雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

リアル「あちゃー」

2009-09-03 | 雑記
 全国で流れているかわからないけれど、サカイの引越しのCMで、コールセンターに勤めてる女の子が、自分の携帯にかかってきた電話に「ありごとうございます。サカイ引越センター…!?」とか思わず言っちゃって「あちゃー」って言うCMがあるじゃない? まずツッコミどころとしては、固定電話ならともかく携帯でそれはねーだろ! ってとこだけど、もうひとつ、日常生活において「あちゃー」って言うか? 少なくともオレは言わない。
「ふつうに言うけど?」て言う人は、まぁ、ここでは放っておく。

 で、最近、うちのマンションのインターホン、カメラ付きになったの。マンション入り口で「ピンポーン」てしたら、部屋からその様子が窺える。だから怪しい奴だったら居留守をかませる。そんな便利なカメラ付き。

 先日、晩飯を食ってたら来訪を告げる音色が。誰だろ? とモニターを見たらちょっと爽やか系のオニィチャン。特に怪しい輩にも見えなかったので応答してみたら、なんでも近くの商店街にオープンした子供英会話教室のなんとかかんとかで、カメラに向かってパンフとか見せるの。でもね、うち子供いないから、その旨を告げたところ、そのオニィチャン、透かさず

「あちゃー」

 のリアクション。

 思わず、

「オマエはサカイ引越センターのオネェチャンかっ!」

 ってツッコミそうになったけど、長いので止しといた。

 オニィチャンは「すいませんすいません」と謝っていたが、いやいや、いいもん見せてもらったよ。まさかリアルで「あちゃー」とか言うヤツがいるなんてな。と、寛大な気持ちになれた。

 でもその後、「このマンションでお子様のいらっしゃるお部屋はご存知でしょうか?」と訊かれたので、「知らねーよ」と言い放って通話を終了させた。
コメント (2)
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草葉の陰で見つけたもの/大田 十折

2009-09-03 | 小説
 晒し首の話。

 って聞くと、なんか晒し首にまつわるちょっとおどろおどろしい話かな? と思うでしょ? でも、

 晒し首の一人称。

 って言われると、えっ、なんだよそれ? と、思いません?

 そう、要するに心のある晒し首が出会う、ある少女との物語。おお、なんか感動しそうな話に聞こえますな。実際、ラストは感動しました。

 それにしても、まったく動けない晒し首の視点でよくぞここまで描けたなぁ、そこが凄いです。文章も軽快でかなりおもしろかったです。

 それにしてもこの作者、二十歳のときに初めて書いたこの小説でいきなり、第一回小説宝石新人賞を受賞したので、また凄い。

 確かにその奇抜なアイディアと読みやすい文章は、うなずけます。

 でも、同時収録の「電子、呼ぶ声」は、ちょっといただけない感じ。今後、期待していいのかどうなのか、微妙……。

「草葉の陰で~」だけ読んでたら、もの凄く期待大だったのに……。
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ダーティ・ワーク/絲山 秋子

2009-09-03 | 小説
 さあ、これにいたっては読んだのは一週間くらい前、かな? 

 モチーフは言うまでもなくローリングストーンズ。絲山さん初の連作短編(たぶん)で、主人公の女性はギタリスト。もうこれだけでゾクゾクきますが、読むともっとゾクゾクします。次第に繋がっていくエピソードがなんともいえません。そしてラストの出会い。決して感動的なわけではないけれど、そこには見えないし見せなくても伝わる気持ちが溢れています。

 やっぱり巧いなぁ、そしてストーンズがよく似合う女だなぁ、と思いました。絲山女史。
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あの子の考えることは変/本谷 有希子

2009-09-03 | 小説
 これまた、だいぶ間が空いてしまって……覚えているのは「チンコのメタファー」とか「フェラチオのメタファー」とか、そういう記述ばっかりだな。

 でもとにかくおもしろかった。相変わらずのノンストップ暴走に大爆笑。下ネタに大爆笑。

「あの子の考えることは変」てか、本谷の考えることは本当に変です。オカシイです。

 芥川賞、獲ってほしかったなぁ……。
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夏が僕を抱く/豊島 ミホ

2009-09-03 | 小説
 ずいぶん間が空いちゃった。これ読んだのいつだっけかな? まぁいいや。

「幼なじみ」を題材にした恋愛短編集。豊島さんお得意の、まるっきり少女漫画な世界ですが、好きです、やっぱこういうの。淡い気持ちが蘇ってきます。特に幼なじみの女子と付き合ったことなどないけれど……。

 表題作の「夏が僕を抱く」のみ、男性一人称で、あとは女性一人称だったはず……(うろ覚え)なのでやはり、それがいちばん感情移入できたかな? 確か……やっぱ間が空くと記憶がおぼろげになっていけねぇやな。でも全体的に程よく初々しい雰囲気が流れていて好かったことは確かです。
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