砂漠
2007-07-09 | 小説
伊坂幸太郎氏の『砂漠』
仙台の大学に集った若者達の織りなす春夏秋冬、それにともない成長してゆく若者達の姿を伊坂幸太郎の繊細な筆致と大胆な発想で描いてゆく、じつに良質な青春グラフィティーです。
そして、もちろん、その青春の流れを踏まえながら見事に作中全体にトリックを仕込んでいる物凄さ!
ハッキリ言って、そんなトリックなしで普通に青春群像を描いてるだけの話だとしても非常に良い作品であることは間違いないんです。でも、やっぱ、仕込んじゃうんだよなぁ、「あっ!」と言わせる仕掛けを、流石ですよ、ホント。
で、青春といえば、やっぱ『思い出』とかじゃないですか、うん。かなり強引に話を持っていこうとしてますがね、その『思い出』について主人公の北村の彼女、鳩麦さんのセリフがとても好きなんで、ここに書いときますね。
「思い出は作るものじゃなくて、勝手に、なるものなんだよ。いつの間にか気づいたら思い出になってる、そういうものだよ」
と、ね。
うん、そういうもんだよ。うんうん。
仙台の大学に集った若者達の織りなす春夏秋冬、それにともない成長してゆく若者達の姿を伊坂幸太郎の繊細な筆致と大胆な発想で描いてゆく、じつに良質な青春グラフィティーです。
そして、もちろん、その青春の流れを踏まえながら見事に作中全体にトリックを仕込んでいる物凄さ!
ハッキリ言って、そんなトリックなしで普通に青春群像を描いてるだけの話だとしても非常に良い作品であることは間違いないんです。でも、やっぱ、仕込んじゃうんだよなぁ、「あっ!」と言わせる仕掛けを、流石ですよ、ホント。
で、青春といえば、やっぱ『思い出』とかじゃないですか、うん。かなり強引に話を持っていこうとしてますがね、その『思い出』について主人公の北村の彼女、鳩麦さんのセリフがとても好きなんで、ここに書いときますね。
「思い出は作るものじゃなくて、勝手に、なるものなんだよ。いつの間にか気づいたら思い出になってる、そういうものだよ」
と、ね。
うん、そういうもんだよ。うんうん。
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