雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

デジタル移行

2009-09-07 | 雑記
 今のところまだ、ウチのテレビ画面の右上には「アナログ」の文字が出ています。
 でも今日のお話は地デジ化とは関係ありません。カメラです、カメラのお話です。

 いつの間にやら、世はデジタルカメラの時代。しかし頑なに、フィルム式のカメラを使用している人も多々いらっしゃることだろうと思います。
 
 どうも、その一人です。いや、別に、フィルム式へのこだわりとか、世の流れに逆らう反骨精神とか、そんな意地で使っているわけではないんです。単に、貧乏なだけなんです。ってか、今時デジカメなんて一万やそこらで買えるでしょ? だからね、ここだけの話なんですが、要するに妻がケチんボなんです。うん、買ってくれないんです……。

 ですからフィルムが必要なんです。なのに昨日、某家電量販店にフィルムを求めに行ったら見当たらないんです。使い捨てカメラは見つけました。チェキも見つけました。どちらも思いっきり埃かぶってたけど……で、この周辺にないということは、もしや? 
 思い切って店員さんに「あの、もしかして、カメラのフィルムって、もう置いてないんですかね?」
「あぁ、ないです」
 即答されました……。

 ま、まぁね。そりゃほとんどの人はデジカメだよ。少数派はそれなりの専門店に行けよ、ってとこだろうけどね……無駄足かよ。

 この家電量販店は以前もカメラの電池を買い求めに行った際、なかなか見つからなくて、店員さんに訊ねたことがあるんです。
「カメラの電池、どこっすかね?」
 すると店員さんは即座に「こちらです!」とデジカメの充電バッテリーコーナーに案内してくれました。
「いや、あの……これじゃなくって、ホントの、昔のカメラに入れるやつなんっすけど……」
 店員さんは「あちゃー」(とは言いませんでしたが)少々思案した後、合点がいった様子で電池コーナーに案内してくれました。
 一応、礼は述べたものの、そこには選択の余地もなく「ポツネン」と吊るされた電池がひとつきりでした。


 デジタル化が進んでいる昨今、それはしょうがないんだけれどさ、やっぱりちょっと淋しいな……ってか、肩身が狭いな……。でもね、近所にある昔ながらの現像屋さん。そこにフィルムの現像をお願いしにいくと、ものすごーく、嬉しそうな顔をしてくれるんだよ。
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ラジ&ピース/絲山 秋子

2009-09-07 | 小説
 群馬を愛する絲山さんならではの小説。

 ラジオアナウンサーの女性の話なんだけど、実際、作者もFM群馬に番組を持っているので、なんだかとてもリアル。こういうところに視点を当てるのは流石だなぁと思う。そして最早、詩的とも感ぜられる、削りに削られた文体はその深みを増している。
 
 ところどころ出てくる群馬弁がとても好ましい。リアルに聞きたいな。
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