サンフランシスコに屋内退避命令が出たのは3月17日でした。
その週から私たちの「軟禁生活(?)」が始まったのですが、同じ週にニューヨークはまだロックダウンは始まっていませんでした。学校は休校になり、レストランやバーを閉める要請は出ていたけれど、外出禁止令はまだだった。結局、ニューヨークに外出禁止令が出たのは、サンフランシスコから遅れること5日、3月22日のこと。
わずか数日遅れただけで、今やこの差(青がベイエリア、赤がニューヨーク)。
サンフランシスコならびにベイエリアの外出禁止令のタイミングはアメリカで初のことでショッキングだったけれど、間違ってなかったんだなーと今思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/6b/0df2f0bf3baa1fc635ee19507d2d2529.jpg)
これほどまで「政府」の必要性、カリフォルニア州知事やサンフランシスコ市長のリーダーシップを心強いと思ったことないですね。
とはいえ、まだまだ暗いトンネルの中、出口は見えてこない。
ロックダウンはたぶんあと6週間ぐらい続くと思う。
どうかこのまま引き続き市民が引きこもってくれますように。
イースターまでにロックダウンを解除するなんて無責任なことを平気で言うどこかの大統領ことはどうか誰も聞きませんように。
----
それから日本のことも心配です。
ちなみに、アメリカのコロナ関連のニュースで日本が語られることはあまりありません。コロナ封じに成功したと引き合いに出されるのはいつも中国、韓国、台湾、シンガポール。日本は地味にがんばっているはずだけれど、日本の情報はあまり入ってこないので不思議でした。
調べてみたら、日本はクラスター対策という方法で、ピンポイントで感染の連鎖を追い、クラスターが次のクラスターを生み出す連鎖をモグラ叩きのようにつぶすことに尽力してた模様。大阪のライブハウス、とか、北海道の雪まつり、とか、クルーズ船とか、感染を特定しやすい場所やイベントがあったおかげかもしれないけれど、その日本独自の方法がたぶんこれまで成功していたのね。握手やハグの習慣がないとか、ほぼ全員がマスクをしているとか、そういう日本の文化もたぶん感染者数を低く抑えることに貢献してたと思います。
特別に厳しい措置もなく、日本は、学校は休校になったものの、学童はやっているというし、ショッピングモールも、スーパーも、レストランもみなオープン。もうここ2週間近く、家族以外の人と2メートル以上近づいたことのない生活をしている私からすると、うらやましい限り。リモートワークも推奨されているとはいえ、強制はされていない様子だし(いまだに満員電車だし)、桜の開花とともに、もうコロナの緊張感も緩和している雰囲気??
飲み会や花見で人が集まっている様子を羨望の眼差しでみていたのですが、、、でも、本当に大丈夫なの!?と思います。
あの人出をみていると、感染に気づかない人たちによるクラスターがあちこちで発生してもおかしくないし、そこから指数関数的に感染者が増えて大規模な連鎖もありえます。せっかく世界の誰もやっていない日本式の対策で奇跡的に感染者数を低く抑えることができていたのだから、どうか気をゆるめずに。
アメリカからヒヤヒヤしながらみています。
心配です。