旅が好き・そして日々の時間で気の付く事を。

旅では人々の生きた来た跡を訪ねてみたい。
時間が出来たので、今までにしなかった事に手を出してみようと思う。

梅てのむ茶屋も有へし死出の山 大高(源吾)子葉 辞世 

2022-11-19 12:29:39 | 
俳都と言われる松山市、ここにも俳句。




 大高源吾は、芭蕉門下の宝井其角の弟子、俳号は子葉。討ち入り前に両国橋で其角と出会い、「年の瀬や水の流れと人の身は」と掛けられ「あした待たるるその宝船」と付けた言うエピソードは忠臣蔵の名場面。

 興聖寺、松山城主だった蒲生氏(祖先は俵の藤太、滋賀県三上山のムカデ退治で有名)の菩提寺、それよりも「義士の寺」として有名。
宮原久太夫頼安は、江戸の松山藩邸では吉良邸に討ち入った浪士十名を預かり、宮原は木村・大高の介錯役をつとめた。その後武士を捨て松山へ帰り親しかった木村岡右衛門と大高源五二人の遺髪を弔う墓を建てた。





歌仙四回目「後の月」表~名残の表

2022-11-19 09:33:24 | 連句でコミュ力 UP


今回は、捌きのお仕事を初心者でも経験できるように試行しました。
参加者それぞれに、提出前に自分の句を予め点検してもらおうと思いました。
さて、どうなりますやら。完成後の反省会にて結果が出ます。

------歌仙「後の月」--------


発句 芒穂に頬なでらるる後の月   神々千里  晩秋 月 草 身体 
脇句  カメラ構へて鹿を待ちつつ  Miido翠   三秋 動物 機械 
第三 にぎりめし母手作りの柚味噌にて  敦煌女   晩秋 食品 人称 
 四  クレーム処理が頭かすめる  Jo後鳥羽  身体 仕事
 五 絽羽織をまとい隠居の大欠伸  段々耕作   三夏 衣装 人称
 六  積み雲の下田植え歌声    arata二三  仲夏 聳物 遊芸 音


裏一 吞兵衛の集ふ横丁ゆだち後   ドスン  三夏 降物
 二  早う言うてよ度胸を付けて  チリ
 三 同じ人好きになるからややこしい  Miido  雑 恋
 四  シラノになるか愛を奪ふか  敦煌
 五 お医者さまおられますかのアナウンス  Jo
 六  ちょいと覗いたフラワーショップ   段々 
 七 鰻重を相伴したげな夏の月   ドスン
 八  猛暑起き出しカランをひねる  チリ
 九 ママチャリに身代載せてホームレス  miido     
 十  あはうあはうと笑ふ嘴太  敦煌
 11 裁判と調停抱え花の宴   Jo  花の定座
 12  凧に描かれたSⅮGs   段々


名残表
 一 芳一は琵琶で語るか春の夢  チリ
 二  耳鳴りなのか波音なのか  miido
 三 難民の増えゆく地球なんとせう  敦煌
 四  学校行かぬゲゲゲの鬼太郎  Jo
 五 熱燗の一升徳利飲み干して  段々
 六  植込み深く侘助の紅  ドスン
 七 艦出れば小唄の声に鳥も泣く  チリ
 八  イタリアーノは髭もキュートな  miido
 九 情熱に埋もれて時はとこしなへ  敦煌
 十  も一度着たいローブデコルテ  Jo
 11 三日月の光を拾いつつ帰り  段々
 12  儀式おごそか金比羅祭             ドスン