

全然食べる気になれなかった。

義父は年末年始の2,3週間で2キロ増えてしまったらしい。彼は太る必要がないんだ。
私は2,3ヶ月かけて3キロ増やすのを目標としよう。
食べるだけでなく、筋肉量を増やしたいのでトレーニングも必要かな。
義母はせっせと肉料理を作ることになるだろう・・・


やっぱりチョコレートでしょう、バレンタインデー

2017年02月11日 | カテゴリー分けするのに飽き
今年もスーパーの広告にはバレンタイン寿司が載っていた。去年のはこちら『バレンタインデーに寿司』

値段は去年と変わらず。もしかして、私も一度試してみたほうがいいかもしれない。
こちらのスーパーの寿司をまだ一度も口にしていない。一度でいいから、食べてみなくては!

バレンタインデー特集は何ページかにわたり続いていた。
日本同様、お金の回るイベントの一つなのだろう。こちらでは、チョコレートをちょっとしたお土産や贈り物に使うことが多く、無難な品のひとつだ。
日本と違うのは何千円もする品を贈る事がめったにないことかな。

夫にバレンタインデーについて尋ねたら「わりあいと最近の習慣です。昔はありませんでした」と答えた。
ううっ!?
義母にこんな話を聞かされたことがあるぞ。
2014年2月13日記事「義母のバレンタインデー」
今年も義母は思い出すのだろうか。けちなおじいさんのことを。



靴を脱ぎたい日本人

2017年02月10日 | カテゴリー分けするのに飽き
空港で搭乗を待っている人たち。
 
ここは結構ゆったりとした席で、ちょいと寝転がることもできる。
三方を囲まれているので落ち着く。
私は靴を脱いで寝転がった。

隣には中国人か韓国人か、とにかく我々と似た外観の女性がやってきた。もしかしたら日本人かも。

しばらくして、私は起き上がって隣の席をチラッと見た。
あれ。靴を履いたままで横になっている。靴底は壁に当たっている。これは確実に日本人ではないな、と思った。
人前で靴を脱ぐのはみっともない、と西洋マナーの本で読んだことがある。
ずっと頭には入っているが、やっぱり脱ぎたくなることがあるんだ。
さまざまな国の人たちが行き来する空港だからいいさ、と気を許したからかな。
靴を脱いで横たわっていた私は不思議な人だったかもしれない。

怪しいガイジン

2017年02月06日 | カテゴリー分けするのに飽き
去年の一時期は、公演の遊具を撮影して掲載することに熱心だった。
あるきっかけで、止めてしまった。


天気のいい日が続いた9月だった。この公園のこの遊具は、ハンドルを回すと水が流れ出る。
子供だけでなく、大人にも面白いと思う。
大小さまざま、方々にこうした遊具がある。

夏場の暑い時期にはいつも子供が群がっている。

さて、カメラを隣の別の遊具に向けて撮影した。

10人ほどの子供たちと、3人の女性がいた。
誕生日のお祝いの集まりのようだった。
露骨に子供にカメラを向けると、問題になるのは確実だから、さりげなく遊具だけ撮っていた。
・・・が、すぐに不審なアジア人女を見つけた一人の女性が私を警戒し始めたのがわかった。

残念ながら、撮影はそこで諦めた。
「私は怪しくない人物です」
って説明してみたいものだが、公園の遊具を撮ること自体がすでに普通の人にとっては怪しいだろう。
何でそんなものを撮影するのだろうって。
そうさ、私は怪しいガイジン、存在するだけで目立つのだから仕方がない。
怪しさ炸裂させながら、これからもブログでドイツの経験を紹介していきたい。



暖かいもこもこパジャマ

2017年02月05日 | カテゴリー分けするのに飽き
マレーシアの友人からいただいたパジャマ。
化繊100パーセントってところが少々気に入らなかった。やっぱ、パジャマは綿でしょう。
固定観念はなかなか変えることができない。
長く旅して私の手元に届いたのだから、使わなくてはならない。


どう見てもティーンエイジャー用?
サイズはMで、ウエストゴムが少々きつく感じた。

着た瞬間、すぐに暖かくなった。
電気毛布が必要でないくらいだった。
これは優れ物だ。

3着のうち、2着はすぐにドイツの家宛に郵便で発送した。
あちらには、こんなに分厚い生地のパジャマは存在しない。
冬場のパジャマもかなり薄い製品ばかりが並んでいる。何代にもわたって寒冷地に生きている人々は薄着の傾向なのか。家屋のつくりが寒冷地仕様で、東京周辺の冬の室内のように寒くないからか?

