ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

ある人の愚痴 いや主張

2010-09-01 20:57:01 | Weblog
ふと、会社への不満らしき会話が聞こえてきた。
どうやら、非正規雇用の人たちらしい男性の声だ。
聞こえてくるので聞いていると、
(というのは、きっと彼らは他の人に聞いてもらいたく、多少大きい声だったので、)
要は、「もっと長く会社にいさせてくれ」ということらしかった。

どんな仕事なのかも、そもそもの雇用契約ではどうなっていたのかも、
話の内容からは類推できなかった。

ただ、「仕事があるのだから、せめて17時までいさせてくれ」と、
繰り返し言っていた。
どうやら、午後2時か3時になると「今日はもういいよ」と言われ、
帰されてしまうらしい。
でも、その人いわく、
「会社にはまだ仕事があるのだから、それをやらせてほしい。
せめて17時までいないと、お給料が増えない」と。

私も同じ非正規雇用だけど、なんとなく共感できないまま聞いていた。

そんなに早く帰れるのなら、私だったら何か違うことをやる。
お金が必要だったら、バイトを考えるし、
それほどお金に困っていないなら、本を読んだり、
なにか興味があることをやる。
必要なお金はいくらなのかから考え始めて、
そのうちいくらをA業でまかない、
それで足りなかったら、B業やC業をためす。
ABCの割合は変動して当然だし、あがくのも結構楽しい。
などなど、頭の中をぐるぐるまわった。

そこで気がついたのが、
ある人たちには、
働くなら、一カ所でどっしりと稼ぎたいという欲求があるんだ、
という、非常にあたりまえのことだった。

それが時代が要求する雇用形態にあうかどうかは別として、
無意識からわき上がって来る根本的な欲求として、
私とは全然違う働き方を求める人がいるのだと、改めて思った。

まあ、結婚して子どもを育てようと思ったら、一カ所でどっしりが基本だよなあ。