雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

カラスの親指/道尾 秀介

2008-10-06 | 小説
≪“詐欺”を生業としている、したたかな中年二人組。ある日突然、彼らの生活に一人の少女が舞い込んだ。戸惑う二人。やがて同居人はさらに増え、「他人同士」の奇妙な共同生活が始まった。失くしてしまったものを取り戻すため、そして自らの過去と決別するため、彼らが企てた大計画とは!?≫

 これは、素直に面白かった。こういう「ひょん」なことから集まった仲間がそれぞれの技能を活かして大きな計画を実行する、って話は大好きなので。
 それだけでもこのお話は楽しめるんだけど、そこは、それ、ホレ、一筋縄で終わらせない気鋭のミステリ作家・道尾秀介だ。この作者の仕込んだ大きな仕掛けが、また気持ちいい!

 軽快なストーリー展開でサクサク読めて、尚且つ内容も充実しているので、秋の夜長のミステリ読書にはもってこいの一冊だと思います。
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