ヨットを引き渡すため港に行くと、既に隣の Holoholo Ⅲ の姿は無かった。一度乗ってみたかった。
明日の朝には私のヨット（中央）も余所へ行く。神奈川で譲り受けたとき、前オーナーは涙ぐんでいたが、それほどの感慨は無い。
新オーナーは昼前に到着、手早く引き継ぎを済ませた。新しい船名は "海の神様の儀式" (?) が終わるまで公表できないと言うので、聞かずに帰った。まさかキラキラネームはないと思うが。
静かな窓のオス蝉。
まだ梅雨が明けないのを知って遠慮しているのか。
－徒然草 116段－
人の名も目慣れぬ文字を付かんとする、益なき事なり。何事も珍しき事を求め異説を好むは、浅才の人の必ずある事なりとぞ。
我もまた浅才の人。
港の近くまで行ったついでにヨットを見に回った。回航準備に来ていた Holoholo の新オーナーが、ビニールボートに乗って船体の掃除を始めた。沈みそう。溝田氏が潜って掃除してからちょうど２か月、フジツボがちらほら見える。
当方のヨットは１８日回航予定になった。私が掃除してから４０日後、まだ２週間ある。それまでにかなり抵抗が増すだろう。
午後、ジョギング。暑い盛りは避けたいが、２時から５時の間が都合が良いので用心しながら走り、５.１ｋｍで切り上げた。
暑い間はプールに替えようと思うが、日参している溝田夫人によると、コロナ以降塩素が濃くなった気がするらしいので躊躇している。塩素アレルギーうらめしや。
今朝もヨットのグランドパッキンが気掛かりで見に行った。問題なかった。キッチリ確認しておいても１週間後に行くとビルジが思いの外溜まっていることがよくあったので、どうしても気になる。もう明日は行かなくても良いだろう。
ついでに作動しない水中ポンプをビルジ溜まりから引き上げ、接触不良の接続端子を繋ぎ直した。水中ポンプではあるがビルジの中に置きっ放しにせず、排水するときにだけ入れるようにすれば、一手間増えるが故障が減り寿命も延びるだろう。
これで今の自分にできることはもうない。
腰も大分良くなったので６.８ｋｍ走った。もう今から眠たいのは一月ぶりだからか？ いや違う、今朝は６時前にラインに起こされた。
ヨットのグランドパッキンが気掛かりで見に行った。問題なかった。
しかし、グランドパッキン押さえの交換用ボルトとナットを、以前購入した部材店で求めたがなかった。
ヨットの譲渡証明書に添付する印鑑証明書をコンビニで取った。先日市役所では、申請書に記入し、順番待ちして３５０円。コンビニではちょこっと操作して２５０円。
しばらくほったらかしにしたヨットは、溝田師匠の叱咤激励と助言のお陰で整備でき、あまつさえ商談も纏めてくれた。一時は廃船処理を考えたのに、５月６月と濃厚接触したからだろう、いざ手放すとなると愛着が蘇る。とにかく廃船を避けられて良かった。
Holoholo を手放した溝田氏の愛惜はいかばかりか、想像もつかない。
１週間後の夏祭りの段取りをした。今年もコロナを考慮して、いわゆるお祭り騒ぎはせず神事だけになったので、段取りと言っても関係各所に電話で連絡なりお願いをするだけで済んだ。こればかりはコロナのお陰で楽ができる。
午後、買いたいという人がヨットを見に来た。私はひたすら整備に専念して、商談は溝田氏に一任している。
試走の後、グランドパッキンからの漏水が多くなって、止めるのに一苦労した。先日溝田氏と試走したときは発生しなかったので、気にしていなかったのだ。
あちこち整備したつもりだが、今後も運用していれば色々事件は起こるだろう。気になるが譲ってしまえばそれまで。将来は海外へ船出したい人なので、操船技術は当然、整備方法を身につけるためにも、古いヨットは良いかも知れない。
