旅が好き・そして日々の時間で気の付く事を。

旅では人々の生きた来た跡を訪ねてみたい。
時間が出来たので、今までにしなかった事に手を出してみようと思う。

ビッグモーター事件で思うこと。2024年の内部告発者保護の事。

2023-07-27 12:17:17 | 日記
 もう50年も前に勤めていた会社の出来事、殆どの関係者がこの世を去り思い起こす事も無くなった。
全国組織の会社で、多くの県ごとに営業所があった。その会社はノルマ達成に厳しいところだった。
何時の頃からか、月末になると数字(売り上げ実績)が足らないとプレッシャーがキツくなった。今思うと営業所の所長のメンツだったようにも思う。

 営業の人間の多くはそのプレッシャーを免れるために月末の日に空売りの伝票を書いた。時が経ち組織の事が分かってくると、この事は粉飾決算だと分かった。
当然、月間売り上げ推移グラフは月の半分くらいまで数字が上がらず月末数日で計画達成になる。内心では、本社の営業を統括する人がその売り上げの推移を見て異常だと感じて欲しいと思っていた。

 ある時本社から上司に対するアンケートが来た。この異常事態のことを書いて転勤願いを出した。ところが何と一部は予想通りと言うか、上司がそれを見て握りつぶした。
会社も同僚も信じられなくなった。
会社はこの事態を是正するチャンスはあった。

 その後事態は増々深刻になり、値引き伝票の保留や卸への組織ぐるみの横流しに発展した。何故か上司が辞める事になり、同時に私の他の県への転勤が決まった。

 その後転勤先の上司に、君の前任地の年間の売り上げが殆ど無いがどうしてかと聞かれた。確かめるすべはないが転勤して行く人間の営業実績を操作し不正をした辻褄合わせの精算したのだろう。
 本社の偉いさん達は、この事態を薄々は知っていたのだろう。

 粉飾は何処にでも起こる。だが問題意識を持って売り上げのデータを見ていれば分かる。分かる人間が居ればの話だが。
兵庫の事件から内部告発の法律が改正されるとか、日本も世界に通じる国になってほしい。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