雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

用もないのに/奥田 英朗

2009-10-22 | 小説
 北京、ニューヨーク、そのへん……に、腰の重たい奥田氏が出向いた模様を軽快な毒舌口調で綴るエッセイ集。

 前半は「野球篇」。北京オリンピックでの星野ジャパンを存分にこき下ろしてる。ちなみに私は野球にはこれっぽっちも興味がないので、読むのがかなり苦痛であった。
 ニューヨークでは一応メインはヤンキース松井だが、こちらはニューヨークの色々も描かれていて面白く読めた。
 で、仙台。これは楽天イーグルスネタ。やっぱり私は野球に関心が持てない。

 後半「遠足篇」は、最高。まずは苗場のフジロック。これはやっぱり、なんといっても音楽ネタなので飽かずに読み進められたし、爆笑もした。
 その後、愛知万博、富士急ハイランドではもう奥田節全開。こういうエッセイが読みたかったんだよ。

 最後は四国でお遍路。本当の目的は讃岐うどんなのに、お遍路させられてる姿がいじましい、一応直木賞作家なのに。

 ともあれ総合的にみて、「ビールばっかり飲んでやがんなー」という感想をもった。
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