雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

パラドックス13/東野 圭吾

2009-05-17 | 小説
 希代のベストセラー作家、東野圭吾が描く徹底的なエンターテーメント小説。

 思わず、この世界観は漂流教室(by 楳図かずお)みたいだな……とか呟いてしまったけれども、それに至る理屈は通ってるんだか通ってないんだか、とにかく煙にまくような感じで、まさにパラドックス。

 あんまり深く考えず、サクサクと読み進められる。考えることはといえば、きっとこれも映画化になるんだろうなぁ……という俗なことばかり。

 ラストは、これでいいんか? でも、これ以外はないか、って感じで読後の清涼感はイマイチながらも、後味の悪さもとくに持たなかった。

 だからこその、徹底したエンターテーメントなんだよなぁ、と納得した。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 追憶のかけら/貫井 徳郎 | トップ | 純情エレジー/豊島 ミホ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

小説」カテゴリの最新記事