雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

ブルースノウ・ワルツ/豊島 ミホ

2008-11-13 | 小説
 ふむ、なんだか読みにくかったです。話の内容は、簡単に言ってしまえば「大人になりたくない少女の話」でしょうか。
 それ自体は、まぁ、いいんだけど、舞台背景が・・・いまいち、はいっていけなかったなぁ、と。どうやら中世の雰囲気を漂わせているんだけど、登場人物名はみんな日本名。だからといって外国名にしてみたところでどうなるもんでもないんだけれど。
 きっと『籠の中のお嬢様』を設定するには中世っぽくするのがよかったんだろうけど・・・。あれだ、基本的に私、中世の話とか苦手なんだ。ベルばらがギリギリのラインだ。

 でも、そういうもんでもないような、基本的に、このお話は、失敗?かな?
 そんな『ブルースノウ・ワルツ』

 だけども、同時収録されている「グラジオラス」は良かった。これはフツウに日本の田舎の高校生の話。豊島さんお得意の。本当の恋愛に気付いてゆく過程とか、やっぱ巧いです。その辺は『エバーグリーン』の基礎になっているんだと思いました。

 でもいちばん好かったのは、あとがきの「タイムカプセルのこと」でしたけどね。豊島さんのエッセイが読みたくなりました。
 
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2 コメント

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Unknown (藍色)
2009-10-09 11:04:12
やっぱり表題作より他のが楽しめましたね。
トラックバックさせていただきました。
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Unknown ()
2009-10-14 23:47:03
やっぱイマイチ、でしたよねぇ……。まぁ、何事もチャレンジですから(笑
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