そういえば、このパジャマは中国、上海の製造だ。
上海も、比較的温暖な気候で、冬は湿気を含んだ冷たい空気らしい。
北国育ちの中国人が上海の冬は非常につらいと言っていた。
その上海の冬用パジャマなのかもしれないぞ。

では、ドイツでこれを着るのは暖かすぎるかな。
寒がりの私だ。大丈夫かも?
うーん、どう感じるか、楽しみだ。
義母はきっとこれを見て、何かひとことふたこと私に言うと思う。
「化繊のパジャマなんて!」
「ちょいと縫製が悪いようだけれど、日本の?」
「こんなに分厚いと、眠りづらいのでは」
さあ、どんな発言がでるか、楽しみだぞ。

このパジャマ、非常に厚地なので、スーツケースに入れるのは困難だ。
二着は先に送っておいて良かった!


袋が欲しい

2017年02月04日 | カテゴリー分けするのに飽き
ドイツは去年から、衣類を販売している店でも袋が有料になった。
袋を買いたくなければ、買わなくてもいい。食品と同じだ。
最初にそれを経験したときはかなり違和感があった。
買った靴下をそのままかばんに入れるのは、レジの店員の目の前とはいえ、なんだかかっぱらっていくような感じがした。
そのうち、その感覚に慣れていくことだろう。

これはドイツ、あるいは西欧州だけの傾向と思っていたら、マレーシアでも衣類を袋に入れなくなっているのだそう。
マレーシアの街中で、ビニール袋が散乱していた光景を思い出す。
今ではきちんとしてきているのだろうな。

わが母国では、気をつけないとすぐに袋に入れられてしまう。
大きい袋はゴミ袋につかうことができるが、小さいものだと、そうした再利用をしにくい。
取っておけば何かに使うだろう、と貯めておくと、しばらくしてからその貯まった量にたまげたりする。

私はレジ袋削減に対して特別に賛否の意見を持たない。
うっかりすると家の中で散乱してしまう袋の管理が大変だ。袋が有料と聞くと、それが数円でもとても損するような気がして、本当は必要なのに、無理やりかばんに入れて持って帰ったりすることもある。

そうそう、傘袋。
あれは湿度の高い日本には必要なものだろう。
ドイツではもちろん存在しないのだが、必要がないとすぐにわかった。
傘は屋内ではすぐに乾いてしまう。傘から垂れた雨水も、日本の感覚から比較すると、すぐに乾いてしまう。
濡れた衣類も、すぐに乾いてしまうんだ。(肌の保湿に注意、欧州生活)
一度だけ、数十分、あるいは数時間使う傘用ビニール袋、あれもかなりもったいないと思うのだが、無いと、客の持ち込んだ雨水で滑って転倒、管理の悪い店の責任てことになるだろうな。
suzuさんのコメント「傘の袋については、日本のほうが大変すすんでますね!」を思い出してお返事代わりに書いてみた。



商売は腰を低く

2017年02月03日 | カテゴリー分けするのに飽き
宅配便が来たのかと思ったら、配達飲料の宣伝のおじさんだった。
試飲サンプルとカタログを配っていた。
私は絶対申し込まないので、断ろうと思ったけれど、彼が非常腰が低く、いや、ずっと腰を曲げている姿勢をしていたので、何だか哀れになってきた。
「そのサンプル全部は多すぎるので、一本だけください」
とお願いして、もらった。

 
なかなか美味しかった。
帰省したときだけお願いできないものかな、あはは。

あんなに低姿勢を一日中続けるのだろうか。
腰が痛くならないだろうか。
もしかして、腰痛は日本人に断トツに多いのかもしれない。

ドイツの生活で訪問販売にであったことはあまりない。
階下にいる義両親たちが先に応対してしまうからかな?
私は訪問物乞いには何度も出会った。彼らは低姿勢でも哀れっぽさを演じることもなく、実に堂々としている。
あれじゃあ、日本で訪問物乞いしたら、全く相手にされないだろうな。

もちろん、普通の販売人は客より威張っている印象の人々ばかりだ。
最近、ちょいと変わってきていて、某ファストファッションの店では、やたら店員の愛想がよく、また、それについてのアンケートなどもやっていたこともあった。
それでも、腰を折り曲げる姿勢になることは絶対ないだろう。
あれは日本独特の商売基本姿勢。

