Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

今さら「赤ひげ」を観た

2010-06-16 16:06:23 | エイガ、DVD
赤ひげ [DVD]

東宝


このアイテムの詳細を見る

夜、UCバークレーのアートミュージアムシアター(BAM/PFA)へ。
黒澤明監督の生誕100年を記念して、6月~8月まで頻繁に黒澤映画を上映しているのね。この日は『赤ひげ』。アメリカにいると、私が日本人と言うだけで黒澤映画が話題にあがることがあるのだけど(特に初対面の人とか)、はっきり言って『七人の侍』と『羅生門』を、高校と大学の時に授業で見たというぐらいで特に思い入れもなかった私。これは一度しっかり見てみようと思い、この生誕100年記念を機にシアターへ足を運ぶ。

今やネットフリックスのおかげで家でいくらでも映画が見られる時代だけど、やっぱりシアターへ行ってよかった!『赤ひげ』は3時間という大作なのに、あっという間だった。ひとの一生を思って泣いたり、人の優しさやおかしさに笑ったり、ただただスクリーンから流れてくる心地よい日本語と赤ひげ先生のまっすぐな気持ちよさ。基本中の基本、というものに触れた気がして、心の中をさわやかな風が吹き抜けたような3時間。

劇場にアジア人の姿はほとんどなくて、白人が多かった。劇場で観ることの楽しみは、みんなの笑い声。「あ、こういうところで笑うんだねー」というささやかな気づきがあって、リアクションを隠さないこちらの映画館は楽しい空間なのでした。あまりに日本語の映画に感情移入していたせいか、映画が終わってパッと場内が明るくなってまわりがガイコクジンだったことに少しだけ違和感。おっと、ここは外国だったっけ、みたいな。

『赤ひげ』みたいな大作を観たら、自分がとってもちっぽけに感じる。自分はなんてたくさんのかさぶたがついていたんだろう、とか。原点に戻ろう、原点に、と思う。何が大切で、何が余分だったのだろうか、と。

来週は『生きる』を観に行く。

自転車を直した

2010-06-16 16:00:17 | バークレー
気温が30度を超えた土曜日、彼のサッカー仲間達とUCバークレーの1室を借り切ってワールドカップ観戦。アメリカvsイギリス。アメリカではサッカーは人気がないものと思っていたのに、この日、サンフランシスコでもバークレーでも街頭の大きなモニターでサッカー観戦イベントがあったみたい。

お昼過ぎにゲームが終わって、そのまま自転車でWillard Parkへ。



大きな木の下でヨガのクラスが行われていて気持ちよさそうだったー。同じく木陰を求めて、この人達を眺めながら、芝生の上でランチ。ランチは近くのWhole Foodsで買ったスープとサラダ(あんまりお腹すいてなかった)。このヨガクラス、FREE だったので参加したかったのだけど、ジーンズだったしマットもないので眺めるだけ。



またまた自転車に乗って、今度は Waterside Workshops へ。ここはバークレーの自転車工房。ベイエリアは自転車人口が多いのだけど、その分自転車リテラシー(?)も発達していると思う。当然メンテナンスも自分でやる、という人が多い。ここには自転車のいろ~んな部品とツールが置いてあるので、自分の自転車に不具合があるときに来て、修理できるところ。ここの雰囲気いいな~。「自分でやってくださいね」という空気が好き。


自転車はたまにしか乗らないけど(1人の時はもっぱらシャトルやバス)、こちらで中古で買った自転車なのでとにかくすぐに不具合が出るのね。この日はブレーキがぜんぜん効かないのがかねてから気になっていたので直してみることに。親切なスタッフのアシストもあり、「へぇ、自転車ってこうなってるんだ」という発見もあり、手も指も真っ黒になりながらも、、、でも学びの多い工房でした。工具が揃っていて、ありとあらゆる部品があって、自転車をフレームからつくり直している若者もいて、このDIYな雰囲気がいいな。

Waterside Workshop というだけあって、水際の立地。終わった後は併設されてるカフェで湖を眺めながらアイスカフェラテ。気持ちよかったー。でも暑かった、この日。日本と違って、30度あっても湿気がないのでからりとしていたけど。

Waterside Workshops
84 Bolivar Drive
Berkeley, CA 94710

夜、今さらながら黒澤映画を観に行った。続きはこの上の記事に。