新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

廊下のむし探検 甲虫、蛾など

2020-06-11 20:48:09 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第217弾


5月30日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。



最初は私にとって難題です。ヒメシャクはどうも苦手です。まず、外横線がほぼ直線的で、外横線が翅脈に交わるところが点々になっています。また、外縁に斑点があります。こんなところを手掛かりに「日本産蛾類標準図鑑」を調べてみました。外横線が途切れるところから、オイワケヒメシャクか、サクライキヒメシャクが考えられます。外横線が直線的というところから、オオウスモンキヒメシャクとか、サクライキヒメシャクが考えられます。さらに、オイワケヒメシャクは外横線の下縁で黒くなるので、これは違います。というので、サクライキヒメシャクかなと考えているのですが、どうでしょう。(追記2020/06/22:ささきさんから、「これはサクライだと思いますが、ヒメシャクは本当に難しいですね。」というコメントを頂きました。やはりサクライでいいのでしょうか。この辺りのヒメシャクは確かに難しいです。写真ではこの辺りが限界かもしれませんね



これはアカマダラカゲロウの♂。



ユスリカの♀ですが、種までは分かりません。



これはヤマトヤブカ♀。



これはこの間調べた甲虫です()。その時の結果が正しいのなら、クロスジチャイロコガネ本州・四国亜種です。



これはキイロトラカミキリ



これはだいぶ悩みました。はじめ、ハムシの仲間かと思ったのですが、やけに触角が短いので、図鑑で探しまくりました。結局、ゴミムシダマシ科だろうということになり、「日本産ゴミムシダマシ大図鑑」の図版と比べて、ホンドニジゴミムシダマシかなと思いました。





最後もだいぶ悩みました。以前、撮った写真と比べて、まずキバガ科らしいことが分かりました。「日本産蛾類標準図鑑」の図版と見比べて候補を考え、ネットの画像検索で調べて、結局、Encolapta属のニセクロクモシロキバガではないかと思っています。

追記2020/06/12:一枚写真を忘れていました。



これはオオクロホソナガクチキです


雑談)今年1月終わりに身内がなくなってから、早や4か月半が経ちました。その遺品整理で昨日までばたばたしておりました。身内というのは私の母親です。人一人、長年暮らしていた家のもの一つずつ中身を調べながら処分していくというのは実に大変なことだということが身に染みて分かりました。と同時に、母親の若かった時の写真やら書き物を見て、母親も若かったときには今と何も変わらぬ一人の女性だったのだということが分かり、意外なようなほっとしたような気分になりました。今日はその家の引き渡し日です。片付けがだいたい終わったこの2、3日は家に入ると寂しさがいっぱいでした。

 母親の家を片付けるついでに自分の身の回りのものも整理しておこうと思い、100冊以上はあったファイルを必要な部分だけをスキャナーで電子化し、ファイル自体はすべて廃棄しました。それに段ボール箱2、3箱はあったと思われる論文のコピーや資料もすべて廃棄しました。虫関係の論文のコピーもだいぶあったのですが、もともとpdfでダウンロードしたものがほとんどだったので、これらもすべて廃棄しました。ということで、今はこのパソコンの中身が私の情報のすべてになっています。本も虫や植物関係を除いて、ほとんど処分することにしました。本棚2,3個分です。

 標本も処分しました。タトウに入ったままの甲虫標本や三角紙に入れぱなしのチョウ、トンボなどの標本、水生昆虫やユスリカ、クモなどの液浸標本、シダなどの植物標本、乾燥させたコケなども処分しました。最後に蛾の展翅標本が入っているドイツ箱40箱が残りました。これも処分するつもりだったのですが、だいぶ悩んだ末に惜しくなってこちらは処分を見合わせました。蛾については今は亡き山本義丸先生に手ほどきを教わりました。先生は亡くなられる前に標本の交尾器を一つずつ調べて記録にまとめられ、兵庫県三田市にある人と自然の博物館に寄贈されました。今は収蔵庫に山本コレクションとして収蔵されています。私にも交尾器を調べなさいと、絵付きで説明を書いていただいたのですが、家で苛性カリを扱うのがためらわれ、とうとうやらず仕舞いになってしまいました。でも、ここまでしないと博物館への寄贈はできないのでしょう。ということは、私の標本はいずれゴミになるのでしょう。そうであれば早めに処分をしてしまおうと思ったのですが・・・。

 片付けついでにホームページの整理もしようと思っています。「ブログ「廊下のむし探検」付録」というホームページを開設していたのですが、最近、Norton Internet Securityではこのページを開くと、「危険な Web ページを遮断しました」という表示が出て、開けなくなってしまいました。そのミラーイメージはパソコン内に作られているので、私自身はまったく困らないのですが、このまま放っておくわけにもいかないので、このページを閉鎖しようと思っています。実は、もう何年も更新をしていないホームページがあと4、5つあり、これらもすべて閉鎖することにしました。ホームページはパソコン内のミラーイメージをもとに作り直そうと思っています。こうやって自分自身もだいぶスリムになったので、長年住み慣れた大阪北部の地を離れ、私も終の住処を求めて近々引っ越ししようと考えています。