空が見えない実家生活。
窓からは隣の家。家と家の間からは向こうの高層マンションが見える。
都会の生活のほうが便利で刺激的なのだけれど、夫がいないのはつまらない。
お互いカウントダウンをし始めた。
もういくつ寝ると逢えるかな、って。


上着を掛けない

2017年02月02日 | カテゴリー分けするのに飽き
カフェやレストランなどで、どうでもいいけれど、気になる日独の違い。
上着を掛けておく場所が、日本(関東周辺)にはめったにないんだ。
すでに癖になっていて、コートを脱ぐと、周囲を見渡してそれを掛けておく場所を探してしまう。
「そうか、なかったんだ」
と、思い出し、軽くたたんで座席に置いたり、椅子の背に掛けたり、場所によっては持ち物を入れる籠があるのでそれに入れたりする。

関東周辺では外套を着る期間が短いから、それを掛けておく場所を作る必要がないのか。
盗難の可能性を考慮して、作らないのか。
土地の値段の高い首都圏では、そういったスペースを作るのにコストがかかりすぎるのか。
いろいろ考えてみた。

友人宅を訪問すると、または、訪問客があると、外套に対する感覚が違うことに気づく。
コートは、掛けないでたたんで自分で持っているのが基本の日本なんだ。

おそらく、日本人が和服で日常を生活していたときの名残なのかな。
ハンガーに掛けたり、襟のところでフックに掛けたりするのは和服には似合わない。

 
これはドイツで手に入れたジャケットだ。
襟についている紐は、明らかにそこで吊るすためのものだ。
ジャケットをそんな風に吊るしておくのは、日本ではほとんどありえないだろう。
型崩れしないよう、きちんとハンガーに掛けるのがよろしい。
どんなによれよれの服でも、着ると決まってしまう欧州人にはそんな気遣いは必要ないんだ。

席に着くなり、丁寧にコートをたたむ友人を観察した。
私も以前はそうだったな。
襟のところで吊るしておくのは厳禁だったな。っていうか、コートの襟についているのは掛けるためのものじゃあない。
あ、2,3年前に買った、ユニクロのダウンコートにはフックにかける為のが付いていて、ちょいと短いのだが、ドイツ生活では非常に重宝している。
ダウンコートは畳むのが難しい。


甲高く大きな声が好まれる

2017年02月01日 | カテゴリー分けするのに飽き
一般的に、コーカソイド種の人々の声はモンゴロイドのそれより低いような気がする。
実家でラジオやテレビを視聴していると、キンキンとした発声で、しかも大声で話す司会者や芸能人がいる。彼ら自身の癖ではなく、そのように話すことを求められているのだろうと容易に察しがつく。
もともとの声質が甲高いのに加え、さらにそれを強調して叫ぶように話すのだから、おそらく私だけでなく、これに耐えられないと感じるかたがたも多いと思う。
そのような話し方は、日本で「元気ではきはきしていてよろしい」と好感を持たれる文化があるのだと思う。
帰省して1,2週間はテレビ・ラジオのキンキン声、街中では販売促進のお姉さんたちの叫ぶ声が非常に不快に感じるものだ。
「いらっしゃいませーっ」
販売する物品にもよるだろう。スーパーやショッピングモールでは叫ばなくてはならない。
わたしもやったことがある。そうしなければならないんだ!

電車やバスで、幼児や小学生の集団に出会うと緊張するのは日本だ。
子供たちが普通に話していて、うるさいと感じるのは日本なんだ。ドイツではほとんど気にならない。
「それはドイツの子供のしつけが良くて、公共の場でうるさくしないからではないか」
という意見が聞こえてきそうだ。
生活実感では、そうではなく、声の質が違うからだと思う。
ドイツに四半世紀以上住んでいる日本人仲間に「ドイツのしつけは地に落ちた」と言われたこともあるから、私の体感はあっていると思う。

キンキン声に悩まされる帰省直後から数週間もすると、慣れてしまう。
あんなに不快に感じたのに「元気でよろしい」と考えてしまうのだから、やっぱり私は正真正銘の日本人だと自慢したい。

夫などは、日本在住最後までタレントの某さんの話し方が嫌いで「あのうるさい人」と呼んで、テレビでみかけるとすぐにチャンネルを変えていたものだ。
その当時、私は彼の感覚がほとんど理解できなかった。今ではわかる、うん、かなりうるさいぞ!


帰省するたびにしばらく母国の生活様式に拒否反応が出るのは参っちゃうな。
もっと頻繁に行き来すれば違いにすぐに慣れるのかもしれない。