久しぶりに、以前プロジェクトでご一緒させていただいた友人先生に会う。
近況を報告。他愛もない話。なんども同じ話をどうしてか私たちは嬉しそうにくりかえす。今も現在形で進行中のプロジェクトのあれやこれやを、いろいろと聞かせてもらう。新しい5月の計画も。また春が来るんだなぁと思いながら、今年は自分の居場所も変わってくるので不思議な気持ちで聞いている。でも、「話している」その行為自体が、私の心のよりどころなのかもしれない。
その人に会いにいくと私はいつもその日常の中にぽっと入れられて、その人の日常をかいまみることになる。そして、その日常的なできごとや思いを知るにつけ、とてもとてもピュアなものに触れたような気になる。その人の中にある、なんていうんだろう、まるでふるふるのゼリーのようなフラジャイルな感性に驚かされたような。反面、自分はなんて分厚いかさぶたに覆われていたのだろうと気がついてしまったり。
大人になって、仕事やプライベートで出会う人達。素敵な人もたくさんいる。でもほとんどの場合、素敵なのは、人が後から自分で身につけたことや、ある天性だったり、努力の賜物で手に入れたものとか、そういう「人から抜きん出たなにか」「自分にないもの」を素敵だと思うのがほとんど。
でも、この人は違う。この人に会って素敵だなと思うのは、誰もが持っているのだけど、みんな心の奥底にしまい忘れていて、ふだんなかなか思い出すことのない純粋な人間性をその人が当然のように表に出して生きているから。少なくとも、私にはそういうふうに見える。みんな大昔は持っていたもの、純粋さ。すがすがしさ。人間としての清潔さ。それなのに、歳をとっていつのまにかどこかにおいてきたもの。あるいは、どこかに持っているんだけど、よけいな鎧やかさぶたでガードしていて、なかなか人には見せない部分。それほど、原始的にピュアな部分。そういうものをむきだしのまま生きている人には、なかなか出会わないものです。ある程度の地位にいる人達であれば特に。
60歳なのに、どうしてそうみずみずしくいられるんだろう。
歳をとるということは、年齢ではないのだな。その人のほうが、どうしてか、私よりもとてもかよわく、しなやかな感性をもったワカモノのように見えるのです。こども達の中にみる少年らしさ、よりも、おとなの中にひそむそういった「少年」のほうが、どうしてだか余計にピュアだと思う。私はそれをどこでおいてきちゃったんだろう、とか、ちょっと考える夜なのでした。
近況を報告。他愛もない話。なんども同じ話をどうしてか私たちは嬉しそうにくりかえす。今も現在形で進行中のプロジェクトのあれやこれやを、いろいろと聞かせてもらう。新しい5月の計画も。また春が来るんだなぁと思いながら、今年は自分の居場所も変わってくるので不思議な気持ちで聞いている。でも、「話している」その行為自体が、私の心のよりどころなのかもしれない。
その人に会いにいくと私はいつもその日常の中にぽっと入れられて、その人の日常をかいまみることになる。そして、その日常的なできごとや思いを知るにつけ、とてもとてもピュアなものに触れたような気になる。その人の中にある、なんていうんだろう、まるでふるふるのゼリーのようなフラジャイルな感性に驚かされたような。反面、自分はなんて分厚いかさぶたに覆われていたのだろうと気がついてしまったり。
大人になって、仕事やプライベートで出会う人達。素敵な人もたくさんいる。でもほとんどの場合、素敵なのは、人が後から自分で身につけたことや、ある天性だったり、努力の賜物で手に入れたものとか、そういう「人から抜きん出たなにか」「自分にないもの」を素敵だと思うのがほとんど。
でも、この人は違う。この人に会って素敵だなと思うのは、誰もが持っているのだけど、みんな心の奥底にしまい忘れていて、ふだんなかなか思い出すことのない純粋な人間性をその人が当然のように表に出して生きているから。少なくとも、私にはそういうふうに見える。みんな大昔は持っていたもの、純粋さ。すがすがしさ。人間としての清潔さ。それなのに、歳をとっていつのまにかどこかにおいてきたもの。あるいは、どこかに持っているんだけど、よけいな鎧やかさぶたでガードしていて、なかなか人には見せない部分。それほど、原始的にピュアな部分。そういうものをむきだしのまま生きている人には、なかなか出会わないものです。ある程度の地位にいる人達であれば特に。
60歳なのに、どうしてそうみずみずしくいられるんだろう。
歳をとるということは、年齢ではないのだな。その人のほうが、どうしてか、私よりもとてもかよわく、しなやかな感性をもったワカモノのように見えるのです。こども達の中にみる少年らしさ、よりも、おとなの中にひそむそういった「少年」のほうが、どうしてだか余計にピュアだと思う。私はそれをどこでおいてきちゃったんだろう、とか、ちょっと考える夜なのでした。