高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

第2の人生の起業 先ず資格(福祉住環境コーディネーター その35)

2013年06月15日 | 老後と住まい
(ユニバーサルデザイン(UD)の続き)先ずはお詫びと訂正。昨日の問題文で「展示」は誤りで「点字」と訂正させていただきます。前回の回答から。答えは誤りです。点字の表示は壁側にして墨字(目に見える表示)は通路側です。
歩道の構造には3タイプあることをご存知でしょうか。フラット、セミフラット、マウントアップです。フラットは歩道面と車道面が同じ高さにあり、縁石(歩道と車道との境界に一列に置かれた石やコンクリートブロック)によって歩道と車道が分けられています。セミフラットは歩道面が車道面より高く、縁石の上の面が歩道面より高いものです。マウントアップは、歩道面が車道面より高く、縁石の上の面が歩道面と同じ高さのものです。 基本的にはセミフラット型が採用され、歩道面は車道面に比べて5cm高いのが標準です。
バス停には4つのタイプがあることをご存知でしょうか。バスベイ型、テラス型、ストレート型三角切込み型です(図は http://www.mlit.go.jp/road/sign/data/chap4.pdf にあります)。前回の試験問題ではバス停のタイプに関して、問6 イ の肢4「ストレート型のバス停が正着しにくい理由は、バスの前方の車輪より前のバンパーの部分を歩道に突き出してはいけないというルールがあるためである。そのため、アプローチ道路に駐車車両のなどの障害物があることが多い都市部では正着がかなり難しい」は正しいか誤りか?答えは次回。
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第2の人生の起業 先ず資格(福祉住環境コーディネーター その34)

2013年06月14日 | 老後と住まい
(ユニバーサルデザイン(UD)の続き)2006年にできたバリアフリー法(正式名称「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」)では、駅や空港などの旅客設備と電車などの車両、道路、路外駐車場、都市公園、建築物(対象となる建築物は法律で決まっています)について新設や会場時には法律で定められる基準に適合しなければなりません。また、駅を中心とする地区や、高齢者や障害者などが利用する施設が集中する地区においてバリアフリー化を進めることが定められています。実は、この法律に基づいて市町村は「バリアフリー基本構想」を定めなければなりませんが、法律で市民は自主的に地域のバリアフリー基本構想の提案ができます。
ここで昨年の問題です。「バリアフリー法の建築物移動円滑化基準では、階段手すりは踊り場を除き、連続して設ける。階段手すりの終始端部には現地もしくは行先等を展示で表示する。展示の表示は壁側を墨字面、通路側を展示面とすることが望ましい。」正しいか誤りか?
答えは次回。
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第2の人生の起業 先ず資格(福祉住環境コーディネーター その33)

2013年06月13日 | 老後と住まい
(ユニバーサルデザイン(UD)の続き)先ずは、回答から。正解は3番の「余暇活動」。
UDが日本に伝わったのは1990年代後半です。しかし、日本におけるUDの原点といえるものは1970年代初頭に「仙台」で生まれた「福祉のまちづくり運動」にさかのぼることができるとされています。仙台市民は1969年に定められた国際シンボルマークの基準(例えば、玄関は地面と同じ高さ、階段の代りまたは階段のほかに傾斜路を設置する、というもので、他に出入口、傾斜路、通路・廊下、トイレ、エレベーターに関する基準があります)に都市施設を合致させるよう運動を展開したのです。しかし、その後は「狭義」の障がい者福祉対策からなかなか抜け出しにくかったという状態が続いたのです。
その後、2005年に国交省が「ユニバーサルデザイン大綱」を発表し、2006年にバリアフリー法が制定されました。
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第2の人生の起業 先ず資格(福祉住環境コーディネーター その32)

2013年06月12日 | 老後と住まい
今回から福祉住環境コーディネーター1級について投稿します。昨年、投稿者は不合格でした。できれば今年も受験したいので投稿者の勉強にお付き合い頂ければ幸いです。
今回はユニバーサルデザイン(以下「UD」と略します)について投稿します。UDについては3級でも概要が出題されます。(このシリーズ その4参照)1級ではUDの考え方を実際の社会でどのように具体化されているのかが出題されます。
昨年の例 問3の3の(a)「ユニバーサルデザイン手法では、利用者がかかわる参加のしくみ等が重要であるが、生活行動の多様性に伴う【ア】の場の整備、外国人等への対応もこれからの課題として挙げられる。」(4択 ①健康促進 ②介護予防 ③余暇活動 ④地域活動)(正解は次回)
UDには7原則があります。1997年、アメリカのユニバーサルデザインセンターによって公表されたものです。原則1:公平性、原則2:柔軟性、原則3:単純性と直感性、原則4:認知性、原則5:安全性、原則6:利用時の効率性、原則7:アプローチのスペースと利用しやすさのためのサイズ、です。(続く)
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第2の人生の起業 先ず資格(福祉住環境コーディネーター その31)

2013年06月11日 | 老後と住まい
(トイレの話題の続き)トイレのリフォームを考えるときに注意する点を幾つか紹介します。トイレの出入り口は引き戸が望ましいです。開き戸にする場合は外開きとしたほうがよいとされています。内開きだとトイレから出るときに戸を避けて体をかわす必要があること、具合いが悪くなって倒れた時に外から救い出しにくいことなどが理由です。便器の色は内側は便の色をチェックするために白色としたほうがよいでしょう。便器を選ぶときに注意する点は座った時の姿勢が保てるかという点ですが、車いすなどから便器へ移るときの動作も考える必要があります。足を曲げにくい場合は、座る面を高くしたほうがよい場合があります。この場合は、便器の下に台を作って便座が高くするか便座の高い便器を購入することも考えられます。この場合でも作業療法士など専門家によく相談することが不可欠ですし、家族ともよく相談することが非常に重要です。トイレの換気ですが、臭気の発生源は便器内ですから排気口を床面に近いところに作るほうがよいでしょう。また、脳卒中などを避けるためにもトイレの暖房が重要で、部屋全体を暖める暖房機器が望まれます。
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